カーマイン・カリディ
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著作権侵害事件
『ゴッドファーザー PART II』(1974年)でカーマイン・ロサト役、『ゴッドファーザー PART III』(1990年)でアルバート・ボルペ役を演じた。ゴッドファーザーシリーズで2役で出演した3人の俳優のうちの1人(他はフランク・シベロ[注釈 1]とソフィア・コッポラ)。
プロデューサーのロバート・エヴァンスによる1994年の自叙伝『The Kid Stays in the Picture』によると、ゴッドファーザーシリーズにおいて、カリディはフランシス・フォード・コッポラ監督がソニー・コルレオーネ役に最初に選んだ人物だったが、彼がアル・パチーノと並んで演技するにあたり背が高すぎるため、ロバート・エヴァンスの意見でジェームズ・カーンが起用された。
また、カルト映画の古典『Kiss Meets the Phantom of the Park』(1978年)では遊園地のマネージャーのカルヴィン・リチャーズ、『ジャック・ルビー』(1992年)ではサム・ジアンカーナを演じているほか、ドラマ『NYPDブルー』で1993年から1999年にわたってヴィンス・ゴテリ刑事を演じるなど、テレビ作品にも出演している[2][3]。
2004年1月13日、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、インターネット上で不法に流通した映画『恋愛適齢期』のコピーと、アカデミー会員だったカリディに送られたビデオのマーキングが一致したことを発表した。同様に、『ラスト サムライ』、『ミスティック・リバー』、『ビッグ・フィッシュ』、『マスター・アンド・コマンダー』もカリディからのものと判明し、FBIが調査を開始した。
同月下旬、FBIは不正コピーを行っていたイリノイ州のラッセル・スプラグを著作権侵害で告発。連邦当局によると、少なくとも3年間、カリディはアカデミー賞の審査用のビデオ(スクリーナー)約60本をスプラグに渡していた。FBIの供述書によると、カリディはスクリーナーをスプラグに送り、スプラグは口座番号を教えたが、カリディは報酬を拒否した。カリディは「彼が映画ファンだと信じている」とFBIに語った[4]。
カリディとスプラグは著作権侵害の民事訴訟でソニーとタイム・ワーナーに起訴された。裁判では数百件の違反が疑われ、映画1本につき最低15万ドルの損害賠償が請求された。なお、刑事告発の裁判を待たずして、スプラグは心臓発作で死亡した[5]。
2004年2月3日、映画芸術科学アカデミーは、スクリーナー保護の契約違反としてカリディを追放したことを発表[6][7][8]。
2017年にハーヴェイ・ワインスタインがセクハラなどの問題で映画芸術科学アカデミーを追放されるまで、カリディは同会を追放された唯一の人物だったため[9]、第90回アカデミー賞で司会のジミー・キンメルによるオープニングスピーチで「彼は『シービスケット』のVHSを隣人に渡してハーヴェイと同じ罰を受けた」と紹介された[10]。