3,4-メチレンジオキシアンフェタミン
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- None
- AU: Prohibited (S9)
- CA: Schedule I
- DE: Anlage I(学術研究目的でのみ使用を許可)
- UK: クラスA
- US: Schedule I
- UN: Psychotropic Schedule I
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| 臨床データ | |
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| 投与経路 | 経口、舌下、噴霧、静脈 |
| ATCコード |
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| 法的地位 | |
| 法的地位 |
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| 薬物動態学データ | |
| 代謝 | 肝臓 (CYP) |
| 排泄 | 腎臓 |
| 識別子 | |
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| CAS登録番号 | |
| PubChem CID | |
| DrugBank | |
| ChemSpider | |
| UNII | |
| KEGG | |
| ChEMBL | |
| CompTox ダッシュボード (EPA) | |
| ECHA InfoCard | 100.230.706 |
| 化学的および物理的データ | |
| 化学式 | C10H13NO2 |
| 分子量 | 179.22 g/mol |
| 3D model (JSmol) | |
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3,4-メチレンジオキシアンフェタミン(3,4-Methylenedioxyamphetamine, MDA)は、アンフェタミン系のエンパーソゲン(共感薬)、精神刺激薬、幻覚剤の一種で、主にレクリエーショナルドラッグとして用いられる。薬理学的には、MDAは、セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミン放出薬(SNDRA)として働く。ほとんどの国で規制薬物であり所持や販売は違法である。
MDAは、ほかのアンフェタミン系の薬物と比べ、レクリエーショナルドラッグとしてはあまり人気がない。しかしメチレンジオキシメタンフェタミン (MDMA) の肝臓でのN-脱アルキル化生成物[1]、一次代謝物であるため広く用いられている[2]。また違法に製造されたMDMAに混入していることもよくある[3][4]。
医療
副作用
過剰摂取
薬理学
薬力学
MDAは、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの輸送体、小胞モノアミン輸送体の基質となり、TAAR1のアゴニストである[10]。これらの理由により、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの再取り込み阻害剤、放出剤として作用する(つまりSNDRAである[11])。また、5-HT2A[12]、5-HT2B[13]及び5-HT2C[14]セロトニン受容体のアゴニストとして作用し、α2A-、α2B-及びα2C-アドレナリン受容体、5-HT1A、5-HT7セロトニン受容体との親和性を示す[15]。
MDAの(S)-光学異性体は、(R)-光学異性体よりも精神刺激薬としての作用が強く、3つのモノアミン輸送体により高い親和性を持つ。
MDAの主観的、行動的な影響については、エンパーソゲン作用にはセロトニン放出、精神刺激作用にはドーパミン及びノルアドレナリン放出、多幸感(報酬系と嗜癖)にはドーパミン放出、幻覚作用には5-HT2A受容体のアゴニスト作用が直接影響していると考えられている[要出典医学]。
薬物動態学
薬物の作用時間は、約6–8時間と報告されている[6]。
化学
MDAは、置換メチレンジオキシ基を持つフェネチルアミン、またアンフェタミン誘導体である。他のフェネチルアミンやアンフェタミンとの関連では、β-フェネチルアミンの3,4-メチレンジオキシ, α-メチル誘導体、アンフェタミンの3,4-メチレンジオキシ誘導体、MDMAのN-デメチル誘導体である。
シノニム
3,4-メチレンジオキシアンフェタミンという名前に加え、以下のようなシノニムがある。
- α-メチル-3,4-メチレンジオキシ-β-フェニルエチルアミン
- 1-(3,4-メチレンジオキシフェニル)-2-プロパンアミン
- 1-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-プロパンアミン
合成
MDAは通常、サフロールやピペロナールのような精油から合成される。これらの前駆体からの一般的な合成経路は、以下のようなものがある。
- サフロールのアルケン基をハロゲン含有鉱酸で還元し、その後アミンアルキル化する[16][17]。
- サフロールをワッカー酸化で3,4-メチレンジオキシフェニルプロパン-2-オン(MDP2P)とし、その後、還元的アミノ化またはオキシムの還元を行う[17][18][19]。
- ピペロナールとニトロエタンでヘンリー反応を起こし、その後ニトロ基の還元を行う[17][20][21][22][23]。
- J. Elksらによってヘリオトロピンのダルツェン縮合も行われている[24]。これによってMDP2Pが生じ、ロイカート反応に供する。
体液からの検出
MDAは、使用検出のために血漿や尿中濃度の測定、中毒の診断、また交通違反やその他の犯罪、突然死等の法医学的検査が行われる。薬物乱用の検査には、髪の毛、唾液、汗を検体として用いるものがある。市販のアンフェタミンイムノアッセイは、MDAやその他のMDMAの主要代謝物にもかなり反応するが、クロマトグラフィーにより容易に区別でき、個別に測定することができる。MDMAのみを摂取した人の血液や尿中のMDAの濃度は、一般的に、親化合物の10%以下である[25][26][27]。
誘導体
歴史
MDAは、1910年にカール・マンニッヒとW. Jacobsohnにより初めて合成された[19]。1930年7月にゴードン・アレスが初めて摂取してその生理的効果を発見し、後にSmith, Kline & Frenchにライセンスした[28]。1939年に動物実験が初めて行われ、1941年から、パーキンソン病の治療を目的とした治験が始まった。1949年から1957年まで、Smith, Kline & Frenchにより、抗うつ薬及び食欲抑制薬の研究のために500人以上にMDAが投与された。アメリカ合衆国陸軍は、自白薬や無力化ガスの開発中、EA-1298というコードネームでこの薬品の実験も行った。1953年1月、テニス選手のハロルド・ブラウアー[29]は、MKウルトラ計画の一環で、知識も同意もないまま450 mgのMDAを静脈注射された後、死亡した。1958年にH. D. Brownが鎮咳去痰薬として、1960年にSmith, Kline & Frenchが精神安定剤として、1961年に"Amphedoxamine"の商標名で食欲抑制薬として、特許が取得された。1963–1964年頃には、レクリエーショナルドラッグとして用いられ始めた。当時は実験用薬品として安価で容易に入手可能で、クラウディオ・ナランホやリチャード・イェンセン等の研究者は、心理療法の分野でMDAを研究した[30][31]。
