グリーナムステークス
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ヨーロッパクラシック戦の前哨戦
グリーナムステークスは、ヨーロッパの平地競馬シーズン初めの4月に行われる3歳牡馬の競走である[2]。クレイヴンステークスとともに、ヨーロッパ各地の牡馬クラシックレースの重要な前哨戦とみなされている[2][3]。1970年にヨーロッパにグループ制が敷かれて以来、G3に格付けされている。
グリーナムステークスは定量戦で、2歳時の成績に関係なく同じ斤量で出走できるため、有力な3歳馬にとってシーズン最初のグループ競走となる場合も多い。歴代優勝馬の中でその年に特筆すべき成績を残したものとしては、1909年優勝のミノル(Minoru、この年のクラシック二冠)、1923年の優勝馬パース(Parth、この年の凱旋門賞優勝)、ミルリーフ(Mill Reef、この年の全欧年度代表馬)、クリス(Kris、この年の全欧チャンピオンマイラー)などがいる。
近年のグリーナムステークスの優勝馬の中で最も活躍したのは2011年のフランケルである。フランケルはグリーナムステークス優勝を皮切りに、2000ギニーをはじめG1を無傷のまま4連勝、この年の全欧年度代表馬に選出された[2]。
このほか、グリーナムステークスの優勝馬で2000ギニーに勝ったものとしては、ミノル(Minoru)、オーウェル(Orwell)、ウォロー(Wollow)がいる。また、1992年にグリーナムステークスで4着だったロドリゴデトリアーノがその後2000ギニーで優勝している[2]。イギリス以外では、1998年の優勝馬ヴィクトリーノート(Victory Note)がプール・デッセ・デ・プーラン(フランス2000ギニー)に勝った[2]。
スプリングトライアル開催
イギリスでは秋から春にかけてが障害競馬のシーズンとなっており、ニューベリー競馬場でも3月の末に障害戦がフィナーレを迎える。そして4月になると、いよいよ平地競走のシーズンが始まり、3歳クラシック戦線がスタートする。ニューベリー競馬場では毎年4月に恒例の「スプリングトライアル開催(Spring Trials Meeting)」を行っている[4]。近年は航空関連会社のドバイデューティーフリーがスポンサーとなって、「ドバイデューティーフリー・スプリングトライアル開催」として行われている。
この開催では、3歳牡馬の2000ギニーの前哨戦としてグリーナムステークス、3歳牝馬の1000ギニー前哨戦のフレッドダーリンステークス、古馬の重賞としてクラシック距離のジョンポーターステークス(G3、1マイル4ハロン5ヤード=約2419メートル)が行われる[5]。
2014年のスプリングトライアル開催にはエリザベス女王が臨席した[6]。
レース名について
グリーナムステークスの名前は、ニューベリー競馬場があるグリーナム行政教区に由来する[4]。
原語の“Greenham”の日本語カタカナ転記については「グリーナム」「グリーンハム」などが見られるが、本項では日本での競馬関係文献での一般的表記として「グリーナム」で統一する。
スポンサー名について
グリーナムステークスでは、1970年代に生命保険会社のClerical Medical社、1980年代から1994年までは金融会社のSinger & Friedlander社がスポンサーを務めた。1995年から4年間Tripleprint社がスポンサーとなり、「トリプルプリントステークス」の名称で行われていた時期がある。ただしこの時期でも競走成績書には「グリーナムステークス」と記載される。2000年からはレーンズエンド牧場(Lane's End)、バズウィックタイヤ社(Bathwick Tyres)、トートスポーツドットコム(totesport.com)、エーオン社がスポンサーとなり、いずれも競走名にスポンサー名を冠して開催された。これらの場合も、競走成績書には「グリーナムステークス」と記載される[4][7]。
なお、上述のスプリングトライアル開催でグリーナムステークスと同日に開催されるフレッドダーリンステークスは、イベントのスポンサー名から「ドバイデューティーフリーステークス」の名称で行われるが、競走成績書には本来の「フレッドダーリンステークス」と記載される[8]。同様にジョンポーターステークスも、イベント開催上は「ドバイデューティーフリー・ファイネストサプライズステークス」の名称でおこなわれるが、成績書上は「ジョンポーターステークス」となる[9]。