鬼の花嫁
クレハによる日本のライト文芸作品
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『鬼の花嫁』(おにのはなよめ)は、クレハによる日本のライト文芸[3]。イラストは白谷ゆうが担当している。2019年に投稿された短編『鬼の花嫁』を長編に書き直した作品で[4]、当初の長編版の投稿タイトルは『鬼の花嫁は愛されたい』であったが、書籍化に伴い現在の形となった[5]。書籍化が決定する前は「ノベマ!」[6]の他に、「小説家になろう」、「アルファポリス」でも投稿していた[7][8]。短編が「第1回ノベマ!キャラクター短編小説コンテスト」で優秀賞を受賞し[9]、書籍版はスターツ出版文庫(スターツ出版)にて2020年10月から刊行。略称は「鬼花」[10]。2025年6月時点で電子版を含めたシリーズ累計部数は580万部を突破している[11]。
| 鬼の花嫁 | |
|---|---|
| ジャンル | 恋愛[1]、ファンタジー[1] |
| 小説 | |
| 著者 | クレハ |
| イラスト | 白谷ゆう |
| 出版社 | スターツ出版 |
| 掲載サイト | ノベマ! |
| レーベル | スターツ出版文庫 |
| 連載期間 | 2019年11月24日 - |
| 刊行期間 | 2020年10月28日 - |
| 巻数 | 既刊9巻(2024年5月現在) |
| 漫画 | |
| 原作・原案など | クレハ |
| 作画 | 富樫じゅん |
| 出版社 | スターツ出版 |
| 掲載誌 | noicomi |
| レーベル | noicomi COMICS |
| 発表号 | vol.62 - |
| 発表期間 | 2021年12月24日 - |
| 巻数 | 既刊9巻(2026年3月現在) |
| 映画 | |
| 原作 | クレハ |
| 監督 | 池田千尋 |
| 脚本 | 濱田真和 |
| 音楽 | 小山絵里奈 |
| 制作 | ダーウィン |
| 製作 | 「鬼の花嫁」製作委員会 |
| 配給 | 松竹 |
| 封切日 | 2026年3月27日 |
| 上映時間 | 122分[2] |
| アニメ | |
| 原作 | クレハ |
| 監督 | 大宮一仁 |
| シリーズ構成 | 鎌倉由実 |
| キャラクターデザイン | 田中日香里 |
| 音楽 | 横山克 |
| アニメーション制作 | Colored Pencil Animation Japan |
| 製作 | 「鬼の花嫁」製作委員会 |
| 放送局 | TOKYO MXほか |
| 放送期間 | 2026年7月5日 - |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画・アニメ |
| ポータル | 文学・漫画・アニメ |
『noicomi』(同)にて富樫じゅんによるコミカライズが2021年12月より連載されている[12]。「コミックシーモア年間ランキング」少女マンガ部門では2022年版から2年連続1位を獲得しており[13][14]、同サイトによる「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2023」では大賞を受賞している[15]。「第7回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」では3位を獲得している[1]。また、テレビアニメ化[16]、実写映画化[17]が決定している。
あらすじ
あやかしと人間が共存する世界で生きる平凡な高校生・東雲柚子は両親から不当な扱いを受け続けており、妖狐の花嫁に選ばれた妹・花梨ばかりが溺愛されていた。さらに恋人の大和から既に花嫁に選ばれているにも関わらず花梨に惚れたことが理由で別れを告げられてしまう。その後、柚子は自身に優しく接してくれる祖父母から貰った誕生日プレゼントのワンピースを、花梨からデートに着るために貸すようにせがまれる。しかし、柚子がこれを拒否したことから姉妹喧嘩へと発展し、結果的にワンピースが破れたことで激怒した柚子は花梨に手を上げる。自身の花嫁である花梨が傷つけられたことで激怒した妖狐のあやかし・狐月瑶太は柚子に炎を浴びせ、柚子は手に火傷を負ってしまう。こうして家では誰からも愛されず、必要ともされないことへの絶望から飛び出した柚子は、あやかしの中で最上位に位置する鬼龍院一族の次期当主・鬼龍院玲夜と偶然出会う。そして、柚子は玲夜から「会いたかった、俺の花嫁」と告げられる。
登場人物
- 東雲 柚子(しののめ ゆず)
- 声 - 早見沙織[18]
- 本作の主人公である女子高校生[9]。これまで誰からも愛された経験がなく、両親からも蔑ろにされていた[19]。学校関係の友人や教師との関係は良好で、祖父母が自身の身を案じてくれていた。優しく思いやりがある一方で、辛く苦しいことがあっても黙って耐えてしまう性格をしている[19]。
- 鬼龍院 玲夜(きりゅういん れいや)
- 声 - 梅原裕一郎[18]
- 鬼のあやかしで鬼龍院一族の次期当主[19]。漆黒の髪や赤い瞳を持っており、人間離れした美しい容姿をしている[19]。無表情で冷酷だが、高いカリスマ性を持つ[20]。花嫁の柚子だけには優しく接する[20]。
- ソウ、アオ
- 声 - 寺澤百花(ソウ)、小橋美憂(アオ)
- 玲夜が霊力で作り出した2体の使役獣(子鬼)で、柚子の護衛も兼ねている。ソウが白髪、アオは黒髪がそれぞれ特徴。小柄だが能力は高い。
- 東雲 花梨(しののめ かりん)
- 声 - 石見舞菜香
- 柚子の妹で、瑶太の花嫁[20]。姉とは異なり社交的な性格をしており、両親や瑶太から非常に甘やかされ、溺愛されて育ってきた[20]ため、周囲も瑶太には逆らえない状態だった。そのため、非常にワガママで精神年齢や言動が幼い。姉の柚子を見下しており[20]、「鬼の花嫁」に選ばれてしまった彼女を認めたくないと思っている[19]。
- 狐月 瑶太(こげつ ようた)
- 声 - 逢坂良太
- 花梨を花嫁に持つ妖狐のあやかし[20]。あやかしの中では位が高く、資産家でもある[20]。花梨のことを溺愛しており、彼女のためなら何でもする覚悟を持つ[20]。
- 透子(とうこ)
- 声 - 千本木彩花
- 柚子の親友で中学生の時から東吉の花嫁[20]。ポニーテールで勝気な性格をしているが、友達思いである[20]。柚子の境遇に同情し、彼女の両親や妹である花梨を激しく嫌悪しており、特に花梨に対しては名前も呼びたくないほど嫌悪し、「あの女」と呼んでいる。
- 猫田 東吉(ねこた とうきち)
- 声 - 花江夏樹
- 透子を花嫁に持つ猫又のあやかしで、猫田家の次期当主。通称は「にゃん吉」[20]。花嫁である透子を溺愛しているが、彼女の尻に敷かれている[20]。あやかしでは下位で、霊力は弱い。
- 鬼山 桜子(きやま さくらこ)
- 玲夜の元婚約者の鬼である美しい女性[19]。鬼龍院家の筆頭分家の令嬢であり、高い霊力を持つ[20]。
- 津守 幸之助(つもり ゆきのすけ)
- 玲夜に敵対心を抱く陰陽師[19]。
- 一龍斎 ミコト(いちりゅうさい ミコト)
- 龍の加護を持つ一族の令嬢[19]。
- 鬼龍院 千夜(きりゅういん せんや)
- 鬼龍院一族の現当主で、玲夜の父。外見はともかく内面は息子に似ず飄々としている。
- 鬼龍院 沙良(きりゅういん さら)
- 千夜の妻で玲夜の母。千夜とは政略結婚だが、夫婦仲は良好である。
- 狐雪 撫子(こせつ なでしこ)
- 妖狐のあやかしの頂点、狐雪家の現当主の女性。古風な話し方をする。普段は穏やかだが、状況によっては容赦のない一面もある。
用語
※ 作品中のみで使用される用語の意味であり、一般的に使用されるこれらの用語の意味とは異なる。
制作背景
「ノベマ!」にて「あやかし×恋愛」をテーマにした「第1回ノベマ!キャラクター短編小説コンテスト」が開催されることを知った作者は、どのような内容で応募するかを考えていた中で、「みつけた、俺の花嫁」というフレーズと二人の出会いのシーンが浮かんだという。そして、この内容でコンテストに応募した結果、優秀賞を受賞し、その後書籍化が決定することとなった[22]。
作者は気を付けている点として「玲夜の愛情表現がやりすぎにならない」ことを挙げている。これは「どれだけ相手を愛していても許せないラインがある」という作者の考えによるものであり、作者は玲夜が柚子のバイトを勝手に辞めさせるシーンを例に挙げ、「押しつけがましくならず、相手を慮った愛情の与え方になるようにする」ことを意識していると話している[23]。
影響・評価
既刊一覧
小説
- クレハ(著) / 白谷ゆう(イラスト)、スターツ出版〈スターツ出版文庫〉、既刊9巻(2024年5月24日現在)
- 『鬼の花嫁〜運命の出逢い〜』2020年10月28日初版第1刷発行(同日発売[25])、ISBN 978-4-8137-0993-0
- 『鬼の花嫁二〜波乱のかくりよ学園〜』2020年12月28日初版第1刷発行(同日発売[26])、ISBN 978-4-8137-1025-7
- 『鬼の花嫁三〜龍に護られし娘〜』2021年5月28日初版第1刷発行(同日発売[27])、ISBN 978-4-8137-1097-4
- 『鬼の花嫁四〜前世から繋がる縁〜』2021年9月28日初版第1刷発行(同日発売[28])、ISBN 978-4-8137-1156-8
- 『鬼の花嫁五〜未来へと続く誓い〜』2021年12月28日初版第1刷発行(同日発売[29])、ISBN 978-4-8137-1195-7
- 『鬼の花嫁 新婚編一〜新たな出会い〜』2022年8月28日初版第1刷発行(8月26日発売[30])、ISBN 978-4-8137-1314-2
- 『鬼の花嫁 新婚編二〜強まる神子の力〜』2023年2月28日初版第1刷発行(2月24日発売[31])、ISBN 978-4-8137-1397-5
- 『鬼の花嫁 新婚編三〜消えたあやかしの本能〜』2023年7月28日初版第1刷発行(同日発売[32])、ISBN 978-4-8137-1461-3
- 『鬼の花嫁 新婚編四〜もうひとりの鬼〜』2024年5月24日発売[33]、ISBN 978-4-8137-1589-4
漫画
- クレハ(原作) / 富樫じゅん(作画) 『鬼の花嫁』 スターツ出版〈noicomi COMICS〉、既刊9巻(2026年3月27日現在)
- 2022年8月26日初版第1刷発行(同日発売[34])、ISBN 978-4-8137-6124-2
- 2023年2月24日初版第1刷発行(同日発売[34])、ISBN 978-4-8137-6176-1
- 2023年7月28日初版第1刷発行(同日発売[34])、ISBN 978-4-8137-6210-2
- 2024年1月26日発売[34]、ISBN 978-4-8137-6271-3
- (特装版)同日発売[34]、ISBN 978-4-8137-6272-0
- 2024年5月24日発売[34]、ISBN 978-4-8137-6316-1
- 2024年11月22日発売[34]、ISBN 978-4-8137-6377-2
- 2025年6月13日発売[34]、ISBN 978-4-8137-6443-4
- 2025年12月26日発売[34]、ISBN 978-4-8137-6541-7
- (特装版)同日発売[35]、ISBN 978-4-8137-6542-4
- 2026年3月27日発売[34]、ISBN 978-4-8137-6572-1
朗読劇
実写映画
2026年3月27日に公開された[17][38]。監督は池田千尋、主演は永瀬廉と吉川愛[17][38]。
キャスト(実写映画)
スタッフ(実写映画)
- 原作 - クレハ『鬼の花嫁』(スターツ出版文庫)
- 監督 - 池田千尋
- 脚本 - 濱田真和[38]
- 音楽 - 小山絵里奈[41]
- 主題歌 - King & Prince「Waltz for Lily」(ユニバーサル ミュージック)[41]
- イメージソング - 由薫「Ray」(ユニバーサル ミュージック)[41]
- エグゼクティブプロデューサー - 吉田繁暁[40]
- 企画 - 新垣弘隆[40]
- 企画・プロデューサー - 西麻美[40]
- プロデューサー - 前川盛哉[40]
- 撮影 - 花村也寸志[40]
- Bカメ - 藤田朋則[40]
- 照明 - 高井大樹[40]
- 録音 - 鈴木健太郎[40]
- スケジューラー - 向井澄[40]
- 助監督 - 髙土浩二[40]
- 制作担当 - 中村哲也、多賀典彬[40]
- 美術 - 丸尾知行[40]
- キャラクターデザイン - Babymix[40]
- スタイリスト - 須藤藍里[40]
- ヘアメイク - 坂間亜由美、FUJIU JIMI、堀川貴世[40]
- アクション - 富田稔[40]
- 特殊メイク・特殊造形 - 宗理起也[40]
- ダンス監修 - 大竹辰郎、鈴木孝子[40]
- 所作監修 - 花柳寿楽[40]
- 舞踊指導 - 花柳邦秀雅[40]
- 日本画監修 - 諫山宝珠[40]
- ポスプロスーパーバイザー - 朝海清史[40]
- VFXスーパーバイザー - 山口幸治[40]
- 編集 - 目見田健[40]
- 音響効果 - 大塚智子[40]
- 音楽プロデューサー - 高石真美[40]
- 宣伝プロデューサー - 成澤菜応[40]
- プロダクション統括 - 佐藤正晃[40]
- ラインプロデューサー - 大原盛雄[40]
- 協力プロデューサー - 湊谷恭史[40]
- 制作プロダクション - ダーウィン
- 制作協力 - 松竹映像センター
- 企画・製作幹事・配給 - 松竹[17][38]
- 製作 -「鬼の花嫁」製作委員会(松竹、スターツグループ、スターツ出版、ストームレーベルズ、研音、日本出版販売、トーハン、NTTソルマーレ、松竹ブロードキャスティング)
テレビアニメ
2026年7月よりTOKYO MXほかにて放送予定[42][43]。
スタッフ(テレビアニメ)
主題歌(テレビアニメ)
放送局(テレビアニメ)
| 放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [46] | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年7月5日 - | 日曜 0:30 - 1:00(土曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 | |
| とちぎテレビ | 栃木県 | |||
| 群馬テレビ | 群馬県 | |||
| BS11 | 日本全域 | 製作参加 / BS放送 / 『ANIME+』枠 | ||
| 2026年7月7日 - | 火曜 2:15 - 2:45(月曜深夜) | CBCテレビ | 中京広域圏 | 『アガルアニメ Type-C』枠 |
| 火曜 2:29 - 2:59(月曜深夜) | 読売テレビ | 近畿広域圏 | 『MANPA』第2部 | |
| 2026年7月9日 - | 木曜 1:59 - 2:29(水曜深夜) | 広島テレビ | 広島県 | |
| 木曜 2:28 - 2:58(水曜深夜) | 静岡放送 | 静岡県 | 『スーパーアニメ6区』枠 | |
| 2026年7月10日 - | 金曜 0:56 - 1:26(木曜深夜) | RSK山陽放送 | 岡山県・香川県 | |
| 金曜 1:40 - 2:10(木曜深夜) | 東北放送 | 宮城県 | ||
| 金曜 1:55 - 2:25(木曜深夜) | 北海道テレビ | 北海道 | 『アニメな時間』枠 | |
| 金曜 21:00 - 21:30 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / 字幕放送[47] / リピート放送あり[48] |
| 配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2026年7月5日 | 日曜 0:30(土曜深夜) 更新 | ||
| 2026年7月7日 | 火曜 12:00 更新 | ||
| ニコニコチャンネル | 都度課金配信 | ||
| 2026年7月8日 | 水曜 0:00(火曜深夜) 更新 |
|
同一世界観の作品
著者の他作品である『鬼姫~運命の契り~』(スターツ出版文庫刊)とは同一世界観である[49]。また、コミカライズ担当の富樫じゅんは、『noicomi』Vol.164より『鬼姫~宵闇の血契~』のタイトルで本作でもコミカライズを執筆している。