飲膳正要
From Wikipedia, the free encyclopedia
目次
本書は現代では料理書として知られるが、本来は王侯貴族のための養生書である[3]。書かれた時代を反映して、モンゴル語・トルコ語・ペルシア語・アラビア語・ウイグル語などの漢訳らしき語が多く含まれる[1][4]。
料理は、滋養に良いとされる羊肉や、タルバガン、チャツァルガナなど、北方の特産品を使った料理が多い[4]。西方料理もある[5]。南方の中華料理は少ない[6]。記述が簡潔なため、料理を再現するのは難しい[7]。
医学面では、当時最先端だった金元医学は反映されておらず、旧来の説に従う部分が多い[8]。
イラストは各巻にあるが[9]、料理の図解よりも食事風景を主に描いている。画中には当時栄えた磁州窯の器も見える[10]。
全3巻24篇。
成立
伝来
日本語訳
- 忽思慧 著、金世琳;越智猛夫 訳『薬膳の原典 飲膳正要』八坂書房、1993年。ISBN 978-4896946239。(全イラストも収録)
参考文献
- 加藤伊都子「『飲膳正要』に関する考察―聚珍異饌を中心として―」『日本医史学雑誌』第37巻、第2号、日本医史学会、1991年。
- 金世琳「訳者前書き」『薬膳の原典 飲膳正要』八坂書房、1993年。ISBN 978-4896946239。
- 小長谷有紀『世界の食文化3 モンゴル』農山漁村文化協会、2005年。ISBN 9784540060021。
- 小林宏光『中国版画史論』勉誠出版、2017年。ISBN 978-4-585-27039-3。
- 篠田統「飲膳正要について」『中国食経叢書 中国古今食物料理資料集成』書籍文物流通会、1972年。 NCID BN0270516X。NDLJP:12205691/310
- 宮紀子「附属図書館の珍本 公開展示『学びの世界』の選書から」『静脩』第39巻、第3号、京都大学附属図書館、2002年。
- 宮紀子『モンゴル時代の「知」の東西 上巻』名古屋大学出版会、2018年。ISBN 978-4-8158-0900-3。
関連文献
- ソロングト・バ・ジグムド 著、ジュルンガ;竹中良二;丸山博 訳『モンゴル医学史』農山漁村文化協会、1991年。ISBN 4-540-91074-4。
- 遠藤雅司「フビライとの宴 馬乞(マーチ)」『歴メシ! 決定版――歴史料理をおいしく食べる』晶文社、2022年。ISBN 978-4794973429。
- 中村喬「『飲膳正要』 養生薬膳の書」『月刊しにか』第7巻、第12号、大修館書店、1996年。 NAID 40004854886。
