Wikiwand AI

TIE1

From Wikipedia, the free encyclopedia

TIE1は、(Tie-1、TIE-1、タイワン、英: Tyrosine kinase with immunoglobulin-like and EGF-like domains 1)は、アンジオポエチン受容体タンパク質で、血管内皮細胞の膜を貫通している。プロテインキナーゼの1つチロシンキナーゼ活性を持つ。ヒト遺伝子は TIE1 。

略号 TIE1
他の略号 TIE, JTK14
Entrez(英語版) 7075
概要 tyrosine kinase with immunoglobulin-like and EGF-like domains 1, 識別子 ...
tyrosine kinase with immunoglobulin-like and EGF-like domains 1
識別子
略号 TIE1
他の略号 TIE, JTK14
Entrez(英語版) 7075
HUGO 11809
OMIM 600222
RefSeq NM_005424
UniProt P35590
他のデータ
EC番号
(KEGG)
2.7.1.112
遺伝子座 Chr. 1 p34-p33
テンプレートを表示
閉じる

発見

タンパク質のチロシン・リン酸化は細部内シグナル伝達で重要な働きを示すことから、細胞内にチロシンキナーゼ活性を持つ膜介在タンパク質は、重要な受容体タンパク質だと予想できる。

1992年、フィンランドのヘルシンキ大学のPartanenらは、血管内皮細胞特異的なオーファン受容体で、チロシンキナーゼ活性を持つ新しい受容体をクローニングすることに成功した。英語の「tyrosine kinase with Ig and EGF homology domains」に因んで、この受容体タンパク質をTieと命名した[1]。

1993年、米国のロシュ分子生物学研究所のトム・サトーらは、2つ目のTIEであるTIE2/Tek(タイツー/テック)を発見し、以前のをTIE1(タイワン)とし、両方の、遺伝子クローニング、一次構造決定、組織内局在を発表した。つまり、TIEはTIEファミリーを構成する[2]。

1996年、ハーバード大学に移籍していたトム・サトーにより、TIE2/Tekに特異的なリガンドとして、アンジオポエチン・ファミリーが発見され、その後、血管新生のメカニズムは、TIEファミリーとアンジオポエチン・ファミリーで解明されていく[3][4]。

2005年にリストから削除され、受容体タンパク質チロシンキナーゼと非特異的タンパク質チロシンキナーゼに振り分けられた[5]。

構造

図1.TIEのドメイン構造

TIE1の分子量は117 kDaで、構造は細胞外にあるN末端、1つの免疫グロブリン様ドメイン(Ig-loop)、3つのEGF様ドメイン(EGF-like repeats)、もう1つの免疫グロブリン様ドメイン、3つのフィブロネクチンIII型ドメイン(FN III repeats)と続き、膜貫通ドメイン(Membrane)、2つのチロシンキナーゼドメイン(Kinase domain)、そしてC末端となる(図1.TIEのドメイン構造)。[1][2]

機能

TIE1の基本的な機能は、アンジオポエチン・ファミリーと共に、血管新生を担うことだ。

血管内皮細胞特異的に発現するが、未熟な造血細胞にも発現する。[6]

TIE1は、 p38を介在して、 細胞接着分子、VCAM-1、E-セレクチン、 ICAM-1 をアップレギュレートしている。

遺伝子ノックアウトマウスでは、血管は形成されるが容易に出血するため、肺水腫で死ぬ。TIE1は血管構造を維持する上で重要である。[7]

TIE1は、 単球 の血管内皮細胞への接着を促進する。また、炎症効果もあるので、アテローム性動脈硬化で重要な役割を担っていると思われる。[8]

脚注

外部リンク

Related Articles

Timelines

Top Qs

Fact Checks