エジプト逃避途上の休息 (ピットーニ)
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| スペイン語: El descanso en la huida a Egipto 英語: Rest on the Flight into Egypt | |
| 作者 | ジャンバッティスタ・ピットーニ |
|---|---|
| 製作年 | 1725-1726年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 108 cm × 135 cm (43 in × 53 in) |
| 所蔵 | カタルーニャ美術館、バルセロナ |
『エジプト逃避途上の休息』(エジプトとうひとじょうのきゅうそく、西: El descanso en la huida a Egipto, 英: Rest on the Flight into Egypt)は、18世紀イタリア・ロココ期の画家ジャンバッティスタ・ピットーニが1725-1726年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。1976年にミラノの個人コレクションからハンス・ハインリヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵に購入された[1]。現在、男爵のコレクションを受け継ぐマドリードのティッセン=ボルネミッサ美術館の所蔵品であるが、バルセロナのカタルーニャ美術館に寄託展示されている[1][2]。
ピットーニの作品には明らかなフランスのロココ絵画の影響が見られ、研究者たちは、それを画家が若かった1720年にパリに旅行した結果であるという仮説によって説明しようとしてきた。また、ピットーニに対するフランス絵画の影響は、セバスティアーノ・リッチやアントーニオ・ペレグリーニを通してもたらされたとも提唱されている[1]。
作品
「マタイによる福音書」(2章13-14) によれば、誕生したばかりのイエス・キリストの養父聖ヨセフは、天使からお告げを受けた。それは、ヘロデ大王が「ユダヤ人の王」となる新生児の脅威から自身を守るためにすべての初子 (ういご) を殺そうとしているというものであった。ヨセフは、家族とともにローマ帝国領となっていたエジプトへ逃げよという天使の指示に従った[3]。本作の場面に表されているのは、聖家族がエジプトへ逃避する途上で休息をしている場面である。
ここに見られる構図、人物像、色彩は、ピットーニの様式に特徴的なものである[1]。彼は、この構図と人物像を「キリストの降誕」や「聖家族」を主題とする多くの作品で繰り返し用いている。本作の低い視点は、作品が高い場所に掛けられるよう意図されていたことを物語る。ここには、ピットーニをとりわけドイツ人、ポーランド人、ロシア人の顧客たちの間で人気画家とした要素がすべて含まれている。すなわち、聖母マリアの衣服に見られる繊細な青色、ピンク色、白色と、聖ヨセフの衣服に見られる黄色と彩度の低い青色との並置による優雅で輝かしい色彩、顔の堅固な造形、そして何よりも手と身体の優雅な仕草と動きの感覚である。こうした要素により、本作は画家の作品中において基準作となっている[1]。