イチイ科
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| 分類 | |||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||
| Taxaceae S.F.Gray | |||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||
| イチイ科 | |||||||||||||||
| 属 | |||||||||||||||
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イチイ科(学名:Taxaceae)は、マツ綱ヒノキ目の科[2]。かつてはマツ目や、マツ綱とは独立したイチイ綱イチイ目に分類された。
生態
人間との関わり
木材
イチイ属の木材は辺材と心材が明確に分かれ、緻密な年輪を持ち(つまり肥大成長は遅いということである)、光沢を持つ。産出量が少ないこともあって日本では高級な木材の一つに入る。建材としてもつかわれるが、大木が手に入りにくいことや加工しやすいこともあり、彫り物の原料として使われることが多い。岐阜県の高山地方には一位一刀彫という彫り物がある。また、北海道先住民のアイヌは弓に用いたという。ヨーロッパにおいても古くから木材として利用されており、イタリアの氷河で1991年に見つかった3000年前のミイラ化した遺体アイスマン(英:Ötzi the Iceman)ではイチイ属を柄に使った斧を持っていた。
- イチイの木材
- アイスマンの斧の柄はイチイ属だという
食用
カヤ属(Torreya)の種子は油を搾る原料になる。イチイ属では種子を包み込む赤い部分(仮種皮)は食用になるが、種子自体や枝葉は有毒である。アガサ・クリスティの推理小説ポケットにライ麦を(原題:A pocket full of rye)ではイチイの毒を使った殺人事件が描かれている。イチイの毒はイチイ属の属名タクサス(Taxus)からタキシンと呼ばれており、心臓に作用するという。
薬用
- イチイ属の実。赤い部分のみが食用となる。
- タキシンBの構造式
- カヤ属の種子
分類
系統
形態的な特徴から新エングラー体系などでは独立のイチイ綱イチイ目とされていたが、現在では分子系統解析 (Chase et al., 1993; Price, 2003) および微細形態 (Anderson & Owens, 2003) に基づき、マツ綱ヒノキ目にまとめられる。イチイ科には6属が現生し、その系統関係は次のとおり[3]。一部(具体的には諸説あった)をイヌガヤ科 (学名:Cephalotaxaceae )とする説があったが、系統的には否定されており[3]、現在はイチイ科に含めるのが一般的である。
| イチイ科 |
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伝統的には、★すなわちイヌガヤ属は、単型のイヌガヤ科 Cephalotaxaceae に属していた。また、Cheng et al. (2000) などは、☆以下の3属をイヌガヤ科とした。Hao et al. (2008) などは、さらに新科 Amentotaxaceae を分離した[3]。しかし図のように、いずれのイヌガヤ科もイチイ科に系統的に内包され、科の地位は支持されない。
一方、Price (2003) などはこの6属全体をイチイ科とした。比較して論じる場合は、これを広義のイチイ科、イヌガヤ科(等)を分離する場合の残りを狭義のイチイ科と呼ぶ。
下位分類
- Amentotaxus
- 和名未定の属。アジアに分布する5種が含まれる
- Amentotaxus属の葉
- Amentotaxus属の雄花
- Austrotaxus
- 和名未定の属。ニューカレドニアに分布するAustrotaxus spicata(和名未定)だけからなる単型。
- Austrotaxus属の図
- Austrotaxus属の葉
- イヌガヤ属 (学名:Cephalotaxus)
- 10種ほどが含まれる。日本にはイヌガヤ(C. harringtonia)が分布する。仮種皮は種子を完全に包み込む。発芽は地上生(英:epigeal)
- イヌガヤ属の実
- Pseudotaxus
- 和名未定の属。中国に分布するPseudotaxus chienii(和名未定)だけからなる単型。P. chienji(中国名:白豆杉)は最大5m程度にしかならない低木であるという
- イチイ属(学名:Taxus)
- 30種ほどが含まれる。日本にはイチイ(T. cuspidata)が分布する
- イチイ属の葉の顕微鏡写真
- イチイ属の雄花
- イチイ属の実。赤い仮種皮が目立つ
- イチイ属の子葉
- カヤ属(学名; Torreya)
- 6種程度が含まれ、日本にはカヤ(T. nucifera)が分布する。分布の中心はアジアであるが、2種だけアメリカ大陸にも分布する。仮種皮は種子を完全に包み込む。属名はアメリカ人植物学者ジョン・トーリー(John Torrey)に因む。発芽は地下性(英:hypogeal)
- カヤ属の実