聖ペテロに天国への鍵を渡すキリスト (ピットーニ)
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| フランス語: Le Christ donnant les clefs du Paradis à saint Pierre 英語: Christ Giving the Keys to Saint Peter | |
| 作者 | ジャンバッティスタ・ピットーニ |
|---|---|
| 製作年 | 1730-1735年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 82 cm × 42 cm (32 in × 17 in) |
| 所蔵 | ルーヴル美術館、パリ |
『聖ペテロに天国への鍵を渡すキリスト』(せいペテロにてんごくへのかぎをわたすキリスト、仏: Le Christ donnant les clefs du Paradis à saint Pierre, 英: Christ Giving the Keys to Saint Peter)、または『鍵の授与』(かぎのじゅよ、英: The Delivery of the Keys)は、18世紀イタリア・ロココ期の画家ジャンバッティスタ・ピットーニが1730-1735年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。18世紀にフランス王室のコレクションにあった作品で、1793年以来、パリのルーヴル美術館に所蔵されている[1]。
作品の主題は、『新約聖書』中の「マタイによる福音書」 (16章:18–20) から採られている[2]。本作は、1740年ごろにピットーニがオーストリアの依頼主のために制作した、失われた祭壇画のための習作であった。中央ヨーロッパ中に数々の別ヴァージョンが現存しており[2]、フランスのトゥール美術館、オックスフォード (イギリス) のアシュモレアン博物館などにも所蔵されている[2][3]。
本作は、イエス・キリストがペテロに天国への鍵を与えることで、彼を使徒たちの頭の地位に引き上げる場面を表している。キリストは画面中央の階段の上に立っており、鍵を受け取るために跪いているペテロの方に身体を曲げている。地面にはペテロを示す図像学的象徴である開かれた本と剣がある[2]一方、空では熾天使と智天使が雲の中から現れ、ペトロの出来事を目撃し、祝っている。大ヤコブが左側に登場しており、彼のアトリビュート (人物を特定する事物) である杖を持っている[2]。中央の使徒ヨハネが天を指し示す[2]ことにより、鍵の授与という出来事の持つ精神的意味合いを高めている。彼らの表情は、場面を目撃する使徒たちの内面的感情の証左である[1]。
ルーヴル美術館のコンスタンス・ラヴァーニュ・ドルティグ (Constance Lavagne d’Ortigue) は、以下のように記述している。
この円熟期の作品において、ピットーニはある種の硬さを見せており、空の天使など以前の作品の要素を採用している。しかしながら、画家は、ヴェネツィアのロココ様式に典型的な新鮮さを維持することを知っている。ほとんどニュアンスのない、単なる面である色彩は衣類のコートや上着によって空間を区切っており、人物たちを分類するかのように区別するのに役立っている。