銀アセチリド
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| 物質名 | |
|---|---|
Silver acetylide | |
Silver(I) ethynediide | |
別名
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| 識別情報 | |
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3D model (JSmol) |
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| ChemSpider | |
PubChem CID |
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CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質 | |
| Ag 2C 2 | |
| モル質量 | 239.758 g·mol−1 |
| 外観 | 灰色から白色の固体 |
| 密度 | 4.47 g/cm3[1] |
| 融点 | 120 °C (248 °F; 393 K) |
| 沸点 | 分解 |
| 不溶 | |
| 危険性 | |
| 労働安全衛生 (OHS/OSH): | |
主な危険性 |
高感度、爆発性 |
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |
| 引火点 | 77 °C (171 °F; 350 K) |
| 熱化学 | |
標準生成熱 (ΔfH⦵298) |
357.6±5.0 kJ/mol[2] |
銀アセチリド(ぎんアセチリド、英語: Silver acetylide)は、化学式Ag
2C
2で表される無機化合物である。金属アセチリドの一つ。銀と弱い酸であるアセチレンの塩とみなされる。アニオンは三重結合により繋がった2つの炭素原子を持ち、[Ag+
]
2[−
C≡C−
]という構造をとる。カルシウムのアナログであるCaC
2はカルシウムカーバイドと呼ばれるが、銀アセチリドが銀カーバイドと呼ばれることは稀である。銀アセチリドは主な爆発物として用いられる。
銀アセチリドはアセチレン気体を硝酸銀溶液に通すことで得られる[3]。
- 2 AgNO
3(aq) + C
2H
2(g) → Ag
2C
2(s) + 2 HNO
3(aq)
生成物は灰色から白色の沈殿である。この合成方法は、1866年に初めて銀アセチリドを発見したMarcellin Berthelotが用いたものと同様の方法である[4]。
酸性または中性硝酸銀溶液中では、複塩が生成される。塩基性アンモニア溶液中では、複塩は形成されず、純粋な銀アセチリドが生成される。複塩は、アセチレン気体を希硝酸銀・硝酸溶液に通すことで得られる。アセチレン気体を硝酸銀溶液に通す方法の代わりに、アセチレン気体をアセトンに通しアセチレン溶液を希硝酸銀・硝酸溶液に滴下することで、より純粋で白色の沈殿を得ることができる。この反応は常温で進行する。
銀アセチリドは、銀や、アセチレンの輸送に用いられるパイプなどの銀の含有率が高い合金の表面に形成されることがあり、接合部に銀ろう付けされた場合に生じる。


