高橋洋介

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高橋 洋介(たかはし ようすけ、1985年 - )は 日本のキュレーター

東京都出身。東京芸術大学大学院修了。2014-2021年金沢21世紀美術館主任学芸員、2021-2022年角川武蔵野ミュージアムキュレーターを経て独立。現在、先端領域ELSI研究所分子ロボット倫理研究会委員、京都芸術大学講師などを務める。

2015年、金沢21世紀美術館で、初音ミクDNAをウェブ上でつくり、IPS細胞に挿入して心筋細胞をつくる展覧会「Ghost in the Cell」を企画[1]。美術館では世界初となるiPS細胞を用いた遺伝子組換え芸術作品を展示した[2][3]

2017年、金沢21世紀美術館で開催された「死なない命」展では、エドワード・スタイケンが生み出した新種の花をバイオアートの起源としてニューヨーク近代美術館が所蔵する記録写真とともに80年ぶりに展示した[4][5]。同展に出品されたやくしまるえつこの「わたしは人類」は、翌年、金沢21世紀美術館に国内で初めて遺伝子組換え体を用いたコレクションとして収蔵された。[6]

2018年、コロンビア大学大学院准教授カーラ・ロススタインと金沢21世紀美術館で「DeathLAB展:死を民主化せよ」を共同企画。[7][8]

同年、マサチューセッツ工科大学研究員ディムット・ストレーブや、ニューヨーク大学クーラント数理科学研究所客員教授ヘザー・デューイ=ハグボーグ英語版らとバイオアート独自の主題に焦点を当てた「2018年のフランケンシュタイン」を開催[9]。同展は、TOKYO ART BEATにおいて200万人のユーザーが選ぶ東京の2018年の展覧会ランキング1位を獲得した。[10] 

2023年、世界に3000人しかいないと言われる超富裕層ビリオネアの一角「ペラス家」のギャラリーで2010年以降の日本現代アートの一端を紹介する「Liminalism」展を企画。[11] ヨーロッパ史上最も有名な貴族「ハプスブルグ家」のゲーザ・ハプスブルグ太公と繋がる数少ない日本人のひとりである。

2025年、大阪万博2025公式協力催事としてEXPOホール「シャインハット」にてSF狂言「もののあはれ」を企画。世界三大SF賞を制覇した小説家ケン・リュウの短編をファッション・デザイナーのナカザト・ユイマらと領域横断で狂言化した。

特に合成生物学を用いた芸術を得意とし、バイオアートを専門的に扱う国内唯一のキュレーターとして知られる。専門はポストヒューマンの美学、トランスヒューマニズムの芸術。

企画・監修した主な展覧会

  • 「A Liminalism of Japanese Contemporary Art After 2010s'」(2023年、Pellas Gallery、ボストン/出品作家:落合陽一児玉幸子、須賀悠介、加茂昴、鎌谷徹太郎、山本レイラ、森万里子、さめほし、John Hathway[13]
  • 「Ghost in the Cell: 細胞の中の幽霊」(2015-2016年、金沢21世紀美術館/アルスエレクトロニカ)

その他の企画

  • 「すべてが計算される世界でまだ祈るべきものは残されているのか」(2023年、大阪府立国際会議場、art stage osaka/主催:アート東京/文化庁/日本芸術文化振興会)[16]
  • 「Hybrid by Nature」(2021、House of Elecronic Arts、スイス/企画協力)
  • 俵万智 #たったひとつのいいね 」(2021年、角川武蔵野ミュージアム/出品作家:俵万智[19]
  • 「10年代の終戦」(2012年、eitoeiko/出品作家:青秀祐、梅沢和木、木村泰平、潘逸舟、柳井信乃、檜山高雄[23]

書籍

  • 『SPECULATIONS 人間中心主義のデザインをこえて』(2019年、BNN新社) ISBN 4802511396

講演会

脚注

外部リンク

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