閃亜鉛鉱
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産出
性質
成分は硫化亜鉛であり、純粋なものは白 - 黄色透明であるが、天然に産する閃亜鉛鉱は濃赤 - 黒色不透明が多く、透明なものは非常に希である。これは不純物として含まれる鉄のためであり、色が白→黄色→橙→赤→濃赤→黒と右に行くほど鉄の含有率が高くなる。鉄は最高26%まで含まれ、鉄含有率の高いものは鉄閃亜鉛鉱とも呼ばれる。また少量のカドミウムを含み、カドミウム含有率が高くなるに従い赤みが強くなる(カドミウム含有率は最大5%)。鉄に乏しい褐色のものはべっ甲のような見た目になるため「べっ甲亜鉛」と呼ばれることもある。
強い樹脂光沢またはダイヤモンド光沢を持ち、屈折率2.37。完全な劈開を持つ。新鮮な結晶面や、割ったときの壁開面に光が当たると非常に良く反射して見える。しかし長期間野外などに晒され続けると光輝はなくなってしまう。紫外線を当てると蛍光を示すが、不純物などにより蛍光の色合いは変化する。
結晶構造は閃亜鉛鉱型構造と呼ばれるものである。結晶は四面体、八面体、十二面体などをなす。

用途
現在、一部のミシシッピバレー型鉱床などで産する菱亜鉛鉱などを除き、亜鉛鉱石として産出する鉱石鉱物のほとんどを占めている。また副成分として、鉄、マンガンの他、少量のガリウム、カドミウム、インジウム、ゲルマニウム、銀などを常に含み、産地によってはニッケル、コバルトを含むこともある。ガリウム、インジウム、カドミウム、ゲルマニウムはこれらを主成分とする鉱石が無いか、あっても経済的・量的に需要を満たすことが出来ないため、これらは副産物として閃亜鉛鉱から回収される。北海道の豊羽鉱山産閃亜鉛鉱は、インジウム含有量が非常に高いことで有名であり[2]、2006年に閉山するまでは世界一のインジウム生産量を誇っていた。
日本国内でも産出する鉱山は非常に多く、神岡鉱山、豊羽鉱山、小坂鉱山、花岡鉱山などの鉛・亜鉛鉱山で主要鉱石として採掘されていたほか、ほとんど全国各地に極小 - 小規模の閃亜鉛鉱を掘る亜鉛鉱山があった。海外産地はオーストラリア、アメリカなどが主産地。
閃亜鉛鉱グループ
- 閃亜鉛鉱 (sphalerite) : ZnS
- 方硫カドミウム鉱 (hawleyite) : CdS
- 黒辰砂 (metacinnabar) : HgS
- シュティレ鉱 (stilleite) : ZnSe
- セレン水銀鉱 (tiemannite) : HgSe
- コロラド鉱 (coloradoite) : HgTe
