アサ科
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人間との関係
薬用
本科でもっとも有名な薬用種はアサ(Cannabis sativa)である。アサは医療や乱用について論じる場合は大麻やマリファナと呼ばれることが多い。特に知られた有効成分はテトラヒドロカンナビノール(英:Tetrahydrocannabinol,略称THC)であり、他にも学名Cannabisから取ったカンナビノイドと呼ばれる各種の成分を含む。特に葉や花に多く含まれるので、これを食べるもしくは喫煙などによって摂取する。服用すると陶酔状態になるといい、インドなどでは宗教的な瞑想などにもよく用いられる。樹脂を固めたものにも同様の効果があり、ハシシと呼ばれるほか見た目が茶色い塊でチョコレートに似ていることから「チョコ」などとも呼ばれる。地域によっては医療大麻として緩和医療等に用いられる一方で、大麻服用により陶酔や多幸感を得られるとしてこれらを乱用する人もおり、薬物乱用の一種であるとして社会問題になっている。
- アサの雌花
- アサの蕾と葉を乾燥させた大麻
- ハシシと呼ばれる大麻樹脂
- THCの構造式
- チラムを用いて大麻を喫煙する人
- 大麻を混ぜたインドの飲料バングー
- バングーの販売店。看板には政府から許可されている旨も書かれている。
食用
アサ属の種子は食用にでき、身近なところでは七味唐辛子の具材の一つである。また、油を搾り食用や石鹸の原料とすることもできる。
カラハナソウ属はビールの原料の一つとして知られるホップの仲間であり、ホップは和名をセイヨウカラハナソウという。利用される部分は雌株に付く雌花の成長した果実であり、特に受粉していないものである。乾燥させたうえでビールに入れられて爽快感、香り、苦みなどを与える。また、ビールの保存性を高めるともいわれている。
- アサの種子
- アサの種子から取れた油
- ホップ(セイヨウカラハナソウ)の花
- ホップ畑
- 乾燥と粉砕をしたホップの花
繊維
アサ属(Cannabis)の茎から取れる繊維は麻と呼ばれ、布や紐や紙を作ることができる。
日本では繊維としての麻という言葉は広義に使われることも多く、別科の植物で分類的には遠縁の亜麻(アマ科のアマ Linum usitatissimumの茎の繊維)や苧麻(イラクサ科のカラムシBoehmeria nivea var. nipononiveaの茎の繊維)を含むことがしばしばある。また、家庭用品品質表示法別表(第一条関係)により商品の原材料に「麻」と書いてあった場合は亜麻か苧麻のことしか指せない。このため狭義の麻を特に指定したい場合は大麻、もしくは英語のhempからヘンプと呼び、亜麻や苧麻もそれぞれ英語のlinen、ramieからリネンやラミーなどと呼んで区別する場合がある。
- Cannabis sativaの茎は繊維質である
- 乾燥させた茎から繊維をほぐしたところ
- アサから得られる繊維
- アサの繊維から織った布
- 麻袋
花粉症の原因植物として
カラハナソウ属などは花粉症の原因となることがあるという。