1789 -バスティーユの恋人たち-
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1789 -バスティーユの恋人たち-(原題:1789 Les Amants De La Bastille)は、ドーヴ・アチアとアルベール・コーエンによるフレンチ・ロック・ミュージカル作品。
日本における展開
2012年、フランスにてTF1とNRJの共同制作により世界初上演を迎えた。9月22日のプレビュー開幕を経て、10月22日に初回を迎えたパリ公演では90回の上演を記録。その後、フランス、スイス、ベルギー各地を回るツアー公演(95回)を実施し、2013年11月にはパリでの凱旋公演も行われた。延べ70万人の観客動員を記録するメガヒットとなり、2013年にはクリスタル・グローブ賞の「ベスト・ミュージカル賞」を受賞した。
日本語版は2015年に、宝塚歌劇団月組によって初演が行われた(潤色・演出:小池修一郎)。翌2016年には、同じく小池修一郎の潤色・演出により帝国劇場にて「東宝版」が開幕。グルーヴ感溢れるロックナンバーやバラード、スピーディーなストーリー展開が話題を呼び、2018年には同劇場で再演された。
その後、2025年には東宝版として約7年ぶりとなる再演が行われ、明治座および新歌舞伎座にて上演。宝塚歌劇団版、東宝版ともに、フランス革命の動乱の中で自由と平等を求める若者たちの群像劇を、豪華絢爛なセットと独自の演出で描き出している[1]。
あらすじ
18世紀末、貴族の贅沢な暮らしの傍らで民衆が貧困に喘ぐフランス。農父ロナンは、貴族の手によって父を殺害されたことを機に故郷を離れ、革命の熱気に包まれるパリへと向かう。そこで彼はロベスピエール、ダントン、デムーランといった若き革命家たちと出会い、新しい時代の到来を信じて思想を共にする。
一方、王妃マリー・アントワネットに仕える侍女オランプは、王妃とフェルゼン伯爵の密会を手引きするためパリを訪れていた。マリー・アントワネットを狙う暴漢との騒動の中で、ロナンとオランプは運命的な出会いを果たす。
本来決して交わるはずのなかった二人であったが、次第に強く惹かれ合っていく。しかし、特権階級を守ろうとする宮廷側と、自由を求める民衆側という立場の違いが大きな壁として立ちはだかる。激化する社会情勢の中で二人の愛は引き裂かれそうになりながらも、歴史は1789年7月14日、革命の火蓋を切るバスティーユ牢獄襲撃の日へと突き進んでいく[2]。
本作の結末については、上演版によって差異がある。フランス版ではロナンまたはオランプのいずれかが命を落とす2種類のエンディングが存在するが、日本での上演(宝塚歌劇団版・東宝版)においては、いずれもロナンが死亡する結末となっている。
登場人物
- 革命派
- マクシミリアン・ロベスピエール - 第三身分出身の若い議員
- ジョルジュ・ダントン - 弁護士、カミーユ・デムーランの友人
- カミーユ・デムーラン - 革命家でジャーナリスト、ロナンの友人
- ソレーヌ・マズリエ - ロナンの妹
- 民衆
- 秘密警察
- オーギュスト・ラマール - アルトワ伯爵の手先
- ロワゼル - ラマールの手下
- トゥルヌマン - ラマールの手下
- 貴族・王族
- マリー・アントワネット - フランス王妃
- ルイ・ジョセフ - フランス王太子。ルイ16世とマリーの子供
- ルイ16世 - フランス国王
- デュ・ピュジェ中尉 - バスティーユ牢獄爆薬庫の管理人・オランプの父
- ラザール・ペイロール - 貴族将校、ロナンの父の仇
- ジャック・ネッケル - 国務大臣
- ヨランド・ドゥ・ポリニャック - 王太子の家庭教師・王妃の友人
- ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン - スウェーデンの将校、王妃の愛人
- シャルル・アルトワ - ルイ16世の弟
スタッフ
- オリジナル版
- 脚本:ダヴ・アチア、François Chouquet
- 歌詞:ダヴ・アチア、ヴィンセント・バギアン、François Chouquet
- 作曲:Rod Janois、William Rousseau、Jean-Pierre Pilot、Olivier Schultheis、Dove Attia、Louis Delort、Laurent Delort、François Castello、Benoit Poher、Silvio Lisbone、Manon Romit、Elio Antony
楽曲
※セットリストの順番は日本版を基準に記載
1幕
- Le cri de ma naissance(叫ぶ声)
- Hey Ha(デムーランの演説)
- Fréres de la révolution(革命の兄弟)※東宝版書き下ろし楽曲
- Je mise tout(全てを賭けて)
- Au palais royal(パレ・ロワイヤル)
- La nuit m'appelle(夜のプリンセス)
- Le temps s'en va(夢よ永遠に…)※宝塚版では未使用
- Maniaque(耐えてみせる)
- Tomber dans ses yeux(二度と消せない)
- Pour un nouveau monde(三部会)
- Pic et pic et amstramgram(自由と平等)
- La Guerre Pour Se Plaire!(この愛の先に)
- La sentence(許されぬ愛)
- La rue nous appartient(街は我らのもの)
- Les Mots Que L'On Ne Dit Pas(声なき言葉)※東宝版では未使用
2幕
- À quoi tu danses?(誰の為に踊らされているのか)
- Je suis un Dieu(私は神だ)
- Meme si le monde touchait à sa fin(世界の終わりがきても)※日本版書き下ろし楽曲
- Je veux le monde(世界を我が手に)
- Prenez l'arme(武器を取れ)※日本版書き下ろし楽曲
- Nous ne sommes(国王陛下の名のもとに)
- Je vous rend mon àme(神様の裁き)
- Ça ira mon amour(サ・イラ・モナムール)
- Sur Ma Peau(肌に刻みこまれたもの)
- Fixe(叫ぶ声 リプライズ)
- Pour la peine(悲しみの報い)