高橋義孝
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出生から修学期
1913年、東京府東京市神田区生まれ。錦華尋常小学校、第二東京市立中学校(現東京都立上野高等学校)で学び、その際には福田恆存と同級であった。旧制高知高等学校を経て、東京帝国大学独文科に進んだ。1935年、東京帝国大学を卒業。その後は同大学大学院に進学し、1936年に卒業。翌1937年よりフンボルト財団給費生としてベルリン大学へ留学。1938年、ケルン大学へ移りドイツ文学を学んだ。
ドイツ文学者として:戦前
1939年に帰国し、東京の旧制府立高等学校教授に就いた。教鞭を執る一方で、翻訳のほか文芸評論を発表した。1944年、陸軍科学学校教授としてドイツ語を教えた。また、第二次世界大戦中はナチスの紹介もした[2]。またマルクス主義の文学理論を批判し、戦後もその姿勢は継続した。
戦後
1947年に北海道大学法文学部助教授となるも、北海道が東京からはるか離れた僻地であることに嫌気が差して1948年に退官。その後は執筆に専念するが、1950年、九州大学助教授の任に就いた。1954年、教授昇格。1961年、学位論文『文学研究の諸問題:ドイツ文芸学を中心として』を東京大学に提出して文学博士の学位を取得[3]。1968年、ベルリン大学客員教授。1970年、九州大学を辞任。1973年、名古屋大学教授となり、1976年に定年退官。その後は桐朋学園短期大学名誉教授として週1回講義をしていた。
教授時代は終始一貫して東京の自宅を動かず、九州大学時代は最初は国鉄の寝台車で、のちにジェット機で東京との間を往復し「ジェット教授」と呼ばれ、名古屋へも新幹線で通勤した。
受賞・栄典
研究内容・業績
人物・交遊
家族・親族
著作
著書
- 『ナチスの文学』牧野書店 1941
- 『構想する精神 独逸文学論集』育英書院 1942
- 『批評・懐疑・超克』鱒書房 1947
- 『マン・ヘッセ・カロッサ』南北書園 1947
- 『文芸学批判』国土社 1948
- 『森鷗外』雄山閣 1948
- 『芸術について』玄理社 1948
- 『芸術の秘密 芸術批評における享受の問題』東大協同組合出版部 1949
- 『ゲーテ小伝』郁文堂書店 1949
- 『文芸の心理学』日本教文社(教文新書) 1955
- 『思想の抜け穴』読売新書 1955
- 『ぼくの文芸評論』大日本雄弁会講談社 1955
- 『無意識』新潮社(一時間文庫)1955
- 『随筆合切袋』大日本雄弁会講談社(ミリオン・ブックス) 1955
- 『落ちていた将棋の駒について』暮しの手帖社 1955
- 『随筆大名の酒盛り』新潮社 1955
- 『現代ドイツ文学』要書房(要選書) 1955
- 『随筆狸の念仏』大日本雄弁会講談社(ミリオン・ブックス) 1956
- 『文学と人生』河出新書、1956
- 『まぬけの効用』文藝春秋新社 1956
- 文春文庫
- 『現代文学の相貌』英宝社、1956
- 『幸福になる条件 ひとつの考え方』(1957年、新潮社)
- 『イエスとノーの間』新潮社、1957
- 『しかしながら』実業之日本社、1957
- 『色けと食いけ』六月社、1957
- 『私の人生料理術』角川書店 1957
- 『随筆ひとり相撲』大日本雄弁会講談社(ミリオン・ブックス) 1957
- 『芸術文学論集』東京創元社 1958
- 『道徳の笑いと怒り』新潮社 1958
- 『文学研究の諸問題 ドイツ文芸学を中心として』新潮社 1958
- 『現代不作法読本』文藝春秋新社、1958
- 文庫化:角川文庫、文春文庫
- 『現代知性全集13 高橋義孝集』日本書房、1958
- 『あたふたの記』雪華社、1959
- 『この日この時』新潮社、1959
- 『無意識の発見』光書房、1959
- 『ヰタ・セクスアリス』中央公論社、1959
- 『死と日本人 文学論集』室町パブリシティー 1959
- 『人生短期大学』文藝春秋新社 1960
- 『おんな大学』新潮社 1961
- 『日本再発見』ダイヤモンド社 1963
- 『日本旅情』新潮社 1963
- 『悩んでいます 幸せへのアドバイス』秋田書店(サンデー新書) 1964
- 『旅・酒・浮世』秋田書店(サンデー新書) 1964
- 『わたくしの東京地図』文藝春秋新社 1964
- 『近代芸術観の成立』(1965年、新潮社)[4]
- 『おやじといたしましては』オリオン社 1965
- 『穏健なペシミストの観想』新潮社 1967
- 『ワレハ雲ヲ愛ス 最新随筆集』オリオン出版社 1968
- 『芸術・文学小論集』中央大学出版部 1970
- 『帰りなんいざ』講談社 1970
- 『言説ノ指』同信社 1971
- 『文学非芸術論』新潮社 1972
- 『酒客酔話』日本交通公社(ベルブックス) 1972
- 『酒飲みの詭弁 ユーモアエッセイ集』番町書房 1974
- 『新つれづれ草 随筆選』角川文庫 1975
- 『叱言たわごと独り言』新潮社 1976
- 新潮社文庫
- 『飲み食いのこと』ゆまにて 1976
- 『高橋義孝文芸理論著作集』人文書院 1977
- 『蝶ネクタイとオムレツ』文化出版局 1978
- 講談社文庫
- 『芸術と精神分析』人文書院 1979
- 『ファウスト集注 ゲーテ『ファウスト』第一部・第二部注解』郁文堂 1979
- 『粋と野暮の間』PHP研究所 1980
- PHP文庫
- 『旅路の想い 辛口日本紀行』PHP研究所 1980
- 『大人のしつけ紳士のやせがまん』新潮社 1981
- 新潮社文庫
- 『生々流転』阪急コミュニケーションズ 1981年
- 『言いたいことばかり』新潮文庫 1981
- 『すこし枯れた話』講談社 1981
- 講談社文庫
- 『こんな考え方』講談社 1982
- 『へんくつの発想』新潮文庫 1982
- 『大相撲のすがた』平凡社 1984
- 『夜目遠目的はずれ』PHP研究所 1984
- 『能のすがた』平凡社 1984
- 『若気のいたり年寄の冷や水』新潮文庫 1984
- 『華の園』朝日新聞社 1985
- 『芸術・文学覚書 ユングとフロイトその他』同学社 1987
- 『私の人生頑固作法 高橋義孝エッセイ選』講談社文芸文庫 2001
- 『蝶ネクタイ先生の飲み食い談義』河出文庫 2024