后土
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后土(こうど)は、中国神話の四御の唯一の女神であり、中国古代国家祭祀体系における主神、道教神話体系における最上位の土地神かつ地母神であり、宇宙の全ての大地と土地神、山神、鬼神その他無数の神祇を統轄する最高神である。大地山川・陰陽と生育を司る墓所の守り神であり、主に女性や死は陰と位置づけられる事から、墓所の神は女神となった。城隍神や土地爺と共に土地の守護神の一種に位置づけられていた。
ギリシア神話のガイア、インド神話のドゥルガーといった大母神に比べ、后土の地位と神格ははるかに高い。
后土は中国の地祇、社稷、国社、山神、城隍、土地神ら各クラスの大地の神々を配下に置く。原生的な自然神であると同時に、人々の信仰を受ける人文神でもある。中国の地祇や山神といった土地そのものの自然的存在を統轄するだけでなく、領土(社稷)、宗教(社)、陰司の公正(城隍)、民生の管理(土地公、土地婆)など、土地に関連する諸概念をも統轄する。
概要
道教の神
大地を司る女性神で、古代の土地崇拝と関係があり、民間では俗に「后土娘娘」と呼ばれる[1]。宋の真宗大中祥符5年(1012年)7月23日には后土が「后土皇地祇」に[2]、その後の仁宗には「承天効法厚徳光大后土皇地祇」に封じられた[3]。『玉匣記』によると后土娘娘の誕辰は陰暦三月十八日と記載されている[3][4]。
三清(玉清元始天尊、上清霊宝天尊、太清道徳天尊)を補佐する四御の一柱で玉皇大帝、紫微大帝、天皇大帝に次ぐ四番目の天帝として位付けられている[5]。「天公地母」、「天神地祇」や「皇天后土」という言葉があり[6]、天界は玉皇大天尊、地界は后土皇地祇が主である[7]。土地の神の中では唯一、女神とされているが、これは中国の自然哲学「陰陽五行説」の考えに基づき、男女と生死はそれぞれ陽と陰に分けられるとされている。
本来は男神であったが、後に地母神のイメージと混同されて女神と思われるようになった[8]。なお、「后」の字には王妃の他に男性の君主・帝王[3]という意味もある。また道教では天を陽、地を陰、男性を陽、女性を陰とみる陰陽説的な見方から、天神を男神、地祇を女神と考えるようになった[9]。
五行の神
五行思想それぞれに神を配し五行を司る神(五佐)であり、木の神は句芒・火の神は祝融・土の神は后土・金の神は蓐収・水の神は玄冥。方位を東西南北中央に分けるが、中央は土に通じるので、土の神でもあり、その帝は黄帝、その佐は后土、その獣は黄竜[10]。遥か昔に神農の後裔・黄帝を補佐したとされる。