アナンケ (衛星)
木星の第12衛星
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アナンケ[6][7](Jupiter XII Ananke)は、木星の第12衛星[3]。木星を逆行軌道で公転する不規則衛星の一つであり、アナンケ群に属する[1][8]。
| アナンケ Ananke | |
|---|---|
| 見かけの等級 (mv) | 18.9[1] |
| 分類 | 木星の衛星 (不規則衛星) |
| 軌道の種類 | アナンケ群 |
| 発見 | |
| 発見日 | 1951年9月28日[2][3] |
| 発見者 | セス・B・ニコルソン |
| 軌道要素と性質 | |
| 平均公転半径 | 21,254,000 km[4] |
| 離心率 (e) | 0.2332[4] |
| 軌道周期 | 629.80 日 (1.724 年)[4] |
| 軌道傾斜角 (i) | 148.693°[4] |
| 近日点引数 (ω) | 95.772°[4] |
| 昇交点黄経 (Ω) | 15.959°[4] |
| 平均近点角 (M) | 253.384deg;[4] |
| 木星の衛星 | |
| 物理的性質 | |
| 直径 | 28 km[5] |
| 質量 | 3.0×1016 kg[5] |
| 平均密度 | 2.6 g/cm3 (仮定値)[5] |
| アルベド(反射能) | 0.04 (仮定値)[5] |
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発見
名称
名称は、ギリシア神話の大神ゼウスとの間にアドラステア(ネメシス)をもうけたニンフに因んで命名された[8][9]。必然を擬人化した女神とも言われる。
発見以降しばらくの間は命名されておらず、正式に命名されたのは1975年10月7日で、それ以前は Jupiter XIIとして知られていた[9]。発見者のニコルソンは発見報告の中で "J XII" と表記している[2]。ギリシア神話に登場する女神から取ってアドラステアという名称で呼ばれることもあったが、これは最終的に採用されなかった[10]。アドラステアという名称は、1955年にブライアン・マースデンが提案したものである[10][11]。なお、アドラステアは現在木星の別の衛星の名称として使用されている。この他にも、複数の名称案が提案されていた[10]。
軌道と起源
アナンケは木星からおよそ2125万kmの距離を公転しており、約630日かけて軌道を一周する[4]。

アナンケの周囲には似た軌道の特徴を持つ衛星が複数あり、これらのグループはこの中で最も大きいアナンケから名前を取ってアナンケ群と呼ばれている。アナンケ群の衛星は木星から1930万kmと2270万kmの間の距離を逆行軌道で公転し、軌道傾斜角は 150° 程度となっている。木星の不規則衛星の軌道要素を示した図では、アナンケに近い軌道要素を持つグループがあるのが分かる (アナンケ群の外側には同程度の軌道傾斜角を持つパシファエ群がある)。
アナンケ群の衛星は類似した軌道および物理的特徴を示すため、これらは同じ起源を持つと考えられている。木星の重力に捕獲された小惑星が破壊され、その際に発生した破片がアナンケ群の衛星になり、母天体の最も大きな残骸がアナンケになったと考えられる[12][13][14]。