銀滴定
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フォルハルト法は逆滴定の一種で、ヤコブ・フォルハルトにちなんで名付けられた。この方法は試料に過剰な硝酸銀水溶液を加え、塩化銀をろ過した上で残った銀イオンを、硫酸鉄(III)アンモニウムを指示薬としてチオシアン酸アンモニウムで滴定する方法である[1]。この滴定では、終点で血赤色の[Fe(OH2)5(SCN)]2+が生成する。
- Ag+ (aq) + SCN− (aq) → チオシアン酸銀 (s) (Ksp = 1.16 × 10−12)
- Fe(OH)(OH2)2+
5 (aq) + SCN− (aq)→ [Fe(OH2)5(SCN)]2+ + OH−
モール法
モール法はクロム酸カリウムを指示薬として塩化物イオンを滴定する方法で、カール・フリードリヒ・モールにちなんで名付けられた。塩化物イオンが全て沈殿してからクロム酸銀(I)が沈殿するため、赤い沈殿(クロム酸銀)が沈殿し始めた点を終点とする:
- 2Ag+ (aq) + CrO2−
4 (aq) → Ag2CrO4 (s) (Ksp = 1.1 × 10−12)
溶液は中性にするのが望ましい。pHが大きい(塩基性)と酸化銀(I)が生成し、滴定ができない。またpHが小さいと(酸性)H2CrO4が生成し、クロム酸イオンの濃度が低くなるため沈殿の生成が遅くなる。炭酸塩やリン酸塩は銀と結びついて沈殿を生成するため、正しい結果を得るために取り除いておかなければならない。
モール法では、試料を酢酸カルシウム、そして酢酸鉄(III)とともに燃焼させることで塩素の全量を調べることができる。酢酸カルシウムが塩素を"固定" し、炭酸塩を沈殿させ、溶液を中和する。酢酸塩でリン酸塩を除去する。塩化物は全て溶解し、滴定を行うことができるようになる[1]。