OPS-11
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概要
試作電探以来のレーダー開発に当たっては、「わかば」(元旧帝国海軍松型駆逐艦「梨」)用としてアメリカ合衆国からの供与が予定されていたAN/SPS-40をモデルとする計画であったが、現品の供与が遅れたため、結局実際の開発の多くは日本側が独自に行った。このため当初はAN/SPS-40から導入する予定だったパルス圧縮技術は独自に研究することになっている。海上自衛隊では既に国産の対空捜索用レーダーとしてOPS-1/2を有していたが、これらはアメリカ製のAN/SPS-6を元にした事実上の海賊版であったことから、自国開発の対空捜索用レーダーとしては本機種が戦後初となる[5]。
当初アンテナ形状は、原型機であるAN/SPS-40と同様のパラボラアンテナとされる計画であった。しかし搭載艦として予定されていたやまぐも型(37DDK)の設計上、SPS-40のアンテナでは同型艦が並列係留した場合にアンテナ同士が接触することが判明したことから、横幅圧縮のため格子状の枠に八木式ダイポール・アレーを多数(計28本: 縦4段×横6列+左右最外側に2本が1列ずつ)面状に配置した特徴的な形状に変更された[5]。敵味方識別装置(IFF)のアンテナはその上部に取り付けられている。使用周波数は、SPS-40と同様に極超短波(UHF; P(B)バンド)と考えられている。OPS-11、11B、11Cの3つのバリエーション[1]があり、11Bは増幅器を追加して出力の増強を図ったもの、11Cは11Bをもとにソリッドステート化するとともに移動目標指示(MTI)技術を導入してクラッター抑圧性能を強化したものである[2]。
Lバンドを使用する新型のOPS-14よりも長波長で遠達性に優れることから、OPS-14が登場した後もターター・システム搭載ミサイル護衛艦(DDG)に搭載されて3次元レーダーを補完している。[2]