柏餅
カシワの葉で包んだ餅菓子
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柏餅(かしわもち)は、平たく丸形にした上新粉の餅に餡をはさんで二つ折りにし、カシワまたはサルトリイバラの葉などで包んだもの[1]。端午の節句に供えられる節句餅の一種である[2]。



柏餅の形態について、服部保ら (2007) は、餡入り餅を1枚の葉で三方から包む「くるむタイプ」、2枚の葉で上下を挟む「はさむタイプ」、1枚の葉の上に載せる「敷くタイプ」の3種に分類している[2]。包んでいる葉は香り付けや保護を目的としており、通常は食用に適さない[3][注 1]。餡はつぶあんやこしあんが一般的だが、みそあんも用いられる。古い慣習では、餡の種類を判別するため、こしあんは葉の表面(滑らかな面)を内側に、みそあんは表面を外側にして包み分ける手法が存在する[5]。
歴史
葉
節句餅に使用される植物は、カシワやサルトリイバラのほか、地域によってコナラ、ネザサ類、アラカシ、アベマキ、クヌギ、ササ、ホオノキ、ミズナラ、ナラガシワ、マテバシイなども用いられる[2]。
西日本でも葉で包んだ餅は古くから存在しており、端午の節句の風習が取り込まれたあとも、地域に定着し、あるいは在来の葉で作られてきた餅とは置き換わらなかったとみられている[2]。特にサルトリイバラの葉は炊く葉(調理中に敷く葉)として利用されることもあり、柏餅の原型はサルトリイバラの餅であるとする説もある[2]。兵庫県高砂市の鹿嶋神社の参道では、名物として通年販売されている[2]。
1930年代ごろまではカシワの葉を用いた柏餅は関東が中心であったが、韓国や中国からカシワの葉が輸入されるようになったこともあり、カシワの葉でくるむ柏餅が全国的に主流となっている[2]。コスト削減や利便性の観点から、カシワの葉を模したビニールシート(人工葉)を使用した製品も流通している。