UEFAチャンピオンズリーグ 2020-21 決勝

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UEFAチャンピオンズリーグ 2020-21 決勝
大会名 UEFAチャンピオンズリーグ 2020-21
開催日 2021年5月29日 (2021-05-29)
会場 エスタディオ・ド・ドラゴン(ポルト)
最優秀選手 フランスの旗 エンゴロ・カンテ[1]
主審 スペインの旗 アントニオ・マテウ・ラオス[2]
観客数 14,110人[3]
天気 快晴
気温:19 °C (66 °F)
湿度:72%[4]
2020
2022

UEFAチャンピオンズリーグ 2020-21 決勝は、UEFAチャンピオンズリーグ 2020-21の決勝戦であり、66回目のUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦である。2021年5月29日ポルトガルポルトエスタディオ・ド・ドラゴンで行われ、チェルシーが9年ぶり2回目の優勝を果たした[5]

チェルシーはUEFAヨーロッパリーグ 2020-21王者と対戦する2021 UEFAスーパーカップの出場権の他、UEFAサッカー連盟を代表して、2022年2月にアラブ首長国連邦 (UAE)で開催されるFIFAクラブワールドカップ2021と、2025年6月から7月にアメリカ合衆国で開催されるFIFAクラブワールドカップ2025の出場権を獲得した。

試合会場

マンチェスター・シティはチャンピオンズカップ・チャンピオンズリーグ通して初めての決勝進出。シティ自体は2度目の主要UEFAクラブコンペティションの決勝であり、UEFAカップウィナーズカップ 1969-70で優勝を果たしたものの、連覇を狙った翌年の1971年に準決勝で今回の決勝で対戦するチェルシーに敗れている。シティはイングランド勢として9チーム目の決勝出場となる。

一方のチェルシーは3回目の決勝進出、直近では2012年が最後であり、このときはPK戦でFCバイエルン・ミュンヘンを破り優勝した。その他の欧州大会ではUEFAヨーロッパリーグで2度(2013年2019年)、UEFAカップウィナーズカップで2度(1971年1998年)優勝している。また、監督のトーマス・トゥヘル前年パリ・サンジェルマンを率いて決勝進出を果たしており、異なるクラブで2年連続ファイナルに進んだ初の監督となった。

UEFAチャンピオンズリーグ決勝が同国対決になるのは今回で8度目で、イングランド勢同士は2008年(マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー)・2019年(リヴァプールvsトッテナム)に続いて3度目となる。

両チームのこの試合前までの対戦成績はチェルシーの70勝39分59敗。ヨーロッパの舞台での対決は先述した1971年のCWC準決勝のみであり、2試合ともにチェルシーが勝利している。今シーズンはプレミアリーグとカップ戦で3度対戦。リーグ戦では、第17節に1-3でフランク・ランパード率いるチェルシーに勝利しているが、第35節に今度はトゥヘル体制のチェルシーが1-2で逆転勝利を収めた。FAカップではチェルシーが準決勝でシティを1-0で下し、シティの4冠(リーグ戦・カラバオカップ・FAカップ・CL)を阻止している。

シティは、プレミアリーグとカラバオカップは制覇しており、トレブルがかかった試合となった。一方のチェルシーは、今季初タイトルをかけた試合となった。

当初、決勝戦はロシア・サンクトペテルブルククレストフスキー・スタジアムで開催される予定であったが、2020年の決勝がリスボンに変更になり、ヨーロッパでの新型コロナウイルス感染拡大の影響も加味し、決勝戦の会場を1年戻しイスタンブールでの開催となった[6]。しかし、英国政府が新型コロナウイルス対策の一環でトルコを5月12日から『レッドリスト』に追加する決定を下したことを受け、アストン・ヴィラはイスタンブールではなく、バーミンガムにあるヴィラ・パークで8,000人の観客を入れて開催することをUEFAに提案した[7]。ヴィラ・パークは99年まで行われていたUEFAカップウィナーズカップの決勝戦を行った場所でもあり、マンチェスター・ロンドン共に同じくらいの距離にあることから、チェルシーとマンチェスター・シティとなった2012年FAコミュニティ・シールドは、ロンドン五輪が開催され、ウェンブリー・スタジアムが使用できないことから、ヴィラ・パークで行われた経緯がある。しかし、5月13日、UEFAは決勝の舞台をイスタンブールからポルトガルポルトにあるエスタディオ・ド・ドラゴンに変更したことを発表した[8]

決勝戦までの道のり

註: 以下のすべての結果は、決勝戦進出2クラブの得点を前に表示している。

イングランドの旗 マンチェスター・シティ ラウンド イングランドの旗 チェルシー
対戦相手 結果 グループステージ 対戦相手 結果
ポルトガルの旗 ポルト 3–1 (H) 第1節 スペインの旗 セビージャ 0–0 (H)
フランスの旗 マルセイユ 3–0 (A) 第2節 ロシアの旗 クラスノダール 4–0 (A)
ギリシャの旗 オリンピアコス 3–0 (H) 第3節 フランスの旗 レンヌ 3–0 (H)
ギリシャの旗 オリンピアコス 1–0 (A) 第4節 フランスの旗 レンヌ 2–1 (A)
ポルトガルの旗 ポルト 0–0 (A) 第5節 スペインの旗 セビージャ 4–0 (A)
フランスの旗 マルセイユ 3–0 (H) 第6節 ロシアの旗 クラスノダール 1–1 (H)
グループC1位
チーム
イングランドの旗 マンチェスター・シティ 6510131+1216
ポルトガルの旗ポルト 6411103+713
ギリシャの旗 オリンピアコス 6105210-83
フランスの旗 マルセイユ 6105213-113
最終結果 グループE1位
チーム
イングランドの旗 チェルシー 6420142+1214
スペインの旗 セビージャ 641198+113
ロシアの旗 クラスノダール 6123611-55
フランスの旗 レンヌ 6015311-81
対戦相手 合計 第1戦 第2戦 決勝トーナメント 対戦相手 合計 第1戦 第2戦
ドイツの旗 ボルシアMG 4–0 2–0 (A)[注釈 1] 2–0 (H)[注釈 1] ラウンド16 スペインの旗 アトレティコ・マドリード 3–0 1–0 (A)[注釈 2] 2–0 (H)
ドイツの旗 ボルシア・ドルトムント 4–2 2–1 (H) 2–1 (A) 準々決勝 ポルトガルの旗 ポルト 2–1 2–0 (A)[注釈 3] 0–1 (H)[注釈 3]
フランスの旗 パリ・サンジェルマン 4–1 2–1 (A) 2–0 (H) 準決勝 スペインの旗 レアル・マドリード 3–1 1–1 (A) 2–0 (H)

試合

審判団

2021年5月12日、UEFAはRFEF所属の国際審判員であるアントニオ・マテウ・ラオスを当試合の主審に任命した。UEFAチャンピオンズリーグ 2018-19 決勝で第4審判を務めた経験を持ち、今シーズンも6試合で主審を担当している。また、UEFA EURO2020の担当審判員の1人にも選ばれている。副審も同じくスペインのパウ・デビスとロベルト・ディアス、第4審判もスペインのカルロス・グランデが務める。VAR担当はスペインとポーランドから計4名が選出された[12]

概要

GK31ブラジルの旗 エデルソン
RB2イングランドの旗 カイル・ウォーカー
CB5イングランドの旗 ジョン・ストーンズ
CB3ポルトガルの旗 ルベン・ディアス
LB11ウクライナの旗 オレクサンドル・ジンチェンコ
CM20ポルトガルの旗 ベルナルド・シウヴァ64分に交代退場 64分
CM8ドイツの旗 イルカイ・ギュンドアン35分に警告 35分
CM47イングランドの旗 フィル・フォーデン
RF26アルジェリアの旗 リヤド・マフレズ
CF17ベルギーの旗 ケヴィン・デ・ブライネ キャプテン60分に交代退場 60分
LF7イングランドの旗 ラヒーム・スターリング77分に交代退場 77分
控え
GK13アメリカ合衆国の旗 ザック・ステッフェン
GK33イングランドの旗 スコット・カーソン
DF6オランダの旗 ナタン・アケ
DF14スペインの旗 アイメリク・ラポルテ
DF22フランスの旗 バンジャマン・メンディ
DF27ポルトガルの旗 ジョアン・カンセロ
DF50スペインの旗 エリック・ガルシア
MF16スペインの旗 ロドリ
MF25ブラジルの旗 フェルナンジーニョ64分に交代出場 64分
FW9ブラジルの旗 ガブリエル・ジェズス88分に警告 88分60分に交代出場 60分
FW10アルゼンチンの旗 セルヒオ・アグエロ77分に交代出場 77分
FW21スペインの旗 フェラン・トーレス
監督
スペインの旗 ジョゼップ・グアルディオラ
GK16セネガルの旗 エドゥアール・メンディ
CB28スペインの旗 セサル・アスピリクエタキャプテン
CB6ブラジルの旗 チアゴ・シウヴァ39分に交代退場 39分
CB2ドイツの旗 アントニオ・リュディガー57分に警告 57分
RM24イングランドの旗 リース・ジェームズ
CM5イタリアの旗 ジョルジーニョ
CM7フランスの旗 エンゴロ・カンテ
LM21イングランドの旗 ベン・チルウェル
RF29ドイツの旗 カイ・ハヴァーツ
CF11ドイツの旗 ティモ・ヴェルナー66分に交代退場 66分
LF19イングランドの旗 メイソン・マウント80分に交代退場 80分
控え
GK1スペインの旗 ケパ・アリサバラガ
GK13アルゼンチンの旗 ウィリー・カバジェロ
DF3スペインの旗 マルコス・アロンソ
DF4デンマークの旗 アンドレアス・クリステンセン39分に交代出場 39分
DF15フランスの旗 クル・ズマ
DF33イタリアの旗 エメルソン
MF17クロアチアの旗 マテオ・コヴァチッチ80分に交代出場 80分
MF22モロッコの旗 ハキム・ツィエク
MF23スコットランドの旗 ビリー・ギルモア
FW10アメリカ合衆国の旗 クリスチャン・プリシッチ66分に交代出場 66分
FW18フランスの旗 オリヴィエ・ジルー
FW20イングランドの旗 カラム・ハドソン=オドイ
監督
ドイツの旗 トーマス・トゥヘル

UEFA選出マン・オブ・ザ・マッチ
フランスの旗 エンゴロ・カンテ
副審
スペインの旗 パウ・セブリアン・デビィス
スペインの旗 ロベルト・ディアス・ペレス
第4審判
スペインの旗 カルロス・デル・セロ・グランデ
VAR
スペインの旗 アレハンドロ・エルナンデス・エルナンデス
VARアシスタント:
スペインの旗 フアン・マルティネス・ムヌエラ
スペインの旗 イニゴ・プリエト・ロペス・ド・クライン
ポーランドの旗 パヴェウ・ギル

試合ルール[13]

  • 試合時間は90分。
  • 90分終了後同点の場合、30分の延長戦が行われる。
  • 120分終了後同点の場合、PK戦で勝敗が決定される。
  • 控えは12名。
  • 最大3人まで交代可能。

試合展開

両者ともに目立った故障者はおらず、ほぼ全ての主力がチームに帯同した。シティは準決勝2ndレグから1人変更。左ウイングにラヒーム・スターリング、2ndレグで左ウイングのフィル・フォーデンはインサイドハーフに起用され、アンカーに2ndレグではインサイドハーフだったギュンドアンが起用された。この試合を最後に退団するセルヒオ・アグエロはベンチスタートとなった。チェルシーも準決勝2ndレグから1人変更。直前まで負傷欠場していたクリステンセンがベンチスタートとなり、代わってリース・ジェームズが右ウイングバックで先発出場、2ndレグで右ウイングバックだった主将セサル・アスピリクエタがセンターバックで起用された。

シティはスターリングと最前線のMFケヴィン・デ・ブライネを中心に何度かボックス内まで持ち込んだが、最後のところでチェルシー守備陣の対応に遭いシュートまでは至らなかった。27分にフィル・フォーデンがGKと1対1になりシュートするも、間一髪滑り込んだアントニオ・リュディガーがブロックした。チェルシーは前線の3人とカンテを中心とした速攻でチャンスを作るも、14分のティモ・ヴェルナーのシュートはGK正面、16分のカンテのヘディングは枠外へと飛んだ。39分、チェルシーはロングボールの競り合いでチアゴ・シウバが筋肉を負傷し、クリステンセンと交代した。その直後の42分、メイソン・マウントのスルーパスにカイ・ハフェルツが反応して抜け出し、GKをかわして左足で流し込み先制に成功した。ハフェルツは12試合目にしてCL初ゴール、また21歳352日でのCL決勝でのゴールは、ドイツ人ではラース・リッケンに次ぐ年少記録となった。前半は0-1で終了した。

55分に相手の背後へ走り抜けようとしたデ・ブライネがリュディガーと激しく交錯し顔面を強打し、治療を受けるものの続行不可能となりガブリエル・ジェズスと交代となった。シティはその後、フェルナンジーニョを投入してギュンドアンを1列上げ、攻勢を強める。60分、エリア内でスターリングのシュートがジェームズの手に当たったが、VARチェックで故意では無いとしてノーファウルと判定された。68分にリヤド・マフレズがエリア深くに侵入して折り返すがギュンドアンの手前でアスピリクエタが滑り込みクリアし、74分には逆サイドからスターリングが折り返すがマフレズの手前でベン・チルウェルがクリアした。一方で、チェルシーはクリスチャン・プリシッチを投入した。72分に速攻からプリシッチがGKと1対1となるも、シュートは枠の左へ外れた。その後シティは77分にセルヒオ・アグエロを投入してさらに攻勢を強めるも、マテオ・コヴァチッチを投入して5-4-1に変化したチェルシーのブロックは最後まで崩れることなく、チェルシーが1-0でマンチェスター・シティを破り、9年ぶり2度目の優勝を成し遂げた[14][15]

統計

試合後

日本における中継

日本での中継は前年まで放映権を持っていたDAZNが契約を1年残して打ち切り[20]、2021年1月にWOWOWが独占放映権を獲得した[21]

関連項目

脚注

外部リンク

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