鬼の花嫁

クレハによる日本のライト文芸作品 From Wikipedia, the free encyclopedia

鬼の花嫁』(おにのはなよめ)は、クレハによる日本ライト文芸[3]。イラストは白谷ゆうが担当している。2019年に投稿された短編『鬼の花嫁』を長編に書き直した作品で[4]、当初の長編版の投稿タイトルは『鬼の花嫁は愛されたい』であったが、書籍化に伴い現在の形となった[5]。書籍化が決定する前は「ノベマ!」[6]の他に、「小説家になろう」、「アルファポリス」でも投稿していた[7][8]。短編が「第1回ノベマ!キャラクター短編小説コンテスト」で優秀賞を受賞し[9]、書籍版はスターツ出版文庫スターツ出版)にて2020年10月から刊行。略称は「鬼花[10]。2025年6月時点で電子版を含めたシリーズ累計部数は580万部を突破している[11]

著者クレハ
イラスト白谷ゆう
概要 鬼の花嫁, ジャンル ...
鬼の花嫁
ジャンル 恋愛[1]ファンタジー[1]
小説
著者 クレハ
イラスト 白谷ゆう
出版社 スターツ出版
掲載サイト ノベマ!
レーベル スターツ出版文庫
連載期間 2019年11月24日 -
刊行期間 2020年10月28日 -
巻数 既刊9巻(2024年5月現在)
漫画
原作・原案など クレハ
作画 富樫じゅん
出版社 スターツ出版
掲載誌 noicomi
レーベル noicomi COMICS
発表号 vol.62 -
発表期間 2021年12月24日 -
巻数 既刊9巻(2026年3月現在)
映画
原作 クレハ
監督 池田千尋
脚本 濱田真和
音楽 小山絵里奈
制作 ダーウィン
製作 「鬼の花嫁」製作委員会
配給 松竹
封切日 2026年3月27日
上映時間 122分[2]
アニメ
原作 クレハ
監督 大宮一仁
シリーズ構成 鎌倉由実
キャラクターデザイン 田中日香里
音楽 横山克
アニメーション制作 Colored Pencil Animation Japan
製作 「鬼の花嫁」製作委員会
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 2026年7月5日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ
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noicomi』(同)にて富樫じゅんによるコミカライズが2021年12月より連載されている[12]。「コミックシーモア年間ランキング」少女マンガ部門では2022年版から2年連続1位を獲得しており[13][14]、同サイトによる「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2023」では大賞を受賞している[15]。「第7回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」では3位を獲得している[1]。また、テレビアニメ化[16]、実写映画化[17]が決定している。

あらすじ

あやかしと人間が共存する世界で生きる平凡な高校生・東雲柚子は両親から不当な扱いを受け続けており、妖狐の花嫁に選ばれた妹・花梨ばかりが溺愛されていた。さらに恋人の大和から既に花嫁に選ばれているにも関わらず花梨に惚れたことが理由で別れを告げられてしまう。その後、柚子は自身に優しく接してくれる祖父母から貰った誕生日プレゼントのワンピースを、花梨からデートに着るために貸すようにせがまれる。しかし、柚子がこれを拒否したことから姉妹喧嘩へと発展し、結果的にワンピースが破れたことで激怒した柚子は花梨に手を上げる。自身の花嫁である花梨が傷つけられたことで激怒した妖狐のあやかし・狐月瑶太は柚子に炎を浴びせ、柚子は手に火傷を負ってしまう。こうして家では誰からも愛されず、必要ともされないことへの絶望から飛び出した柚子は、あやかしの中で最上位に位置する鬼龍院一族の次期当主・鬼龍院玲夜と偶然出会う。そして、柚子は玲夜から「会いたかった、俺の花嫁」と告げられる。

登場人物

東雲 柚子(しののめ ゆず)
声 - 早見沙織[18]
本作の主人公である女子高校生[9]。これまで誰からも愛された経験がなく、両親からも蔑ろにされていた[19]。学校関係の友人や教師との関係は良好で、祖父母が自身の身を案じてくれていた。優しく思いやりがある一方で、辛く苦しいことがあっても黙って耐えてしまう性格をしている[19]
鬼龍院 玲夜(きりゅういん れいや)
声 - 梅原裕一郎[18]
鬼のあやかしで鬼龍院一族の次期当主[19]。漆黒の髪や赤い瞳を持っており、人間離れした美しい容姿をしている[19]。無表情で冷酷だが、高いカリスマ性を持つ[20]。花嫁の柚子だけには優しく接する[20]
ソウ、アオ
声 - 寺澤百花(ソウ)、小橋美憂(アオ)
玲夜が霊力で作り出した2体の使役獣(子鬼)で、柚子の護衛も兼ねている。ソウが白髪、アオは黒髪がそれぞれ特徴。小柄だが能力は高い。
東雲 花梨(しののめ かりん)
声 - 石見舞菜香
柚子の妹で、瑶太の花嫁[20]。姉とは異なり社交的な性格をしており、両親や瑶太から非常に甘やかされ、溺愛されて育ってきた[20]ため、周囲も瑶太には逆らえない状態だった。そのため、非常にワガママで精神年齢や言動が幼い。姉の柚子を見下しており[20]、「鬼の花嫁」に選ばれてしまった彼女を認めたくないと思っている[19]
狐月 瑶太(こげつ ようた)
声 - 逢坂良太
花梨を花嫁に持つ妖狐のあやかし[20]。あやかしの中では位が高く、資産家でもある[20]。花梨のことを溺愛しており、彼女のためなら何でもする覚悟を持つ[20]
透子(とうこ)
声 - 千本木彩花
柚子の親友で中学生の時から東吉の花嫁[20]。ポニーテールで勝気な性格をしているが、友達思いである[20]。柚子の境遇に同情し、彼女の両親や妹である花梨を激しく嫌悪しており、特に花梨に対しては名前も呼びたくないほど嫌悪し、「あの女」と呼んでいる。
猫田 東吉(ねこた とうきち)
声 - 花江夏樹
透子を花嫁に持つ猫又のあやかしで、猫田家の次期当主。通称は「にゃん吉」[20]。花嫁である透子を溺愛しているが、彼女の尻に敷かれている[20]。あやかしでは下位で、霊力は弱い。
鬼山 桜子(きやま さくらこ)
玲夜の元婚約者の鬼である美しい女性[19]。鬼龍院家の筆頭分家の令嬢であり、高い霊力を持つ[20]
津守 幸之助(つもり ゆきのすけ)
玲夜に敵対心を抱く陰陽師[19]
一龍斎 ミコト(いちりゅうさい ミコト)
龍の加護を持つ一族の令嬢[19]
鬼龍院 千夜(きりゅういん せんや)
鬼龍院一族の現当主で、玲夜の父。外見はともかく内面は息子に似ず飄々としている。
鬼龍院 沙良(きりゅういん さら)
千夜の妻で玲夜の母。千夜とは政略結婚だが、夫婦仲は良好である。
狐雪 撫子(こせつ なでしこ)
妖狐のあやかしの頂点、狐雪家の現当主の女性。古風な話し方をする。普段は穏やかだが、状況によっては容赦のない一面もある。

用語

※ 作品中のみで使用される用語の意味であり、一般的に使用されるこれらの用語の意味とは異なる。

あやかし
世界大戦後の日本において人間ならざる能力により日本を支えたものたち[19]。現代においては政治・経済・芸術などの様々な分野においてその能力を発揮しており[19]、人間よりも地位や権力は高くなっている[21]。あやかしは時々人間の女性の中から花嫁となる人物を選ぶが、彼らには一目見た瞬間に花嫁となるべき人物が分かるという[19]
花嫁
人間の女性の中からあやかしの運命の相手として選ばれ、あやかしの霊力を高める唯一無二の存在[21]。花嫁に選ばれた女性は夫の一族に祝福をもたらす存在として溺愛されることから[9]、花嫁に選ばれることは女性たちの憧れとなっている[19]

制作背景

ノベマ!」にて「あやかし×恋愛」をテーマにした「第1回ノベマ!キャラクター短編小説コンテスト」が開催されることを知った作者は、どのような内容で応募するかを考えていた中で、「みつけた、俺の花嫁」というフレーズと二人の出会いのシーンが浮かんだという。そして、この内容でコンテストに応募した結果、優秀賞を受賞し、その後書籍化が決定することとなった[22]

作者は気を付けている点として「玲夜の愛情表現がやりすぎにならない」ことを挙げている。これは「どれだけ相手を愛していても許せないラインがある」という作者の考えによるものであり、作者は玲夜が柚子のバイトを勝手に辞めさせるシーンを例に挙げ、「押しつけがましくならず、相手を慮った愛情の与え方になるようにする」ことを意識していると話している[23]

影響・評価

スターツ出版が発表した2023年12月期第1四半期の決算では純利益が前年同期比268.5%増となっており、コミックレーベルやライト文芸レーベルなどの作品売上が好調であることが報告され、とりわけ本作が売上に大きく貢献しているという[3]

書評家・ライターのタニグチリウイチは本作について「虐げられた境遇にあった少女が鬼の花嫁となったことで救われ、癒やされていく展開で読む人の心を浮き立たせた」と評している[24]

既刊一覧

小説

  • クレハ(著) / 白谷ゆう(イラスト)、スターツ出版〈スターツ出版文庫〉、既刊9巻(2024年5月24日現在)
    1. 『鬼の花嫁〜運命の出逢い〜』2020年10月28日初版第1刷発行(同日発売[25])、ISBN 978-4-8137-0993-0
    2. 『鬼の花嫁二〜波乱のかくりよ学園〜』2020年12月28日初版第1刷発行(同日発売[26])、ISBN 978-4-8137-1025-7
    3. 『鬼の花嫁三〜龍に護られし娘〜』2021年5月28日初版第1刷発行(同日発売[27])、ISBN 978-4-8137-1097-4
    4. 『鬼の花嫁四〜前世から繋がる縁〜』2021年9月28日初版第1刷発行(同日発売[28])、ISBN 978-4-8137-1156-8
    5. 『鬼の花嫁五〜未来へと続く誓い〜』2021年12月28日初版第1刷発行(同日発売[29])、ISBN 978-4-8137-1195-7
    6. 『鬼の花嫁 新婚編一〜新たな出会い〜』2022年8月28日初版第1刷発行(8月26日発売[30])、ISBN 978-4-8137-1314-2
    7. 『鬼の花嫁 新婚編二〜強まる神子の力〜』2023年2月28日初版第1刷発行(2月24日発売[31])、ISBN 978-4-8137-1397-5
    8. 『鬼の花嫁 新婚編三〜消えたあやかしの本能〜』2023年7月28日初版第1刷発行(同日発売[32])、ISBN 978-4-8137-1461-3
    9. 『鬼の花嫁 新婚編四〜もうひとりの鬼〜』2024年5月24日発売[33]ISBN 978-4-8137-1589-4

漫画

朗読劇

はまぎんホール ヴィアマーレにて本作の朗読劇が2023年11月18日と19日に上演された[36]。なお、一部キャストは日替わりとなっている(下記参照)[36]

スタッフ

キャスト(朗読劇)

左記が18日、右記が19日のキャストとなっている。1人の場合は両日共通。

実写映画

概要 鬼の花嫁, 監督 ...
鬼の花嫁
監督 池田千尋
脚本 濱田真和
原作 クレハ
製作 西麻美
前川盛哉
製作総指揮 吉田繁暁
出演者 永瀬廉
吉川愛
伊藤健太郎
片岡凜
兵頭功海
白本彩奈
田辺桃子
谷原七音
嶋田久作
尾野真千子
音楽 小山絵里奈
主題歌 King & Prince
Waltz for Lily
撮影 花村也寸志
編集 目見田健
制作会社 ダーウィン
製作会社 「鬼の花嫁」製作委員会
配給 松竹
公開 日本の旗 2026年3月27日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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2026年3月27日に公開された[17][38]。監督は池田千尋、主演は永瀬廉吉川愛[17][38]

キャスト(実写映画)

スタッフ(実写映画)

テレビアニメ

2026年7月よりTOKYO MXほかにて放送予定[42][43]

スタッフ(テレビアニメ)

主題歌(テレビアニメ)

「ヒトコト」[43]
ClariSによるオープニングテーマ。
「心星」[43]
山崎育三郎によるエンディングテーマ。

放送局(テレビアニメ)

さらに見る 放送期間, 放送時間 ...
日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[45]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [46] 備考
2026年7月5日 - 日曜 0:30 - 1:00(土曜深夜) TOKYO MX 東京都
とちぎテレビ 栃木県
群馬テレビ 群馬県
BS11 日本全域 製作参加 / BS放送 / 『ANIME+』枠
2026年7月7日 - 火曜 2:15 - 2:45(月曜深夜) CBCテレビ 中京広域圏 アガルアニメ Type-C』枠
火曜 2:29 - 2:59(月曜深夜) 読売テレビ 近畿広域圏 MANPA』第2部
2026年7月9日 - 木曜 1:59 - 2:29(水曜深夜) 広島テレビ 広島県
木曜 2:28 - 2:58(水曜深夜) 静岡放送 静岡県 スーパーアニメ6区』枠
2026年7月10日 - 金曜 0:56 - 1:26(木曜深夜) RSK山陽放送 岡山県・香川県
金曜 1:40 - 2:10(木曜深夜) 東北放送 宮城県
金曜 1:55 - 2:25(木曜深夜) 北海道テレビ 北海道 アニメな時間』枠
金曜 21:00 - 21:30 AT-X 日本全域 CS放送 / 字幕放送[47] / リピート放送あり[48]
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さらに見る 配信開始日, 配信時間 ...
日本国内 インターネット / 配信期間および配信時間[45]
配信開始日 配信時間 配信サイト 備考
2026年7月5日 日曜 0:30(土曜深夜) 更新
2026年7月7日 火曜 12:00 更新
ニコニコチャンネル 都度課金配信
2026年7月8日 水曜 0:00(火曜深夜) 更新
  • TELASA(見放題プラン)
  • J:COM STREAM(見放題)
  • milplus見放題パックプライム
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同一世界観の作品

著者の他作品である『鬼姫~運命の契り~』(スターツ出版文庫刊)とは同一世界観である[49]。また、コミカライズ担当の富樫じゅんは、『noicomi』Vol.164より『鬼姫~宵闇の血契~』のタイトルで本作でもコミカライズを執筆している。

脚注

参考文献

外部リンク

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