アセト酢酸エチル

From Wikipedia, the free encyclopedia

アセト酢酸エチル
Skeletal formula of ethyl acetoacetate
Space-filling model of the ethyl acetoacetate molecule{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号 141-97-9 チェック
PubChem 8868
ChemSpider 13865426 チェック
UNII IZP61H3TB1 チェック
EC番号 205-516-1
国連/北米番号 1993
KEGG C03500 チェック
ChEBI
ChEMBL CHEMBL169176 チェック
RTECS番号 AK5250000
特性
化学式 C6H10O3
モル質量 130.14 g/mol
外観 無色の液体
匂い フルーツまたはラム酒
密度 1.030 g/cm3, 液体
融点

−45 °C, 228 K, -49 °F

沸点

180.8 °C, 454 K, 357 °F

への溶解度 2.86 g/100 ml (20 °C)
酸解離定数 pKa
  • 10.68 (H2O中)
  • 14.2 (DMSO中)
磁化率 −71.67×10−6cm3/mol
屈折率 (nD) 1.420
危険性
GHSピクトグラム 急性毒性(低毒性)
GHSシグナルワード 警告(WARNING)
Hフレーズ H319
Pフレーズ P305+351+338
NFPA 704
2
2
0
引火点 70 °C (158 °F; 343 K)
関連する物質
関連するエステル
関連物質
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アセト酢酸エチル (ethyl acetoacetate) は、エステルの一種で、アセト酢酸エタノール脱水縮合した構造を持つ有機化合物である。消防法による第4類危険物 第3石油類に該当する[1]

活性メチレン

無色で果実のような芳香を持つ液体にもかなり溶解する (2.86 g/100 mL (20 ℃))ほか、多くの有機溶媒とは任意の割合で混ざり合う。

アセト酢酸エチルの2位のメチレン部位上の水素 (CH3C(=O)CH2COOC2H5) は、炭素上にあるにもかかわらず、比較的高い酸性 (pKa= 10.7 (25 ℃、水中)) を示す。それは、アセト酢酸エチルの共役塩基にあたるカルバニオンが2種類のエノラート構造と共鳴の関係にあることで、負電荷が非局在化し、安定化されているためである。

アセト酢酸エチルの共役塩基の共鳴

このように 2つの電子求引基(例:カルボニル基、シアノ基など)にはさまれることでその場所のプロトンの酸性が強められている状態のメチレン基を、活性メチレン (activated methylene) と呼ぶ。同様の化合物としては、マロン酸エステル、アセチルアセトンシアノ酢酸エステルなどが挙げられる。アセト酢酸エステル合成や、マロン酸エステル合成では、このカルバニオンの安定性を C-C 結合生成のために利用している。

合成

ジケテンとエタノールの反応によって工業的に大量生産されている。

実験室では、酢酸エチルに、金属ナトリウムあるいはナトリウムエトキシド (C2H5ONa) を加え縮合させて合成する。この反応はクライゼン縮合の一例である。

クライゼン縮合によるアセト酢酸エチル合成
クライゼン縮合によるアセト酢酸エチル合成

反応

用途

出典

Related Articles

Wikiwand AI