ネメシス
ギリシア神話の女神
From Wikipedia, the free encyclopedia
神話
崇拝
ネメシスのもっとも知られた神殿はアッティカ北部のラムヌースにあり、ペイディアースの刻んだ神像があった。ここでのネメシスはアルテミスに似た性格の女神とされ、ラムヌースの女神(古希: Ῥαμνουσία[2])とも呼ばれた。またボイオーティアではアドラーストスが始めたとされるネメシス・アドラステイア(古希: Ἀδράστεια 遁れることの出来ない者)、すなわち必然のネメシスの崇拝があった。
ギリシア悲劇においては、アーテーやエリーニュスらと似たような役割、神罰の執行者としてしばしば言及される。アテーナイではネメシスの祭、ネメセイア(古希: Νέμεσεια)が行われた。これは十分な祭祀を受けなかった死者の恨み(ネメシス)が、生者に対して向かわぬよう、執り成しを乞うことを主な目的とした。
スミュルナで崇拝されたネメシスは、二つの姿をもつものとされ、アルテミスよりアプロディーテーに似た性格の女神であった。この二重性の起源は不詳であるが、ネメシス自体の性格の二重性(復讐をなだめる恩恵をほどこす側面と、呵責のない復讐者)あるいはスミュルナの市が新旧二つの部分からなっていたことの反映であるとも推測される。
