骨壺

遺骨を収める容器 From Wikipedia, the free encyclopedia

骨壺(こつつぼ、: cinerary urn)は、火葬したおよび動物遺骨を長期間収めるための容器を指す[注釈 1][注釈 2]

正面から見た骨壺
骨壺を開けたところ
様々な骨壺

日本の歴史

古代においては蔵骨器(または骨蔵器)とよばれ、土師器須恵器(かめ)を転用したものが多かった。

中世以降は、常滑焼瀬戸焼信楽焼などの陶器が用いられ、五輪塔などの石造物の下ややぐら内に埋納された。

素材・意匠

日本

円筒形状が多い。骨壺の素材は陶磁器が多い[注釈 3]。蓋部構造は、ラウンド型と切立型などがある。

寸法

円筒骨壺のおおよその寸法
寸法直径高さ
2寸6cm7cm
3寸9cm11cm
4寸12cm14cm
5寸15cm17cm
6寸18cm20cm
7寸21cm24cm
8寸24cm26cm
9寸27cm28cm
  • 7寸型が標準的に多く使われる(全収骨の場合)。しかし骨量が少ない、部分収骨(西日本で一般的)、粉骨化、分骨など場合には、5寸型が使われることも多い。

地域性

東日本では全収骨(骨をすべて収納)が一般的のため大型の骨壷を用いる(7寸型など)。

西日本では部分収骨が一般的のため、より小型の骨壺を用いる(5寸型など)。収納しなかった骨は、霊園の共同墓地に埋葬されたり、細かく砕かれゴルフ場の芝生や花卉栽培農家肥料になったりする。

なお、琉球では厨子甕とよばれる石製、陶器製のものが骨壺であった。それ自体が礼拝の対象に堪えうる外見をなしている。

アメリカ

アメリカでは、土葬が主流のため、骨壷は一般的とは言えないが、陶器製、金属製、ガラス製などが存在し、意匠が凝らされたものもある。

形態・使用方法

日本では骨壺の形状は古代以来おおむね円形である。通常骨を納めた骨壺をそのまま使用することはない。白木の骨箱に納め、色や柄の付いた骨覆を上から被せる。布張りの骨箱を使用する場合は骨覆を用いない。一部地域では焼骨を骨壺ではなく直接骨箱に納める。また箱でなく骨袋とよばれる小さい布製の袋であることもある(おもに分骨用)。近代戦死者のように白木の箱のみであることもあった。

葬儀後は骨壺ごと墓石の下のカロウト(唐櫃)に埋葬(埋骨)するか、骨壺より取り出して骨を埋める。骨壺は腐食せずに半永久の使用が可能なので、寺院納骨堂や納骨室に安置されることもある。

出典

脚注

関連項目

外部リンク

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