DSオートモビルズ・DS N°8
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DS N°8(DS No. 8)は、ステランティス傘下ブランドのDSオートモビルズが生産・販売するBEVのクロスオーバーSUVである。
| DSオートモビルズ・DS N°8 | |
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フロント | |
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リア | |
| 概要 | |
| 製造国 |
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| 販売期間 | 2025年 - |
| デザイン | ティエリー・メトローズ |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 5名 |
| ボディタイプ | 5ドアSUV |
| 駆動方式 | FWD / AWD |
| プラットフォーム | STLAミディアム |
| パワートレイン | |
| モーター | 交流同期電動機 |
| 最高出力 |
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| 最大トルク |
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| 変速機 | オートマチック |
| サスペンション | |
| 前 | マクファーソンストラット |
| 後 | マルチリンク |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,900 mm |
| 全長 | 4,820 mm |
| 全幅 | 1,900 mm |
| 全高 | 1,580 mm |
| 車両重量 | 2,290 kg |
概要
2024年12月12日、新たなフラッグシップモデルとして、DSはDS N°8を公開した[1]。また、実車の世界初公開は、2025年1月10日にベルギーで開催されたブリュッセルモーターショー2025(Brussels Motor Show 2025)においてであった[2]。
DS社初のBEVで、Dセグメントの電動クロスオーバーSUVである[3]。同社はプレスリリースにおいて、「完璧な品質、長い航続距離、そして究極の快適性により、電気自動車の中でも最も静粛性に優れたモデルである」と謳っている[4][5]。
同車の生産は、南イタリアのメルフィにあるフィアット・500Xやジープ・レネゲードなども生産されているステランティスの工場で行われる[6][7]。
車名の表記は、N°8だが、発音は英語の「number eight」である(本国においてフランス語では「numéro huit」である。)[6]
同車における最大の特徴は、優れた空力性能による、長い航続距離である。
欧州市場においては、ステランティスが2025年2月5日より、受注を開始している。エントリーモデルはパラス(PALLAS)、上位モデルはエトワール(ÉTOILE)という名称である。グレードについては、パラスFWD・パラスFWDロングレンジ、エトワールFWD・エトワールFWDロングレンジ・エトワールAWDロングレンジの5種類が用意されており、価格は59,200ユーロから74,600ユーロとなっている(2025年2月現在)。[8][9]
日本での初公開は、2025年5月17日・18日に開催された、ABB FIAフォーミュラE世界選手権のシーズン11 第8戦・第9戦「東京E-Prix」のFAN VILLAGE ZONE(東京ビッグサイト内)においてであった[10]。
日本における販売は2026年3月からであり、N°8 ETOILE(ETOILE AWD,ETOILE AWD アブソリュート・コンフォート・パッケージ)のみである(2026年1月現在)[11][12]。
デザイン

外観はクーペやセダンに近いものの、サイズ感に関してはSUVに近い。また、外観に関してはティエリー・メトローズ氏が統括し、「AERO SPORT Lounge」に着想を得たデザインとなっている。[7][13]
また、DSの特徴的なデザインやテールゲートまでの流れるようなルーフラインなど高級感あるエクステリアとなっている。カラーリングは、「エクステンデッドデュオトーン」塗装となっており、ボンネットの塗装には量産車としては世界初となる“ペイントジェット”技術が採用されている。光るロゴや、「DSルミナスクリーン」と呼ばれるグリルを装備する。[8][10]
さらに、先述の通り、空気抵抗に配慮されたデザインとなっており、空気抵抗係数(Cd値)は0.24であり、ライバルのテスラ・モデルYには0.1及ばなかったものの、他の競合するSUVに引けを取らない値になっている[1][3]。
内装は、オリーブの葉由来のタンニンでなめしたナッパレザーやリサイクル素材を使用したアルカンターラなどが使われている[4][11]。また、従来の物理ボタン等の機能は、ほとんどがセンターの16インチのモニターに集約されている。ドライバーには、12.25インチのHDメーターパネルとヘッドアップディスプレーが搭載されている[4][9]。さらにシートヒーターなども装備されている。ステアリングやエアベントには「クル・ド・パリ」のエンボス加工が施されている[4]。
- フロント
- 内装(海外仕様)
- リア
構造・パワートレイン
プラットフォームは、ステランティスで採用される、シトロエン・C5エアクロスやプジョー・3008、オペル/ヴォグゾール・グランドランドなどと共通の「STLAミディアム」である[7][14]。
パワートレインは、FWD、FWDロングレンジ、AWDロングレンジの3種類がある。
- FWDモデルには、フロントに最高出力260PS・最大トルク343Nmのシングルモーターを搭載し、74kWhのバッテリーと組み合わさり前輪を駆動する。航続距離は572km(欧州WLTPサイクル)と公表されている[8][9]。
- FWDロングレンジモデルには、フロントに最高出力280PS・最大トルク343Nmのシングルモーターを搭載し、より大きい容量の97.2kWhのバッテリーと組み合わさり前輪を駆動する。航続距離は750km(欧州WLTPサイクル)と公表[8][9]。
- AWDロングレンジモデルには、フロントとリアに最高出力375PS・最大トルク509Nmのモーターを搭載し、97.2kWhのバッテリーと組み合わさり全輪を駆動する。航続距離は、686km(欧州WLTPサイクル)と公表[8][9]。
DSによると、N°8はEVとしてに開発されたが、今後のEVの需要次第では、ハイブリッドモデルなどの内燃機関を搭載する可能性もあるという[15]。
また、充電は200kWのDC急速充電に対応しており、20%から80%までは27分で完了するとされている[14]。さらに、フロントには電動のエアインテークが装備されており、開閉により航続距離を延ばすことが可能となっている[3]。
パフォーマンスとしては、0-100km/h加速は5.4秒、最高速度190km/hとなっている[8]。
大統領専用車
2025年、DS社は、フランス大統領府に大統領専用車「PRESIDENTIAL DS N°8」として贈呈された。これまでもDSの自動車は大統領専用車に採用されてきており、その系譜に連なるモデルとなっている。[16][17]
同年5月8日の第二次世界大戦終結記念日に、フランス共和国大統領のエマニュエル・マクロンによってはじめて使用された。また、5月21日から25日まで開催されたレヴェラシオン(フランス、パリで開幕された芸術と工芸の国際展示会)において一般公開された。さらに、9月20日・21日のヨーロッパ文化遺産の日には、エリゼ宮の中庭で公開された。[16][18]
DS社によれば、エリゼ宮(大統領府)専用に様々な改良がなされたとされており、より一層洗練されたモデルとなっている。
外装に関しては、公用車用に特別に開発されたサファイアブルーがボディーカラーに採用されており、リアにはブラックのパネルが装備されている。また、フロントグリルの「DSルミナスクリーン」は通常のものとは異なり、フランス国旗のような青・白・赤のトリコロールに光る仕様となっている。また、フロントとリアに国旗のようなトリコロールのバッジやフラッグホルダなども専用である。[17][19]
内装に関しては、ダッシュボードやドアトリムにはパリ6区に工房を構えるリゾン・ド・コーヌによる手作業の「わら寄せ細工」があしらわれており、また、ドアパネルにはエルメス傘下のメゾン・メタフォールが選定したサテン生地が使用されておりメゾン・ロニョンがプリーツ加工をしている。[10][17][19]
技術面に関しては、フランス、ランバルにある、装甲車メーカーのセンティゴン(英語版)が大統領専用車にふさわしい仕様に適合させた。[16][19]