ドゥルガー
ヒンドゥー教の戦いの女神
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起源
ドゥルガーはヴィンディヤヴァーシニー(「ヴィンディヤー山に住む女神」の意)とも呼ばれるように、本来はヴィンディヤー山の住民に崇拝された処女神であり、悪魔を殺したり、酒や肉、獣類の犠牲を好む女神だったと考えられる[3]。後に『マハーバーラタ』では、困難から人を救い、特に広野で迷ったり大海で難破した人々を救う女神として崇められた[3]。本来は生育、豊穣の女神だったという説もある[4]。
また、ヴェーダ期の後期に編纂された『タイッティリーヤ・アーラニヤカ』には、ドゥルガーと同じ意味のドゥルギーという女神の名が記載されており、同書ではプラーナ文献においてドゥルガーと同一視されるアンビカーがルドラ(シヴァの原型)の妻とされている[1]。
マイソールの丘に造られた砦の名前にドゥルガーに関連すると思われるものがあり、これが女神の起源に関わっているとする説もある[1]。
容姿
神話
神話によると、アスラ神族の王マヒシャがアスラの軍勢を率いて神々と戦い、天界に住んでいたデーヴァ神族を追放してしまった[1]。敗れたデーヴァ神族はシヴァとヴィシュヌに助けを求め、それを聞いたシヴァとヴィシュヌは怒り、光を発した[1]。他の神々も光を発し、光が一つに集まり女神ドゥルガーが生まれた[1]。ドゥルガーはアスラ神族討伐のためデーヴァ神族から以下のものを授かった[1][5]。
ドゥルガーはアスラ神族の軍勢を次々と殲滅し、最後に水牛の姿をしたマヒシャを討ち取った[1]。ドゥルガーは様々な像で表現されるが、シヴァの三叉戟でアスラ(マヒシャ)にとどめをさす図マヒシャースラマルディニーが最もよく見られる姿である[3]。これらの神話はヒンドゥー教の聖典マールカンデーヤ・プラーナの一部、デーヴィー・マーハートミャ(女神の偉大さ)に綴られている[1]。
シュムバ、ニシュムバとの戦いでは、怒りがドゥルガーの顔を黒く染め[1]、額から女神カーリーを生み出した[6]。さらにドゥルガーは、シュムバ、ニシュムバを倒すために10の姿をとるといわれる[3]。