選挙管理内閣
From Wikipedia, the free encyclopedia
政治制度の違いにより、主に以下のような状況で組閣される。
- 政情が不安な国において、大統領や君主が、国政選挙の安定的な実施に向けて行政府の運営に当たらせるために、政治的に中立な人物を任命する例。
- 独裁政権が民政移管する際に設置される例。
- 議院内閣制かつ政党内閣制を採用している国が、国政選挙に際し、政治的に中立な人物を首相(暫定首相)に任命し、選挙期間中に代理で行政を執行する内閣を特別に組閣させる制度を採用している例。
- 議院内閣制・政党内閣制を採用し、かつ与党による首相の任免が比較的自由である慣例をとっている国において、目前に議会任期満了を控えた時期に組閣される内閣を、単純にそう呼称する例。
前2者は暫定政権の性格を持つものであり、通常「選挙管理内閣」と呼称されるのは後2者である。4つ目の例では、組閣直後の選挙で与党が敗北すれば与党党首たる首相がその地位を失い、短命内閣となることもありうる。逆に勝利すれば長期政権が見込まれることになる。
世界の例
- かつてバングラデシュでは、総選挙となるたびに選挙管理内閣を組閣する独自の制度を採用していた[2]。2007年1月実施予定の総選挙のために2006年10月に組閣された際は、与野党対立の激化により2008年12月まで選挙を実施できず、その間長期政権を運営した。この制度は2011年の憲法改正で撤廃された[3]。
- 2010年以降、議会が多党制状態となったギリシャでは、総選挙後の連立交渉が不調に終わり、再選挙を行うケースが3回あった。その際、大統領が最高裁判所にあたる国家評議会長官に選挙管理内閣を組閣させることが慣例となった。この際、暫定首相の党派は無所属である。
- 2012年5月ギリシャ議会総選挙と2012年6月ギリシャ議会総選挙の間で、パナギオティス・ピクラメノスが首相になったケース[4]
- アレクシス・ツィプラスの辞表提出と2015年9月ギリシャ議会総選挙の間で、ヴァシリキ・タヌ=フリストフィリ(バシリキ・タヌー)が首相になったケース[5]
- 2023年5月ギリシャ議会総選挙と2023年6月ギリシャ議会総選挙の間で、イオアンニス・サルマスが首相になったケース