イーナコス
ギリシア神話の神
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神話
系譜伝承
オーケアノスとテーテュースの子で、姉妹の1柱メリアーとの間にポローネウス、アイギアレウスをもうけた[2]。しかしゼウスに愛されたイーオーや[3][4][5]、ミュケーナイの名の由来になったミュケーネー[6]、百眼の巨人アルゴスもまたイーナコスの子といわれる[7]。
ヒュギーヌスによれば、イーナコスはポローネウスの娘ニオベーの子アルゴスの子ピラントスの子トリオパースとオレーアスの子で、クサントスと兄弟であり、アルゲイアーとの間にイーオーをもうけたという[8]。しかし他所ではオーケアノスの子で、姉妹のアルゲイアーとの間に[9]ポローネウスをもうけたとも述べている[9][10][11]。
物語
神話によるとヘーラーとポセイドーンがアルゴリス地方の領有をめぐって争ったとき、イーナコスはこの地の他の河神ケーピーソス、アステリオーンとともにアルゴリスをヘーラーのものと判定した。ポセイドーンは怒って川を干上がらせたので、夏になるとこれらの川から水が消えてしまうとされる[12][13]。あるいはポセイドーンは怒ってこの地を洪水で沈めてしまったので、ヘーラーはポセイドーンに水を引かせるよう頼まなければならなかったともいう[14]。
またイーナコスはこの地の最初の王で、自分の名にちなんで川をイーナコス川と名付け、ヘーラーを祭祀したとも[15]、イーナコスはアイギュプトスからの植民者であったともいわれる[16]。
イーナコスをイーオーの父とする説では、イーナコスはキュルノスに命じてイーオーを探させたが、キュルノスは発見できなかったのでカーリア地方のケロネーソス地方に移住した[17]。またイーナコスはゼウスを糾弾しようとしたが、イーナコスはゼウスの送ったエリーニュスに苦しめられ、ハリアクモーン川に身を投げた。そのためハリアクモーン川はイーナコス川と呼ばれるようになったという[18]。