ゆうだい21

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ゆうだい21 は、日本イネの品種名および銘柄名である。宇都宮大学農学部前田忠信教授が附属農場が育成した良食味・長稈・耐倒伏性の業務用早生多収米で、国立大学初の水稲新品種。名称は、宇都宮大学の「U」と「大」きな穂、「21」世紀の主役となることを願って付けられた[1]

食味は、コシヒカリ並みの良食味[1]。草丈、穂長は「こしひかり」より長いが、茎が固く太いため耐倒伏性は強い[1]。 葉いもち・穂いもち病の圃場抵抗性は強い[2][3][4]。また、暑さへの耐性があり、大粒なのが特徴[5]

  • 品種登録番号: 第18779号(平成22年1月14日)

自転車ロードレースチームの宇都宮ブリッツェンは、宇都宮市城山地区の農家と連携して宇都宮ブリッツェンファームを組織し、ゆうだい21を栽培して「宇都宮ブリッツェン米」のブランドで販売している[6][7]

  • 「ゆうだい21」のゲノムを解読 ~優れた食味の遺伝的基盤が明らかに~出典[8]

「ゆうだい21」の遺伝背景は「コシヒカリ」で、ゲノムの少なくとも6箇所がアウス型イネ(南アジアで古くから栽培されてきたイネの品種群)[9][10]のゲノムDNA断片に置き換わっていること、アウス型イネに「コシヒカリ」の花粉が交配したことで、「ゆうだい21」の元となった水稲が生じたことが明らかとなった。また、「ゆうだい21」は37,522個の遺伝子を保有しており、そのうち1,017個で「コシヒカリ」の遺伝子と塩基配列に違いがみられた。

沿革

  • 1990年平成3年)- 宇都宮大学農学部前田忠信名誉教授[11]が、ハイブリッドライスの栽培試験圃場の中に、明らかに他と異なる形状の稲穂の株を発見[12]。この株から採種、選抜試験を開始。
  • 2000年(平成12年)- 何度栽培しても同じ品種の米粒になる「固定」に成功[13]
  • 2001年(平成13年)- この株を増殖。
  • 2007年(平成19年)- 農林水産省に水稲新品種として登録申請。
  • 2010年(平成22年)- 1月14日、ゆうだい21(品種登録番号 第18779号)として登録。一般向けに種子販売を開始[14]
  • 2014年(平成26年)- 企業との包括連携協定や農水省の『新品種・新技術活用型産地育成支援事業』(地域コンソーシアム支援事業)が採択。「ゆうだい21推進協議会」が発足[15]
  • 2018年(平成30年)- 2月6日、宇都宮市が生産増へ支援を強化[16]
  • 2023年〈令和5年〉- 12月14日、初の“コシヒカリ”超え 名実ともにおいしいコメに 宇大開発の「ゆうだい21」 国内最大規模品評会で金賞10点獲得[17][18][19][20][21]
  • 2024年〈令和6年〉- 12月18日、ゆうだい21が2年連続で歴史的快挙!食味コンクールで圧倒的な成果[22][23]
  • 2025年〈令和7年〉- 2月15日、暑さ強い米「ゆうだい21」脚光 食味コンの上位常連に[24]
    • 12月3日、宇都宮大学発の水稲品種「ゆうだい21」のゲノムを解読~不明であった育種親や優れた食味の遺伝的基盤が明らかに~[25][26]
    • 12月19日、「ゆうだい21」が最多金賞 国内最大級のコメ品評会で3年連続 粘りの強さや味の良さ評価[27][28]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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