NGC 1705
がか座の銀河
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NGC 1705は、地球から見てがか座の方向に、約1,700万 光年離れた位置にある矮小不規則銀河である[1][6][7]。小型で規則的な構造を欠いている銀河であり、中心部には、激しい星形成(スターバースト)に起因する、若く高温の星々が集中している[6][7]。そのため、青色コンパクト矮小銀河としても知られる[8][9]。この銀河は、ケープタウン近郊で観測を行っていた天文学者のジョン・ハーシェルによって、1834年12月5日に発見された[4][10]。
| NGC 1705 NGC 1705 | ||
|---|---|---|
NGC 1705 Credit:NASA | ||
| 仮符号・別名 | PGC 16282[1] | |
| 星座 | がか座 | |
| 見かけの等級 (mv) | 12.56[2] | |
| 視直径 | 1.9' × 1.4'[1][3] | |
| 分類 | SA0- pec[1], Im?[4], BCD, AG?[2] | |
| 位置 元期:J2000.0 | ||
| 赤経 (RA, α) | 04h 54m 13.5s[1] | |
| 赤緯 (Dec, δ) | -53° 21' 40"[1] | |
| 赤方偏移 | 0.002112[1] | |
| 視線速度 (Rv) | 633 km/s[1] | |
| 距離 | 1,700万 光年 (5.2 メガパーセク)[5] | |
| 物理的性質 | ||
| 直径 | 1万5,100 光年 (4.64 キロパーセク)[1] | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| ESO 158-13, ESO 045306-5326.5, AM 0453-532, WISEA J045413.51-532139.4, IRAS 04531-5326, PGC 16282[1][3] | ||
| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | ||
特徴
がか座ι星の東側、1度未満の位置にあり[11]、見かけの等級が12.6とやや暗いため、観測には望遠鏡が必要である。最も近い銀河から500キロパーセク(160万光年)以上離れているため、孤立した銀河でもあり[8][9]、後述するスターバーストがそのような環境下で如何にして維持されてきたのか、また、銀河間物質からの低温ガスの降着と関係しているか否かを理解する上で理想的な研究対象である[8]。また、恒星の分布に対して大きくずれた、歪みを持つ中性水素ガスのディスクを有することから、外側のガスは完全な安定状態に至っていないとされる[8]。
この銀河は内部に多くの星団を抱えるが、その中で最も大規模なものが、銀河中心部に位置する超星団(NGC 1705-1)であり[12]、直径は最大で9.3 ± 1.6 光年、年齢は1,200万 ± 600 万年と推定されている[13][14]。
比較的最近になって、2つのスターバーストが起きたと考えられている[12][13]。1つ目は、今から1,000万-1,500万年前に主に銀河中心部で始まったものであり、NGC 1705-1の年齢と概ね一致していることから、この超星団の成り立ちに影響した可能性が指摘されている。それ以外にも、中心部で起きたスターバースト由来と見られる強い銀河風が確認されている[8][9]。2つ目は、今から300万年前に始まり、年間 約0.3太陽質量の割合で現在も続いているとされるスターバーストである[12][13]。ただし、銀河全体でおよそ1,000万年前に急激に星形成率が上昇して以降、大きな変化は見られないと結論付けている研究者もいる[8]。この値のずれは、採用した恒星進化モデルの違いによる[8]。