近鉄3220系電車

近畿日本鉄道の通勤電車(1999 - ) From Wikipedia, the free encyclopedia

近鉄3220系電車(きんてつ3220けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道(近鉄)が2000年に導入した一般車両(通勤形電車)。近鉄の次世代一般車「シリーズ21」の第1弾で、京都市営地下鉄烏丸線への乗り入れ対応車として京都線奈良線系統に投入された。

製造所 近畿車輛
製造年 1999年 - 2000年
製造数 3編成18両
概要 基本情報, 運用者 ...
近鉄3220系電車
近鉄3220系3221F
(2017年7月1日)
基本情報
運用者 近畿日本鉄道
製造所 近畿車輛
製造年 1999年 - 2000年
製造数 3編成18両
投入先 近畿日本鉄道難波線大阪線奈良線京都線橿原線天理線
京都市交通局烏丸線
主要諸元
編成 6両編成
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1500V
最高運転速度 近鉄奈良線・京都線:105 km/h
地下鉄烏丸線:75 km/h
起動加速度 3.0 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
全長 20,500 mm [1]
全幅 2,800 mm [1]
全高 4,110 mm [1]
車体 アルミニウム合金 [1]
台車 KD-311形 [1]
主電動機 三菱電機 MB-5085-A [1]
主電動機出力 185 kW [1]
駆動方式 WNドライブ
歯車比 6.31
編成出力 2,220 kW
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置 日立製作所製 VFI-HR1420D
制動装置 電気指令式空気ブレーキ(回生・保安ブレーキ付)
保安装置 近鉄型ATS
CS-ATC
備考 電算記号:KL
第41回(2001年
ローレル賞受賞車両
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概要

「人に優しい、地球に優しい」と「コストダウン」をモットーにして造られた次世代の一般型車両「シリーズ21」の第一陣として、2000年3月に登場した[1][2]

3200系をベースに車体や走行機器を見直した増備車として6両編成3本(18両)が製造され、京都市営地下鉄烏丸線乗り入れ対応車となっている[1][3]。また、京都市営地下鉄直通対応車輌の中では初の音声合成による自動放送装置が採用された。連結は行わないため電気連結器は付いていない。

構造

車体

塗装は車体上部をアースブラウン、車体下部をクリスタルホワイトに配色し、そしてサンフラワーイエローの帯を巻いている。前面は左右非対称のデザインとなり、車体上部を若干傾斜させた「く」の字型の断面で、地下鉄線走行を考慮して前面には助手席側にオフセットされた非常用の貫通扉と、電気連結器が備わっていない密着連結器を装備する[1]。先頭部の車両番号標記は3200系に準拠して運転席の窓の右下に記されている[1]

京都市営地下鉄直通仕様であることから、全長は近鉄標準の20720mmよりもわずかに短い20500mmとされている[1](連結器の長さが近鉄特急車両と同じ)。

主要機器・性能

制御装置は一般車では初のIGBT素子 (3300V/1200A) のVVVFインバータ制御装置が採用され、3220系では全編成が日立製作所製である[1]主電動機はフレームレス構造を採用した三菱電機製MB-5085-A(185kW×4)[1]、制動装置は電気指令式ブレーキのKEBS-21を採用するが[1]、ブレーキ読み替え装置が搭載されていない関係上、他形式との連結は不可能である[1]台車はボルスタレス式のKD-311形を装着[1]

集電装置はモ3220形に2基、モ3620形とモ3820形は奈良・橿原寄りに1基ずつ搭載し、2021年5月23日現在では全編成が下枠交差式を搭載するが、新造時の3221Fはシングルアーム式を搭載していた。冷房装置はCU-704形(21,000kcal)が1両あたり2台設置している。性能面では、営業最高速度105km/hを確保している。

運用

運用は3200系と共通で増解結のない列車に限られた運用が組まれており[1]、主に京都線系統(京都駅 - 近鉄奈良駅橿原神宮前駅)と地下鉄烏丸線で運行されるが、両系列合わせて車両数に余裕があるため近鉄線内で完結する運用や、乗り入れ費用の兼ね合いにより地下鉄烏丸線内の区間列車としても運用される[1](その場合は列車種別表示幕を無表示にして運行される)。

2019年4月現在、3編成18両が西大寺検車区に配置されている[4]。電算記号はKL(20番台)である[5]

主な運転区間
補足
  • 京都線は京都駅 - 竹田駅を含む。近鉄宮津駅以北に限り6両編成の列車でも運用。
  • 奈良線では、6両編成運転に限り大阪難波駅折り返し列車に使われることがある。

地下鉄対応車両としては珍しく山岳トンネル(奈良線・新生駒トンネル、新向谷トンネル)を走行する。

編成

 
大阪難波・京都・国際会館
近鉄奈良・天理・橿原神宮前
系列名 編成名 電算名 Tc
ク3720
M
モ3820
M
モ3620
T
サ3520
M
モ3220
Tc
ク3120
3220系 3221F - 3223F KL21 - KL23 3721 - 3723 3821 - 3823 3621 - 3623 3521 - 3523 3221 - 3223 3121 - 3123

特別塗装・ラッピング広告

3220系3223F(KL23)
  • 3221F:橿原神宮鎮座120年記念大祭(2010年2月 - 2011年9月)
  • 3222F:KYOTO-NARA(新造時 - 2011年4月[1][6]
  • 3223F:KYOTO-NARA(新造時 - 2011年7月[1][7]
    • 3222F・3223Fのラッピング装飾は京都市営地下鉄烏丸線から近鉄奈良駅までの直通急行の運転開始を記念し、京都奈良への観光客誘致を兼ねて登場したもので、ク3720形・モ3620形・モ3220形にはピンク色の下地に「KYOTO」の文字と、京都に関係のある絵(金閣清水の舞台舞妓祇園祭など)が入り、モ3820形・サ3520形・ク3120形には薄緑色の下地に「NARA」の文字と奈良に関する絵(東大寺大仏殿薬師寺奈良公園鹿など)が入っていた。

参考文献

脚注

関連項目

外部リンク

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