金井真紀

日本の文筆家、イラストレーター From Wikipedia, the free encyclopedia

金井 真紀(かない まき、1974年 - )は、日本の文筆家イラストレーター[7][8]。国内外で出会った人びとの暮らしや文化を取材し、文章とイラストの両面から作品を発表している[4][9]。2022年から、在日外国人難民と来場者が交流するチャリティーイベント「難民・移民フェス」の実行委員を務める[1][10]。著書に『世界はフムフムで満ちている』『日本に住んでる世界のひと』『テヘランのすてきな女』『世界でくらすクルドの人たち』などがある。

概要 金井 真紀(かない まき), 生誕 ...
金井 真紀
(かない まき)
生誕 1974年[1]
千葉県[2]
職業 文筆家イラストレーター[3]
言語 日本語
最終学歴 学習院大学[4]
代表作 『世界はフムフムで満ちている』
『日本に住んでる世界のひと』
『テヘランのすてきな女』
『世界でくらすクルドの人たち』など
主な受賞歴 第6回サッカー本大賞(2019年)優秀作品(『サッカーことばランド』)[5]
活動期間 2015年 - [6]
公式サイト 金井真紀 - うずまき堂マガジン
金井真紀 (@uzumakidou) - X(旧Twitter)
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略歴

1974年、千葉県生まれ[3][11]。1996年に学習院大学日本語日本文学科を卒業後、児童書を扱う出版社に入社し、書籍編集を経て、テレビ番組の構成作家やリサーチャーとして活動した[4][12]。『世界ふしぎ発見!』では、リサーチャーとして図書館や各種資料を用いた調査やクイズ作成を担当した[4][12]

中学生の頃から草野心平に強く惹かれ、大学の卒業論文でも草野をテーマにした[13][4][7]。2008年、草野心平が開いた新宿ゴールデン街のバー「酒場學校」に通い始め、のちにテレビの仕事のかたわら週1回、ママ見習いとして店を手伝った[13][7]。この時期に常連客の似顔絵や聞き書きを重ねた経験が、のちのイラストや著述の原点となった[13][14]

2014年末、担当していたテレビ番組の終了を機に、「おもしろいことだけやって生きていけるかどうか」を試す実験として、文筆家・イラストレーターとしての活動に本格的に踏み出した[13][7]。2015年、『世界はフムフムで満ちている』で文筆家としてデビューした[4][15]

活動

自らの任務を「多様性をおもしろがる」こととし、取材や著述、イラスト制作を通じて、多様な背景を持つ人びとの暮らしや文化を描いている[15][16][2]

2019年、熊崎敬との共著『サッカーことばランド』が第6回サッカー本大賞の優秀作品に選ばれた[5]。その後、同賞の選考委員を務めている[17][18]

2022年、『日本に住んでる世界のひと』の取材を通じて知り合った難民申請中のコンゴ民主共和国出身者らとの交流を背景に、難民移民の人びとが料理、手芸、音楽などを持ち寄って来場者と交流するチャリティーイベント「難民・移民フェス」の立ち上げに参加した[19][20][21]。同フェスは、当事者が特技を生かして参加し、売上や寄付を国内外の難民支援に充てている[22][23][24]。2023年には、同実行委員会の活動の一環として、茶を飲みながら難民問題について考える「お茶アクション」にも取り組んだ[10][7]

長年の相撲ファンである[7][25]イラン女子相撲の選手がいると知ったことは、『テヘランのすてきな女』の取材のきっかけの一つとなり、2024年には現地の女子相撲大会に出場した[26][15]

街中の排除ベンチに自ら寝転がる試みを行っており、これを「排除ベンチに無理やり寝転がるまぬけなレジスタンス運動」と表現している[27][25]

2025年の第27回参議院議員通常選挙の期間中には、自身が描いた「#差別に投票しない」のイラストがX上で拡散された[28]

2026年、クルド人の暮らしや文化を取材した絵本『世界でくらすクルドの人たち』を刊行した[29]。同書では、約3年にわたり日本や中東、欧米で暮らすクルド人を取材し、ネウロズや衣装、食文化などををイラストとともに紹介している[30][1]

著書

単著(文と絵)

  • 『世界はフムフムで満ちている : 達人観察図鑑』皓星社、2015年5月
    • 『世界はフムフムで満ちている : 達人観察図鑑』筑摩書房〈ちくま文庫〉、2022年6月
  • 『酒場學校の日々 : フムフム・グビグビ・たまに文學』皓星社、2015年12月
    • 『酒場學校の日々 : フムフム・グビグビ・たまに文學』筑摩書房〈ちくま文庫〉、2023年4月
  • 『はたらく動物と』ころから、2017年2月
  • 『パリのすてきなおじさん』柏書房、2017年11月[31]
  • 『虫ぎらいはなおるかな? : 昆虫の達人に教えを乞う』理論社、2019年5月
  • 『マル農のひと』左右社、2020年8月[32][33]
  • 『聞き書き世界のサッカー民 : スタジアムに転がる愛と差別と移民のはなし』カンゼン、2022年11月
  • 『日本に住んでる世界のひと』大和書房、2022年11月[8][14]
  • 『おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った : 世界ことわざ紀行』岩波書店、2022年12月
  • 『テヘランのすてきな女』晶文社、2024年6月[34][26]
  • 『世界でくらすクルドの人たち』福音館書店たくさんのふしぎ 2026年3月号〉、2026年3月[35][30]

共著

  • 『子どもおもしろ歳時記 : 俳句づくりに!』斉田仁:選句・監修, 金井真紀:文と絵、理論社、2017年11月
  • 『サッカーことばランド : 世界で拾い集めたへんてこワード97』金井真紀, 熊崎敬:著、ころから、2018年7月[36]
  • 『世界のおすもうさん』和田靜香:文, 金井真紀:文と絵、岩波書店、2021年3月
  • 『戦争とバスタオル』安田浩一:文, 金井真紀:文と絵、亜紀書房、2021年9月[37][38]
  • 『それはわたしが外国人だから? : 日本の入管で起こっていること』安田菜津紀:著, 金井真紀:文と絵, 高橋済:法律監修、ヘウレーカ、2024年4月
  • 『ぼくのデフブラらいふ』門川紳一郎:著, 金井真紀:文と絵、ころから、2025年5月

挿絵・装画

  • 『日本史がおもしろくなる日本酒の話』上杉孝久:著、サンマーク出版、2014年8月
  • 『日本語をつかまえろ!』飯間浩明:文、毎日新聞出版、2019年11月[39]
  • 「岩波ジュニアスタートブックス(シリーズ)」岩波書店、2020年1月 -
  • 『世界ことわざ比較辞典』日本ことわざ文化学会:編、岩波書店、2020年3月
  • 『日本語をもっとつかまえろ!』飯間浩明:文、毎日新聞出版、2021年9月
  • 『みんなでゴスペル!』山本愛:著、朔北社、2022年1月
  • 『アルプスでこぼこ合唱団』長坂道子、KADOKAWA、2022年2月
  • 『ウン小話 : 世界一たのしくてまじめでちょっとクサい授業』湯澤規子:文、ホーム社、2022年6月
  • 『なりたい自分との出会い方 : 世界に飛び出したボクが伝えたいこと』岡本啓史:著、岩波書店、2022年8月
  • 『あいさつ・敬語のえほん(全3巻)』飯間浩明:監修, 岩井真木:文, 広瀬克也:絵, 金井真紀:解説イラスト、あかね書房、2023年1月-2月[40]
  • 『よるべない100人のそばに居る。 : 〈救護施設ひのたに園〉とぼく』御代田太一:著、河出書房新社、2023年6月
  • 『日本語どんぶらこ ことばは変わるよどこまでも』飯間浩明:文、毎日新聞出版、2025年3月

執筆・対談

  • 『ほんのよもやま話 : 作家対談集』瀧井朝世:編、文藝春秋、2020年9月(中島京子と対談)
  • 『作家と酒』平凡社編集部 編、平凡社、2021年9月(エッセイ)
  • 『飛ぶ教室 : 児童文学の冒険』70号、光村図書出版、2022年7月(絵日記)
  • 『飛ぶ教室 : 児童文学の冒険』71号、光村図書出版、2022年10月(絵日記)
  • 『あなたの暮らしを教えてください : 随筆集 1』暮しの手帖編集部:編、暮しの手帖社、2023年3月(随筆)
  • 『わなん : 佐山哲郎句集 : 和南』佐山哲郎:著、西田書店、2024年12月(あとがき)
  • 『生きるためのブックガイド : 未来をつくる64冊』岩波ジュニア新書編集部 編、岩波書店、2025年5月(担当執筆「差別・人権◎明るいほうへ、おもしろいほうへ」)
  • 『新版 学校では教えてくれない差別と排除の話』安田浩一:著、皓星社、2025年9月(対談、絵)[41]
  • 『贈り物の本』牟田都子 編、亜紀書房、2025年12月(エッセイ)
  • 『東京人』41巻2号(通号501)、都市出版、2026年2月(「イスを探して」)[42]

連載

ほか

出演

ラジオ

レギュラー・継続出演

ゲスト・単発出演

テレビ

ほか

脚注

外部リンク

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