グリッピア

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グリッピア学名Grippia)は、イルカに類似した絶滅した爬虫類のグループである、魚竜。全長は1 - 1.5メートルと小型であった。スヴァールバル諸島から産出した標本 SVT 203 の化石は元々 Grippia longirostris に分類されていたが、2000年時点ではヘルヴェチコサウルス英語版に近縁な非魚鰭類双弓類に属すると考えられている[2][3]

化石はグリーンランド中国ノルウェーカナダ下部三畳系から産出している。完全な骨格は発見されていないが、保存状態の良い標本が見つかっている。以下に示すものは特筆すべきものである。

  • ノルウェーのAgardh Bayで発見された海産鉄鉱石。部分的な頭骨化石から構成されているが、第二次世界大戦期に失われており、おそらく破壊されている[4]
  • ブリティッシュコロンビア州の Sulphur Mountain 累層の Vega Phroso シルト岩部層。保存の良い前肢・複数の肋骨・単一の椎体からなる標本[5]。しかし、長らくグリッピアに近縁な Gulosaurus helmi に分類されていた[6]

進化

魚鰭類は陸棲四肢動物から完全な水棲爬虫類に進化した生物であるが、陸棲の頃の系統は発見されていない。グリッピアは水棲適応した最初期の魚鰭類の一つである[7]。グリッピアは前期三畳紀のオレネキアン期から中期三畳紀のアニシアン期にかけての約2億5000万年前から2億3500万年前まで生息していたと考えられており、また、原始的な解剖学的特徴を示すことから初期の魚鰭類の中でも特に基盤的であったとされる[3]

グリッピアは、より派生的な魚竜との生存競争に敗れて絶滅したという仮説が提唱されている。資源を奪われたと考えられるグリッピアは最終的には約2億3500万年前に絶滅した[8]

以下は魚鰭類の中でグリッピアの位置づけを示すクラドグラム[8]

魚鰭類

Parvinatator wapitiensis

Utatsusaurus hataii

Xinminosaurus catactes

エオイクチオサウルス類英語版
Grippidia

Grippia longirostris

Gulosaurus helmi

魚竜 sensu Motani (1999)

Chaohusaurus geishanensis

Cymbospondylus

ミクソサウルス類

Mixosaurus cornalianus

Phalarodon atavus

トレトクネムス科英語版

Qianichthyosaurus zhoui

Toretocnemus californicus

シャスタサウルス類英語版

Shonisaurus popularis

Shastasaurus pacificus

Callawayia neoscapularis

Guizhouichthyosaurus tangae

Besanosaurus leptorhynchus

Californosaurus perrini

パルヴィペルヴィア類

特徴

生態

出典

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