須田剛一

日本のコンピュータゲームプロデューサー、脚本家 From Wikipedia, the free encyclopedia

須田 剛一(すだ ごういち、1968年1月2日 - )は、ゲームデザイナー、ゲームディレクター、シナリオライター。株式会社グラスホッパー・マニファクチュアCEO。SUDA51という名前もたびたび使う。

生誕 (1968-01-02) 1968年1月2日(58歳)
日本の旗 日本 長野県上田市
別名 SUDA51
出身校 東京デザイナー学院 ファッションデザイン科中退
職業 グラスホッパー・マニファクチュアCEO
ゲームデザイナー
ゲームディレクター
シナリオライター
概要 すだ ごういち 須田 剛一, 生誕 ...
 すだ ごういち
須田 剛一
生誕 (1968-01-02) 1968年1月2日(58歳)
日本の旗 日本 長野県上田市
別名 SUDA51
出身校 東京デザイナー学院 ファッションデザイン科中退
職業 グラスホッパー・マニファクチュアCEO
ゲームデザイナー
ゲームディレクター
シナリオライター
代表作 killer7
ノーモア★ヒーローズ
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経歴

  • 1968年 小林剛一として長野県上田市で生まれる。(育ちは長野市
  • 1975年 両親の離婚により須田剛一に名字を変更する。
  • 1993年 ヒューマンにプランナーとして入社。
  • 1994年 『スーパーファイヤープロレスリングIII FINALBOUT』(SFC)でディレクターデビュー。続く1995年の『スーパーファイヤープロレスリングSPECIAL』(SFC)ではシナリオも手がける。
  • 1996年 『トワイライトシンドローム〜探索編〜』(PS)、1997年『トワイライトシンドローム〜究明編〜』(PS)の前任ディレクターが発売予定3ヶ月前に辞め、サポートとして入り、ディレクターとプロデューサーの両方の仕事をこなして発売まで漕ぎ着けた[1]。これにより発言権を得て続編の制作に取り組む[2]
  • 1997年『ムーンライトシンドローム』で再びディレクション及びシナリオ執筆を担当。しかし既存のプロジェクトを任されるだけで作品をゼロから築き上げられない立場に限界を感じ、またヒューマンの経営状況を鑑みて退社する[2]
  • 1998年 株式会社グラスホッパー・マニファクチュア設立。
  • 1999年 『シルバー事件』(PS)を発表。ディレクション、シナリオを手がける。
  • 2001年 『花と太陽と雨と』(PS2)を発表。ディレクション、シナリオを手がける。
  • 2004年 『michigan』(PS2)を発表。初のプロデュースワークとゲームデザインを担当。
  • 2005年 『killer7』(GC/PS2)発表。ディレクション、シナリオを担当。国外において須田の存在感をアピールすることとなった[3]
  • 2006年 『サムライチャンプルー』(PS2)発表。ディレクション、シナリオを担当。アニメ作品『サムライチャンプルー』をチャンバラアクションゲーム化。
  • 2006年 『BLOOD+ ONE NIGHT KISS』(PS2)発表。ディレクション、シナリオを担当。『BLOOD+』のメディアミックス作品の一つ。
  • 2007年 『ノーモア★ヒーローズ』(Wii)発売。ディレクション、シナリオを担当。
  • 2008年 『零 月蝕の仮面』(Wii)発表。テクモ菊池啓介柴田誠と共に任天堂の監修の下、ディレクション、シナリオを担当。
  • 2008年 『花と太陽と雨と』がニンテンドーDSに移植。同時期に『シルバー事件』と『シルバー事件25区』の移植も予定されていたが実現しなかった。
  • 2010年 『ノーモア★ヒーローズ2 デスパレート・ストラグル』が北米で発売。シナリオを担当。同年10月に国内発売。また国内版限定BOXのDVD『NO MORE HEROES 1.5』でもシナリオを担当。この頃からディレクターを他のメンバーに任せ、自身は一歩引いた立ち位置を取る[2]
  • 2011年 『ヒデラジ』放送300回記念のラジオドラマ『SUDA51'S SDATCHER』の脚本を担当し、フレディ・ニールセン役の声優として出演した。
  • 2011年 『killer7』に続く三上真司とのタッグ作品『シャドウ・オブ・ザ・ダムド』(PS3/360)を発売。
  • 2011年11月 グラスホッパー・マニファクチュアとディー・エヌ・エーが共同出資により株式会社グラスホッパー・ユニバースを設立。代表取締役社長に就任。
  • 2012年 オムニバスソフト『GUILD01』(3DS)収録作『解放少女』を手掛ける。続編『解放少女 SIN』(PS3)も発売されるが、監修と一部シナリオ執筆に留まる。
  • 2012年 『ロリポップチェーンソー』(PS3/360) を盟友である安田善巳と共に手掛ける。
  • 2013年3月末をもって株式会社グラスホッパー・ユニバース代表取締役社長を退任。
  • 2013年 再び安田善巳と共に、『Killer7』『ノーモア★ヒーローズ』に続く「殺し屋シリーズ」第三弾として『KILLER IS DEAD』(PS3/360/Win)を発売。
  • 2013年 グラスホッパー・マニファクチュアはガンホーに買収され、須田の経営面での負担が軽減。これにより個人的なプロジェクトに取り組む時間を確保する[2]。その後、ガンホー傘下の初作品として『リリィ・ベルガモ』を発表するが、後に『LET IT DIE』へと方向転換する形で消滅(森下一喜は「昇華」と呼んでいる)[4]。『LET IT DIE』(PS4/Win)は2017年に発売された。
  • 2014年 劇場用短編オムニバス映画作品『SHORT PEACE』の5番目の作品という位置付けで『月極蘭子のいちばん長い日』の原作・シナリオを担当。『月極~』と『SHORT PEACE』を同梱した『SHORT PEACE 月極蘭子のいちばん長い日』(PS3)を発売する。
  • 2017年 『ファイヤープロレスリング ワールド』にて、自身のシナリオデビュー作である『スーパーファイヤープロレスリングSPECIAL』の続編を執筆。約20年ぶりにファイプロに携わることになった。
  • 2018年 『シルバー事件』と『シルバー事件25区』を収録したリマスター版『シルバー2425』(PS4)を発売。ニンテンドーDS版の頓挫から10年を経ての移植となった。
  • 2019年 『ノーモア★ヒーローズ』のスピンオフ作品にして自身のディレクター復帰作『Travis Strikes Again: No More Heroes』(Switch)を発売。同年にPS4とSteamで完全版も発売された。
  • 2021年 約10年ぶりのナンバリングタイトルにして、シリーズ完結作『ノーモア★ヒーローズ3』(Switch)を発売。翌年にはPS4、PS5Xbox OneXbox Series X/Sでも発売された。
  • 2023年 SWERY(末弘秀孝)とのタッグによる2.5Dスラッシャーフィルムパロディックアクションゲーム『Hotel Barcelona』(XSX、XSS、Steam)を発表。
  • 2024年 『シャドウ・オブ・ザ・ダムド』のリマスター版『シャドウ・オブ・ザ・ダムド:ヘラ リマスタード』(PS5/PS4/One/XSX/XSS/Switch/PC)を発売。近い時期には同コンセプトの『ロリポップチェーンソーRePOP』も発売しているが、こちらには携わっていない。
  • 2026年 グラスホッパー・マニファクチュアとしては5年ぶりの新作であり、初の自社パプリッシング作品となる『ロミオ・イズ・ア・デッドマン』(PS5/XSX/XSS/PC)を発売する。

人物・作風

難解で陰鬱なストーリー、残虐表現などのショッキングな描写、その一方で人を食った荒唐無稽なギャグ、様々なサブカルチャーのパロディ、ユニークな表現方法などが盛り込む尖った作風を特徴とする。作品は「須田ゲー」とも称される[5]。既存の概念を覆すという意味を込めて「パンク」と呼び、初めてゲームに出会った時の初期衝動を忠実に反映した衝撃的なゲームで「いつも新しくてパンクな存在を感じさせる」ことを標榜しており[6]、ルールやリミッターを設けず、それでいて表現規制の中で実現できる表現を研究し、よりよい演出の手法や難易度を探っていく事を旨としている[7][8]。他にも「とっつきやすいゲーム、あまりにもよくできた出木杉くんみたいなゲームは世の中にいくらでもあるが、出木杉くんばかりじゃつまらない。やっぱりのび太は必要。だから僕らはのび太でいこう。ただし、そこにドラえもんがいるかは別」というスタンスも語っている[9]

ヒューマン時代の同僚である河野一二三志倉千代丸とは親交があり、河野は『michigan』に、志倉は『解放少女 SIN』に携わっている。

コナミ小島秀夫、元カプコン三上真司とも交流があり、また映画的、実写的文法に説得力を持たせてゲーム内容に活かす制作スタイルを取る両者を尊敬している。小島のMSX時代のソフトに強く感銘を受け、自身も造詣の深い洋楽をはじめとした音楽について共通の話題を持つことが多い。三上からはゲームの制作に置ける姿勢と文法において、近年大きく影響受けたことが語られている。三上もヒューマンの業績全般を高く評価しており、『鉄騎』で組んだ河野を通じて須田と知り合ったことから『killer7』のプロジェクトに繋がっていった[2]。『killer7』で須田と組んだ小林裕幸は「社長モードのときは物腰柔らかで、気遣いの姿勢がしっかりとあるんですけど、クリエイティブモードに入ると、まさにディレクターといいますか。はっきりと意見を言われて、こだわる部分は絶対に曲げないという。その切り換えができるところがすごいなと思いました」と評しており、須田に倣って網易傘下で自身のスタジオを立ち上げたと語っている。また、須田と組んだ経験が『戦国BASARA』に活かされていると回顧している[10]

自身の作風とは大きく異なる任天堂、ひいては同社の宮本茂に対しても敬意を払っており、幅広いユーザー層に対してソフトラインナップを揃える任天堂が手を出さないと思われるジャンルの作品を、同社のハードへと提供することに使命感を見せた(『killer7』以降の作品がそれに当たる)。なお、自身のクリエイターとしての最終目標は、宮本が手がけたような「万人向け」作品であると答えている(宮本の言う「万人向け」は、ライトユーザー、コアユーザー、老若男女問わず満足して貰える作品を指す)。

その一方でグラスホッパー・マニファクチュアから発売される全てのゲームを、自身の印を押した「須田ゲー」にしたいと語っており、自身の死後もその遺伝子が受け継がれることを望むと語っている[2]

ノーモア★ヒーローズ2』の頃から会社の拡大によって複数プロジェクトを抱え、その全てに全力を注ぐことが難しくなった。そのため、他のメンバーに指揮を任せ、自身は一歩引いた立ち位置から各プロジェクトを総括するようになる。ディレクターは務めなくなったが、シナリオなどクリエイティブ面や全体的なエグゼクティブプロデューサーは引き続き担当した。以降の作品の関わり具合は作品よって様々だが、『シャドウ・オブ・ザ・ダムド』『ロリポップチェーンソー』『KILLER IS DEAD』は全て自身がコンセプトを考案したタイトルであり、ある意味では自分のゲームだと語っている。一方、『LET IT DIE』は「実際、普通のレベルのスタッフとして参加した」という。その後、『Travis Strikes Again』で監督に復帰している[2]

シナリオだけでなく、『トワイライトシンドローム』、『花と太陽と雨と』、『ノーモア★ヒーローズ』、『解放少女』等作品に使われる歌曲の作詞もしばしば担当する。

プロレスファンであり、作品に於いてもプロレスラー(モブキャラでもプレイヤーキャラでも)が登場するゲームが多いほか、物語中に何の前触れも無くプロレスネタ(小川直也のセリフを暗号に用いるなど)を仕込む特徴がある。

また、冬葉スミオ(『ムーンライトシンドローム』)、コダイスミオ(『シルバー事件』)、モンドスミオ(『花と太陽と雨と』)や『killer7』のマスク・ド・スミス、『ノーモア★ヒーローズ』にて毎回ボス戦前に主人公に手紙を残す人物M.S.のように作品をまたいで同名のキャラクターを出す点も特徴的で、これに関して須田は「手塚治虫スター・システムに影響を受けていると思う」とインタビュー[11]で語っている。

なお、日本国外で「SUDA51」とされているのは、須田「ごういち」→ SUDA「51」としたもので、トレイラービデオや本編中のスタッフロールでもこの表記が用いられている。

ゲーム業界に入る前は10ヶ月ほど葬儀屋をしており、自身が原作を務めた漫画『暗闇ダンス』では葬儀屋の主人公を登場させている。また、ヒューマンに入社する前はテレビ朝日でニュース番組の小道具係としてフリップの作成をしていたことをファミ通WaveDVDの自身の出演していたコンテンツ番組内で告白した。過去にグラフィックデザインの仕事をしていた関係で、葬儀屋時代にたまたまセガの会社案内と『バーチャレーシング』の広告の仕事を受け、この際に鈴木裕の要望で訪れたAM2研の雰囲気がゲーム業界に興味を持つ切っ掛けだったという[1]

SIREN』のシナリオライターである佐藤直子は、同作主人公・須田恭也の姓の由来と語っている[12]

作品

ゲーム

ラジオドラマ

Web

漫画

  • 暗闇ダンス(2015年〜2016年:原作)※作画は竹谷州史

ディレクション作品受賞歴

  • 『killer7』
    • スウェーデンのゲーム誌「RESET」>>「Besta manus 2006(ベストシナリオ2006)」を受賞
    • イギリスのゲーム誌「EDGE」>>「THE EDGE AWARDS 2005」で「BEST VISUAL DESIGN」「BEST AUDIO DESIGN」を受賞
    • アメリカのゲーム情報サイト「IGN.com」>>「THE BEST OF 2005」で「BEST ADVENTURE GAME」「BEST STORY」「BEST GAME NO ONE PLAYED」を受賞
    • アメリカのゲーム情報サイト「GAME SPOT」>>「BEST OF 2005」で「Best New Character」「Most Innovative Game」を受賞
    • 「週刊ファミ通」>>「2005 ゲーコロ的ベスト・オブ・イヤー」を受賞
  • 『ノーモア★ヒーローズ』
    • アメリカのゲーム情報サイト「IGN.com」>>「THE BEST OF 2008」で「WII BEST ACTION」「WII BEST STORY」を受賞
    • アメリカのゲーム情報サイト「GAME SPOT」>>「BEST OF 2008」で「Best Wii game」「Best Original IP」「Editor's Choice Award」を受賞
    • イギリスのゲーム誌「NGamer」>>「NGamer's Golden Mario Awards」で「Best Game Character」を受賞
    • アメリカのゲーム誌「GamePro」>>「Wii Game of the Year」「Game of the Month/Editors' Choice」を受賞
    • 多国籍ゲーム情報サイト「Kotaku」>>「Judges' Choice 2008 (1 of 7)」を受賞
  • 『ノーモア★ヒーローズ2 デスパレート・ストラグル』
    • 第14回文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門 審査委員会推薦作品選出
    • IGN >> Funniest Game ※編集部選出、読者選出の両部門で受賞
    • Games Radar >> Best Game You've Already Forgotten
    • GamrReview >> Best Action/Adventure

脚注

関連項目

外部リンク

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