銀アセチリド

From Wikipedia, the free encyclopedia

銀アセチリド
銀アセチリドの構造式
銀アセチリドの構造式
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
性質
Ag
2
C
2
モル質量 239.758 g·mol−1
外観 灰色から白色の固体
密度 4.47 g/cm3[1]
融点 120 °C (248 °F; 393 K)
沸点 分解
不溶
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
高感度、爆発性
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
NFPA 704 four-colored diamondHealth 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 3: Liquids and solids that can be ignited under almost all ambient temperature conditions. Flash point between 23 and 38 °C (73 and 100 °F). E.g. gasolineInstability 4: Readily capable of detonation or explosive decomposition at normal temperatures and pressures. E.g. nitroglycerinSpecial hazards (white): no code
3
3
4
引火点 77 °C (171 °F; 350 K)
熱化学
標準生成熱 fH298)
357.6±5.0 kJ/mol[2]
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
 verify (what is  ☒N ?)

銀アセチリド(ぎんアセチリド、英語: Silver acetylide)は、化学式Ag
2
C
2
で表される無機化合物である。金属アセチリドの一つ。と弱いであるアセチレンとみなされる。アニオン三重結合により繋がった2つの炭素原子を持ち、[Ag+
]
2
[
C≡C
]という構造をとる。カルシウムアナログであるCaC
2
カルシウムカーバイドと呼ばれるが、銀アセチリドが銀カーバイドと呼ばれることは稀である。銀アセチリドは主な爆発物として用いられる。

銀アセチリドはアセチレン気体を硝酸銀溶液に通すことで得られる[3]

2 AgNO
3
(aq) + C
2
H
2
(g) → Ag
2
C
2
(s) + 2 HNO
3
(aq)

生成物は灰色から白色の沈殿である。この合成方法は、1866年に初めて銀アセチリドを発見したMarcellin Berthelotが用いたものと同様の方法である[4]

酸性または中性硝酸銀溶液中では、複塩が生成される。塩基性アンモニア溶液中では、複塩は形成されず、純粋な銀アセチリドが生成される。複塩は、アセチレン気体を希硝酸銀・硝酸溶液に通すことで得られる。アセチレン気体を硝酸銀溶液に通す方法の代わりに、アセチレン気体をアセトンに通しアセチレン溶液を希硝酸銀・硝酸溶液に滴下することで、より純粋で白色の沈殿を得ることができる。この反応は常温で進行する。

銀アセチリドは、銀や、アセチレンの輸送に用いられるパイプなどの銀の含有率が高い合金の表面に形成されることがあり、接合部に銀ろう付けされた場合に生じる。

爆発性

可溶性

脚注

Related Articles

Wikiwand AI