釧路港
北海道釧路市にある港湾
From Wikipedia, the free encyclopedia
概要
歴史
17世紀中葉、現在の釧路川河口付近に居住していたアイヌ(メナシクル)との交易を目的とし、松前藩が交易船を送ったことが釧路港の起こりといわれている[8]。江戸時代には現在の釧路港はクスリトマリ(アイヌ語: Kusuri-tomari)と呼ばれ、港湾施設の近傍には松前藩によってクスリ会所が置かれた[8]。
昭和30年代から昭和50年代にかけて世界最大の水揚げ量を記録する漁港として有名だったが、元来は北海道東部開拓のための物流拠点として設置された。
釧路川が内陸との輸送に便利であることから、明治時代から硫黄(釧路鉄道)・石炭・木材・水産品等の積出港として発展した[5]。明治40年に函館から釧路まで鉄道が全通し、海陸交通の要衝となった[5]。港湾後背地には西港工業団地と釧路白糠工業団地が形成され工業集積地になっている。
大きく分けて東港区と西港区に分けられる。東港区は明治時代からの港湾区域として、海上保安庁の基地、造船、漁港などが置かれている。西港区は石油コンビナート、国際コンテナ埠頭(国際コンテナ定期航路)、内航貨物専用埠頭のほか、飼料・肥料生産コンビナート、天然ガス受入基地(エネオス)が整備されている。
2011年(平成23年)に国際バルク戦略港湾に選定され、2018年に水深14 m 岸壁等を擁する国際物流ターミナル整備が完了[9]し、さらに今後 -16 m 級の航路・泊地の整備が計画されている[10]。
年表
- 1887年(明治20年) - 北海道庁イギリス人技師、チャールズ・スコット・メークが港湾造成の計画を立案する。
- 1899年(明治32年)8月4日 - 関税法上の開港に指定される。
- 1900年(明治33年) - 外国貿易船第1船となる、英国船ロイヤリスト号が釧路鉄道車両を輸送し入港する。
- 1969年-1977年、1979年-1991年 水産 水揚げ量全国一位(1983年 年100万トン突破世界一を記録)
- 1978年(昭和53年) - 釧路西港第一埠頭の供用開始を記念し、北海道こども博覧会が開催される(釧路新聞社主催)。
- 2011年(平成23年)
- 5月- 国土交通省の「国際バルク戦略港湾」に選定される[1]。
- - 港湾計画を改訂する。
- 2015年(平成27年)- 国土交通省の「臨海部産業エリア形成促進港」に指定される。韓国との国際コンテナ航路が週2便に増便。
- 2016年(平成28年) - 国土交通省の「特定貨物輸入拠点港湾(穀物)」に指定される[2]。
- 2017年 (平成29年) - 中国遠洋海運集団による北極海航路1船目 (コンテナ バルク混載船)入港(ドイツベルケ港〜釧路港) 日本初の北極海航路[要出典]。
- 2018年 (平成30年)11月 国際物流ターミナル竣工[11]
- 2019年(平成31年) 4月 - 国際コンテナ航路 週3便に増便。
- 2020年(令和2年) 11月17日 - 興亜LINE 国際コンテナ航路開設。週5便に増便。
- 2023年(令和5年)
- 2026年(令和8年)7月24日 MSC (海運業)スイス FAITH(スエズマックス船)全長366M 全幅48M 15万トン 14,336 TEUコンテナ船入港(米国ロングビーチ (カリフォルニア州)~釧路港~寧波舟山港)[要出典]
施設
東港区と西港区に分かれ、岸壁総延長は10,036メートルとなっている。

- 東港区
- 南埠頭、副港、中央埠頭、北埠頭、釧路漁港(国内有数の水揚げ量を記録する。国内3大漁港の一つ)、文化施設(港文館、港町かもめホール)、商業施設(釧路フィッシャーマンズワーフMOO、岸壁炉端)、国産石炭埠頭、海上保安部、造船、耐震旅客船ターミナル(大型クルーズ船が接岸する。平成23年6月18日にクルーズ客船ぱしふぃっくびいなすの入港を以って供用開始)[13]
- なお、釧路港東港区水面貯木場は老朽化で廃止された[14]。
- 西港区(国際バルク戦略港湾エリア)
- 第一埠頭、第二埠頭、第三埠頭、第四埠頭、第五埠頭(整備計画中)
- 国際コンテナヤード(第三埠頭 水深 -12.0m[15]、釜山/天津~釧路 南星海運)、飼料・肥料コンビナート フィード・ワン(株)・明治飼糧(株)・三井物産(株)の共同3社による合弁会社[16]と雪印種苗(株)・日本農産工業(株)・三菱商事(株)による合弁会社[17]。中部飼料(株)釧路工場[18]、全国酪農飼料(株)釧路工場[19]。ホクレンくみあい飼料(株) 釧路西港工場[20]。全農サイロ(株) 釧路支店[21]。穀物貯蔵基地、国際物流ターミナル(第二埠頭 水深 -14.0m[9][22][23][24](-16.0mにする計画がある[10]。))。東西オイルターミナル(ENEOSとコスモ石油の合弁)、釧路LNG基地[25]。
- 年間100万トン以上の鉄屑の集散地。集められた鉄くずはアジア各国に鋼材原料として輸出されている。
- JR貨物新富士駅ターミナル。
- 西港区の港後背地には西港臨海工業地区が広がり、日本製紙釧路事業所[26]、王子マテリア釧路工場(大楽毛地区)[27]、わらべや日洋釧路工場(白糠町)[28]、大塚製薬工場釧路工場(音別地区)[29]等が立地している。
主要定期航路
統計
- 外国貿易4,284千t(北米44%、東南アジア22%、オセアニア13%、東アジア9%)
- 輸移出750万tの主要品目
- 軽工業品 - 50%
- 鉱山品 - 12%
- 農水産品 - 17%
- 雑工業品 - 7%
- 金属機械工業品 - 6%
- 化学工業品 - 4%
- 輸移入1,300万tの主要品目
- 化学工業品 - 28%
- 金属機械工業品 - 13%
- 林産品 - 14%
- 特殊品 - 22%
入港船舶総トン数では、1700万tのうち25%が外国商船、70%が内航商船で、漁船は3%となっている。



