DAGAIE
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DAGAIEは、元来、1974年にフランス海軍が提示した、低空侵入してくる対艦ミサイルに対抗するための要求事項に応じて開発された[3]。初期モデルであるDAGAIE Mk.1はAMBL 1Aとしてフランス海軍で装備化されたほか、改良型のDAGAIE Mk.2も、1986年よりAMBL 1Bとして導入された[3]。一部の艦では、既存のコーバスからの換装も行われている[3]。
次世代型のNGDSも登場しており[2]、1996年のユーロナヴァルにおいて発表された[3]。2002年にはフランス海軍のホライズン計画艦(後のフォルバン級駆逐艦)への採用が発表されたほか[4]、2007年には、これに先行して、シンガポール海軍のフォーミダブル級フリゲートに搭載されて、装備化された[2]。
構成
発射機
DAGAIE Mk.1・2の発射機は旋回式で、チャフあるいは赤外線デコイロケット弾を収容した「スーツケース」型のコンテナを6個または10個搭載している[5]。旋回可能範囲は330度、旋回速度は毎秒21度である[5]。コンテナ10個搭載の発射機であれば、10秒未満で最大5つの赤外線・レーダー複合脅威(各2個のスーツケース)に対処できる[3]。DAGAIE Mk.2はMk.1よりも多彩なデコイ弾に対応したほか、SENITやTAVITACといった戦術情報処理装置とも連接可能になった[3][5]。
NGDSの発射機は旋回・俯仰式とされている[2]。こちらも複数のバージョンがあり、標準的には4発×3段の配置が用いられる[2]。
発射機の搭載数としては、800-1,000トンより大きな艦では2セット、それより小さな艦では1セットとされるのが標準的である[3][5]。また、より長射程のデコイロケット弾を発射するためのSAGAIEと併用されることも多く、NADSとして統合システムを構築することもある[3][5]。
デコイ
- LEM(Leurres Électromagnétique)[1]
- チャフロケット弾[5]。6-18 GHz(H/Jバンド)の周波数帯をカバーしており、132個のチャフ拡散ポイントを設定することで、3秒未満で5,000 m²(37 dB/m²)のレーダー反射断面積(RCS)を持つデコイを形成して、最大10分間持続させることができる[3][5]。投射距離・高度および形成するRCSに応じて、3つのバージョンが用意されている。タイプAは高度50m、射程150mまでの内層デコイ用、タイプBは高度100m、射程150mを超える外層デコイ用、タイプDは小型軍艦向けで、RCS 3,000m²のデコイを形成する[3][5]。
- LIR(Leurres Infrarouges émissifs)[1]
- 赤外線デコイロケット弾で[5]、タイプCとも称される[3]。反応時間は1秒未満、全赤外線帯域をカバーする300平方メートルの放射面を、高さ15メートル未満の範囲で30秒間形成する[5]。デコイは、1A型起爆装置を備えた自律型の防水コンテナに収納されており、各コンテナには11発が収容されている[5]。
- REM(Roquettes Électromagnétique)
- Mk.2で追加された射程延伸型チャフロケット弾[5]。戦術上の目標は主として「ダイリューション」(dilution: 希釈)および「ディストラクション」(distraction: 注意をそらすもの、邪魔なもの)であり、また適切な妨害モードと併用することで「セダクション」(seduction: 誘惑)も期待できる[5]。8つのチャフ子弾を使用し、6-18 GHz(H/Jバンド)の周波数帯において、2メートル以上の高度で2,000平方メートル(33 dB/m²)を超えるRCSを持つデコイを形成する[3][5]。射程は250m、500m、750mの3種類があり、それぞれ重心高度は50m、80m、100mで[3]、反応時間は3.5秒未満、5秒、6.5秒である[5]。
またNGDSでは、更に下記のようなデコイが追加された。
