長野電鉄3500系電車
長野電鉄の通勤形電車(1993-2024)
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長野電鉄3500系電車(ながのでんてつ3500けいでんしゃ)は、かつて長野電鉄が運用していた通勤形電車。帝都高速度交通営団(営団地下鉄、現東京メトロ)日比谷線で使用された3000系を譲受・改造した車両である。
| 長野電鉄3500系電車 長野電鉄3600系電車 | |
|---|---|
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3500系N3編成 (2019年12月10日 柳原駅 - 村山駅間) | |
| 基本情報 | |
| 運用者 | 長野電鉄 |
| 種車 | 営団3000系電車 |
| 改造年 | 1992年 - 1997年 |
| 改造数 |
28両+代替車1両(3500系) 9両(3600系) |
| 総数 | 38両 |
| 運用開始 | 1993年4月6日 |
| 運用終了 |
3600系: 2020年9月25日 3500系: 2023年1月19日 |
| 廃車 | 2024年10月31日 |
| 投入先 |
長野線 河東線 |
| 主要諸元 | |
| 編成 |
2両(3500系) 3両(3600系) |
| 軌間 | 1,067 mm |
| 電気方式 |
直流1,500V (架空電車線方式) |
| 最高運転速度 | 90 km/h |
| 車両定員 |
先頭車120(座席48)人 中間車128(座席56)人 |
| 全長 | 18,000 mm |
| 全幅 | 2,790 mm |
| 全高 |
3,730 mm 3,875 mm(事故代替車) 3,995 mm(パンタグラフ付き車両) |
| 台車 |
FS-336 FS-510 |
| 主電動機 | 直流直巻電動機 |
| 主電動機出力 | 75kW×4 (端子電圧375V) |
| 駆動方式 | WN駆動方式 |
| 歯車比 | 98:15=6.53 |
| 編成出力 | 600kW |
| 制御方式 | 抵抗制御 |
| 制御装置 | バーニヤ抵抗制御 |
| 制動装置 |
電磁直通ブレーキ 発電ブレーキ(HSC-D形) 抑速ブレーキ |
| 保安装置 | ATS |
長野電鉄では2両編成が3500系、3両編成が3600系と形式が区分された。本項では3600系についても解説する。
概要
長野オリンピックを目前に控えた1992年(平成4年)から1997年(平成9年)にかけて、普通列車の増発と老朽化した在来車の置き換え・車種統一を目的に投入された。先頭車(旧3000形)34両、中間車(旧3500形)3両の37両が投入され、長野電鉄における最大勢力となった。またこれらとは別に、部品取り用として無車籍の先頭車2両(うち1両は事故車両の補充用として使用)を譲受している。
長野電鉄では編成両数の違いによって、2両編成が3500系、3両編成が3600系と形式が区分されている。3両編成はすべてL編成を名乗るほか、2両編成は河東線信州中野駅 - 木島駅間(木島線)でのワンマン運転用として運転台後部にバス用の運賃箱と運賃表示器を備えたO編成と、それ以外のN編成に区分される。車番はL編成が3601 - 、N編成が3501 - 、O編成が3521 - の通し番号で再付番された。これらはL編成の湯田中方先頭車の主電動機が撤去され、Tc車となっている点を除いては性能的にはほとんど差がない。
- N(Normal)編成:モハ3500形-モハ3510形 - 2両編成8本
- O(One-man)編成:モハ3520形-モハ3530形 - 2両編成6本
- L(Long)編成:クハ3650形-モハ3600形-モハ3610形 - 3両編成3本
譲受当初は、次のような主な改造を受けている。
- 耐雪ブレーキの新設
- 30 - 40 ‰ の勾配が連続する信州中野 - 湯田中間にも入線できるようにするため、主回路の主抵抗器容量の増大
- 側扉へレールヒーターの新設と半自動化
- 運転室前面下梁の強化
- 列車無線の交換
- 外装デザインの変更(車体の窓上下に赤帯が入れられ、社章も長野電鉄のものへ交換)
譲受当初はレジン製の制輪子を使用していたものの、雪に弱いことから鋳鉄製のものへ交換されている。当初は前部標識灯の増設も計画されていたが[1]、廃車まで施工されなかった。
その後、使用条件の変化などからO編成以外のワンマン運転対応改造や、2001年(平成13年)には京成電鉄から譲受した冷房装置の搭載改造(N3 - N8編成とL編成のすべて)が施工された。この冷房化にあたっては電源装置に営団5000系電車の廃車発生品である静止形インバータ (SIV) が搭載されている。
- 車内
- 優先席
- 運転台
運用・沿革
1993年(平成5年)4月に長野電鉄での運用を開始した。本系列の投入により、2500系(元東急5000系)や0系「OSカー」などの在来車が置き換えられた。
2002年(平成14年)の河東線信州中野駅 - 木島駅間(木島線)の廃止によって余剰が発生し、一部の非冷房車が運用を離脱した。残った車両はN編成とL編成が長野線、O編成が屋代線と長野線で使用された。このうち長野線の信州中野駅 - 湯田中駅間については、2006年(平成18年)12月の車内運賃収受開始以降はO編成のみの使用となった。また、一部のO編成にはワンマン機器を停止して長野駅まで乗り入れる運用もあった。

2005年(平成17年)以降、大型車体で輸送力の大きい8500系(元東急8500系)が投入されると、本系列の非冷房車の置き換えが進行した。まず部品取り用の1両と事故で被災した3524号が解体され、続いて運用に入っていた編成にも廃車が発生した。朝のラッシュ時に須坂駅 - 長野駅間で見られたN編成を2本併結した4両編成も、8500系3両編成に置き換えられて消滅した。ただし、8500系は勾配対応の抑速ブレーキと抵抗器を搭載しておらず信州中野駅 - 湯田中駅間に入線できないことから、本系列の運用範囲は当該区間が中心となっていった。また、8500系の検査時はL編成が代走を務める関係で、本来L編成が務めている運用をN編成を2本併結した4両編成が代走したこともあった。
2007年(平成19年)、営団時代の第1編成であったN1編成が廃車となり、保存のため東京メトロに返還された(営団3000系電車#保存車も参照)。
2011年(平成23年)12月、O6編成が赤帯と「NAGADEN」ロゴが消された営団時代の姿に戻り、廃車までこの状態で運用された。

2012年(平成24年)3月31日、屋代線の定期運用の最後の1往復のうち、須坂駅 - 松代駅間のみ混雑緩和のためN7編成とN8編成を併結し、およそ5年ぶりに4両編成での営業運転が行われた(須坂駅と松代駅以外、ホームが短いため後ろの編成はドアカット)。
2019年(令和元年)12月15日にはO2編成が引退した[2][3]。
2020年(令和2年)以降の3000系(元東京メトロ03系)の導入に伴い、この時点で残存していた本系列の6編成はすべて置き換えられることとなった[4][5][注釈 1]。同年4月15日にN3編成が引退し、9月25日にはL2編成が引退したことで3600系が消滅[6]。 2021年(令和3年)6月2日にN6編成が引退した。
2022年(令和4年)3月22日にはN7編成の引退を記念し、同日から最終運行日となる3月31日までの土日を除く8日間、N7編成とN8編成を併結した4両編成の引退記念列車(完全予約制)として、長野駅 - 須坂駅 - 信州中野駅間で運行された[7]。
2023年(令和5年)1月19日、最後まで残ったN8編成の引退イベントが行われ、本系列は全ての運用を終了した[8]。その後、2024年(令和6年)10月31日をもってN7編成・N8編成・O2編成が除籍され、3500系は形式消滅となった[9]。
編成表
- この書体(斜体)は長野電鉄譲渡時に撤去された機器
- ( )内は営団時代の車両番号
3500系
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- 3524は、当初元3045号であったが、踏切事故で損傷したため事故復旧の際に元3077号に交換された。