イギリスの競馬

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イギリスの競馬(イギリスのけいば)では、イギリス (グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国)における競馬について記述する。

特徴

  • 年間の観客動員数は600万人。観客動員数で見た場合、イギリス国内ではサッカー(900万人)に次ぐ人気を持つスポーツである。
  • 近代競馬(正式の規則に基づき、専用の施設(競馬場)において行われる競馬)発祥の地として知られる。
  • ブックメーカーを介した賭けが盛んに行われている。イギリス国内における競馬の売り上げは100億ポンドに達するが、うち97%がブックメーカーの売り上げである。このため、日本に次ぐ世界第2位の売り上げ規模、人口当たりでもオーストラリアに次ぐ売り上げを有しているにもかかわらず、財源は乏しい。
  • 春から秋にかけてが平地競走のシーズンで、秋から春にかけてが障害競走のシーズンとなっている[1]。2013年は平地開催が844回、障害開催が482回、混合開催が4回であり、競走数は平地が5659回、G1(グループ1)は33。障害競走は年間に3218回行われ、G1(グレード1)は30である。
  • 競走馬の生産は主にニューマーケットにおいて行われている。生産頭数は年間約6000頭(世界第9位、サラブレッド単品種では6位)。ただし隣国アイルランド(生産頭数12000頭)から大規模な供給がある。
  • 動物愛護の観点からムチの使用は7発までとする制限がある。イギリスに転戦する騎手にも適用され、過去には武豊川田将雅騎乗停止処分を受けたことがある。2019年イギリス労働党は公約の一つに「ムチの使用を制限」を掲げており、今後も使用回数が減らされる可能性がある[2][3]
  • アマチュア騎手の制度が存在する。

平地競走

平地競走は3月から11月に開催される。なかでも主要な競走は4月から10月に集中している。

平地競走レイティング(単位はポンド; 1ポンド≒0.454 kg)により、Class 1(グループ競走リステッド競走)、Class 2 (86-100, 91-105 & 96-110)、Class 3 (76-90 & 81-95)、Class 4 (66-80 & 71-85)、Class 5 (56-70 & 61-75)、Class 6 (46-60 & 51-65)、Class 7 (46-50)にクラス分けされている。[4]

主な平地競走と主要開催日程

4月から5月までの春シーズンは、3歳馬によるクラシック戦が中心である。6月上旬のダービーが終わると、古馬の主要な競走も始まると共に、2歳馬の本格的な競走が解禁される。特に6月中旬に行われるロイヤルアスコット開催はイギリスを代表する競馬開催である。

夏になると、南部のグッドウッドや中北部のヨーク、ドンカスターなどで大きなイベントが開催される。英国の4カントリーのうち、主要競走はイングランドの旗 イングランドに集中している。

秋に行われてきたニューマーケット競馬場のチャンピオンズデー開催は、近年、フランス凱旋門賞アメリカ合衆国ブリーダーズカップ日本ジャパンカップなどの高額競走との競合の結果、大きく再編されてアスコット競馬場で行われることになった。これに伴い、従来チャンピオンズデー開催の一環として行われていた主要2歳戦のミドルパークステークスデューハーストステークスは、ニューマーケット競馬場で「フューチャー・チャンピオンズデー」として1日に複数の2歳戦を行うイベントへと変わった。

※開催中のなかでも特に主な競走は太字とした。グループ制によるG1競走のほか、G2戦やグループ制度外の競走でも、開催中のメイン競走や賞金がG1戦と同等以上に高額なものを太字としている。

時期日数開催名競馬場主な競走備考
4月末
~5月上旬
2ギニーズフェスティバル開催[5]
Guineas Festival
ニューマーケット2000ギニー G1
1000ギニー G1
ローリーマイルコースで開催。
5月中旬1ロッキンジSデー[6]
Lockinge Stakes Day
ニューベリーロッキンジステークス G1
5月末
~6月上旬
2ダービーフェスティバル開催[7][8]
Derby Festival meeting
エプソムダービーステークス G1
オークス G1
コロネーションカップ G1
ダイオメドS G3
プリンセスエリザベスS G3
6月中旬5ロイヤルアスコット開催[9][10]
Royal Ascot Festival meeting
アスコットアスコットゴールドC G1
プリンスオブウェールズS G1
キングチャールズ3世S G1
コロネーションS G1
クイーンアンS G1
セントジェームズパレスS G1
クイーンエリザベス2世ジュビリーS G1
コモンウェルスカップ G1[11][12]
ロイヤルハントカップ
ウォキンガムS(ハンデ戦)
コヴェントリーステークス G2
デュークオブケンブリッジS G2
クイーンメアリーS G2
ノーフォークS G2
リブルスデイルS G2
キングエドワード7世S G2
ハードウィックS G2
イギリスの競馬開催の中でも最も格の高い開催。[10]
7月上旬1コーラル・エクリプスデー[13]
Coral Eclipse Day
サンダウンエクリプスS G1
スプリントS G3
コーラル”はスポンサー企業である大手ブックメーカーの名称。
7月中旬3ジュライフェスティバル[14]
July Festival meeting
ニューマーケットジュライカップ G1
ファルマスS G1
プリンセスオブウェールズS G2
ダッチェスオブケンブリッジS G2
スーパーレイティヴS G2
ジュライS G2
ジュライコースで開催。
7月下旬3キングジョージウィークエンド[15][16][17]
King George Weekend
アスコットキングジョージ6世&クイーンエリザベスS G1
インターナショナルハンデ(International Handicap)
- 賞金10万ポンドのハンデ戦
7月下旬
~8月上旬
5グロリアスグッドウッド開催[18]
Glorious Goodwood meeting
グッドウッドサセックスS G1
ナッソーS G1
グッドウッドカップ G1[19]
レノックスS G2
スチュワーズC (ハンデ戦)
キングジョージS
ヴィンテージS G2
リッチモンドS G2
8月下旬4イボアフェスティバル[20]
Ebor Festival
ヨークイボアH(ハンデ戦)

インターナショナルS G1
ヨークシャーオークス G1
ナンソープS G1
シティオブヨークS G1
ジムクラックS G2
グレートヴォルティジュールS G2
ロンズデールC G2
ロウザーS G2

9月上旬ヘイドックスプリントカップ G11970年代まで11月に開催されていた。
9月中旬4セントレジャーフェスティバル[21]
St.Leger Festival
ドンカスターセントレジャーS G1
ドンカスターC G2
パークS G2
パークヒルS G2
シャンペンS G2
フライングチルダーズS G2
メイヒルS G2
9月下旬
~10月上旬
ケンブリッジシャー開催[22][23]
Cambridgeshire Meeting
ニューマーケットケンブリッジシャーH(ハンデ戦)
ミドルパークS G1[24]
チェヴァリーパークS G1
ロイヤルロッジS G2
サンチャリオットS G1
ロックフェルS G2
ジョエルS G2
ローリーマイルコースで開催
10月中旬1フューチャー・チャンピオンズデー開催[25][26]
Future Champions Day
ニューマーケットデューハーストS G1
フィリーズマイル G1
チャレンジS G2
近年再編された。2歳戦を集中的に開催。
10月中旬1ブリティッシュ・チャンピオンズデー開催[27]
British Champions Day
アスコットチャンピオンS G1
クイーンエリザベス2世S G1
BCフィリーズ&メアズS G1
BCスプリントS G1[28]
BCロングディスタンスC G1
近年、ニューマーケット競馬場から移転し、再編成された。
10月下旬ドンカスターフューチュリティトロフィー G1イギリスの平地競馬シーズン最後のG1戦。

障害競走

障害競走は10月から4月に行われる。特に主要な競走は11月から4月に集中している。

主な障害競走

現在のイギリスの主な障害競走のレース日程

日本調教馬の遠征

主な競馬場

日本への遠征

脚注

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