息子イサクを犠牲にするアブラハム (ピットーニ)
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| イタリア語: Abramo sacrifica suo figlio Isacco 英語: Abraham Sacrificing His Son Isaac | |
| 作者 | ジャンバッティスタ・ピットーニ |
|---|---|
| 製作年 | 1750-1755年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 81.6 cm × 64.8 cm (32.1 in × 25.5 in) |
| 所蔵 | ボストン美術館、ボストン |
『息子イサクを犠牲にするアブラハム』(むすこイサクをぎせいにするアブラハム、伊: Abramo sacrifica suo figlio Isacco, 英: Abraham Sacrificing His Son Isaac)は、18世紀イタリア・ロココ期の画家ジャンバッティスタ・ピットーニが1750-1755年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。1967年に購入されて以来、ボストン美術館に所蔵されている[1]。

ピットーニがこの主題を取り上げたのは初めてではなく、画業初期に描いた2点の同主題作がヴェネツィアのサン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会と米国ケンタッキー州のスピード美術館に所蔵されている。
『旧約聖書』の「創世記」 (22章) によれば、イスラエル人の偉大なる始祖アブラハムが99歳の時、神が現れ、翌年、彼と妻サラに息子が生まれると告げた[2]。はたして、翌年アブラハムには息子が生まれ、彼は神の命に従い、イサクと名づけた。それから数年後、神はアブラハムに「イサクを犠牲として私に捧げよ」と命じた。アブラハムの悲しみと葛藤は想像を絶するものであったが、彼は神に従い、翌朝にはイサクを連れ、モリヤの山に向かう[2]。山頂に着いたアブラハムは祭壇を築き、薪を並べると愛する息子を縛り上げた[2]。そして、神に命じられた通りにしようとしたが、最後になって天使が彼の手を抑え、代わりに牡羊を犠牲にするようにいう。神はアブラハムの信仰を試すためにイサクの犠牲を求めた[1]が、アブラハムの信仰を確認したのである。
ピットーニは、天使がアブラハムの手を取るまさにその瞬間を表している。アブラハムは薪の上に跪いているイサクを殺そうと短剣を上げており、火の上にかけられた薬缶、牡羊というこの犠牲の場面を表すほかの要素も、アブラハムの巨大な姿の周囲に表されている[1]。本作に見られる明るい色彩や翻る布地は、セバスティアーノ・リッチやジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロなどピットーニと同時代のヴェネツィアの画家たちの影響を示している[1]。