オキニシ科

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オキニシ科
生息年代: 始新世現世
[1]
Bursa granularis Réunion
レユニオン島のイワカワウネボラ
分類
: 動物Animalia
: 軟体動物Mollusca
: 腹足綱 Gastropoda
亜綱 : 新生腹足類 Caenogastropoda
上科 : ヤツシロガイ上科 Tonnoidea
: オキニシ科 Bursidae
学名
Bursidae Thiele, 1925[2]
英名
frog snails

中名 蛙螺科 (wā luó kē)[3]

オキニシ科(沖辛螺科、学名 Bursidae) は、ヤツシロガイ上科Tonnoideaに属する巻貝の科で、世界中の熱帯から温帯にかけての浅海に生息する。フジツガイ科Cymatiidaeと近縁の科[4]

熱帯または温帯のインド太平洋および大西洋の熱帯から温帯にかけての沿岸海域。潮間帯下から水深約100メートルの浅海の岩礁または砂底に生息する[4][5]

形態

貝殻

殻長数センチメートルの種が多いが、オオナルトボラ Tutufa bufoは殻長約20センチメートルになる。殻口は殻長の約半分ほど開く。表面は顆粒や瘤・突起が出てゴツゴツとした外観の種が多く、Aspa属を除き平滑ではない。殻口の外唇とその反対側に180°の間隔で縦張肋が張り出す種が多い。オオナルトボラ属Tutufaは縦肋の間隔が240°。近縁のフジツガイ科のGyrineum属などと混同しやすいが、オキニシ科は殻口の上にも水管溝があることで見分けられる。水管溝は、下方先端へ伸びるのが前水管溝で、上方の溝は後水管溝(肛門溝)と呼ばれる[6]。種によっては後水管溝が棘状に伸びて、180°毎に左右に古い水管溝が残される場合もある(Bursa angioyorum[7])。あるいは180°毎の縦張肋に棘がでる種もある(Bufonaria echinata)。このような180°または240°の周期性はカズラガイなどヤツシロガイ上科の種などでときどき認められるが、肥厚した縦張肋や突き出た水管は安定期に形成され、成長期には次の180°(または240°)先まで速いスピードで貝殻が伸長される[8][9]

軟体

軟体については情報が乏しい。左右の触角のつけ根に眼がある[10]。日本ではミヤコボラが関西などで食材とされ[11][12]、長い水管が認められる。

生態

貝殻表面には石灰藻や紅藻などの藻類を付着させていることが多く、周囲の岩礁と見分けるのが難しい。ゴカイホシムシヒトデナマコなどを食べる。雌雄の別があり、交尾して繁殖する[13]。円盤形の卵塊を産む種がある[14]。本科の分布域は比較的広いことから、幼生の遊泳期間は長いと考えられている。

系統

遺伝子解析による系統分岐図の一例を示す[15][2]

ヤツシロガイ上科

ヤツシロガイ科 Tonnidae, トウカムリガイ科 Cassidaeなど

フジツガイ科 Cymatiidae

オキニシ科

Tutufa オオナルトボラ属 (インド太平洋)

Bufonaria ミヤコボラ属 (熱帯インド太平洋)

Busina オニウネボラ属 (熱帯インド太平洋)     

Bursa-1 ヒロクチウネボラなど (熱帯西太平洋)

Tritonoranella コナルトボラ属 (太平洋, 大西洋)

Lampasopsis オハグロオキニシ属 (南太平洋, アフリカ南西部, カリブ海)

Dulcerana イワカワウネボラなど (インド太平洋, カリブ海-ブラジル)

Barsa-2 オキニシ属 (インド太平洋, カリブ海-ブラジル)    

Tonnoidea

1億年前の白亜紀に他科と分岐し、新生代に入って気温と水位が低下するにつれて属は分岐し種は多様化した[15]

下位分類

脚注

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