ケーズホールディングス
日本の家電量販店
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株式会社ケーズホールディングス(英: K'S HOLDINGS CORPORATION)は、茨城県水戸市に本社を置く家電量販店チェーンを展開する企業。主に「ケーズデンキ」(アルファベット表記はK's)の屋号で、家電量販店チェーンを展開している。
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本社(2022年8月1日〜) | |
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
| 市場情報 | |
| 略称 | ケーズHD |
| 本社所在地 |
〒310-8282 茨城県水戸市城南二丁目7番5号 |
| 設立 |
1955年10月 創業:1947年3月 (登記上は1980年9月) |
| 業種 | 小売業 |
| 法人番号 | 6050001000897 |
| 事業内容 | 家電量販店 |
| 代表者 |
平本忠(代表取締役会長執行役員) 吉原祐二(代表取締役社長執行役員) |
| 資本金 |
181億25百万円 (2021年3月31日現在) |
| 発行済株式総数 |
2億2,500万株 (2021年3月31日現在) |
| 売上高 |
連結:7183億6900万円 (2024年3月期) |
| 営業利益 |
連結:187億2400万円 (2024年3月期) |
| 経常利益 |
連結:229億4400万円 (2024年3月期) |
| 純利益 |
連結:73億8000万円 (2024年3月期) |
| 純資産 |
連結:2691億5800万円 (2024年3月31日現在) |
| 総資産 |
連結:4381億9900万円 (2024年3月31日現在) |
| 従業員数 |
16,099名(うち臨時従業員 8,792名) (2024年3月期連結情報) |
| 決算期 | 3月31日 |
| 主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行(信託口)7.6% (2020年3月31日現在) |
| 主要子会社 | #グループ会社参照 |
| 関係する人物 |
加藤馨(創業者) 加藤修一(名誉会長) 遠藤裕之(元社長) |
| 外部リンク |
www |
子会社8社及びその他フランチャイズ契約加盟店により構成される(2021年3月現在)[2]。
家電量販店の売上高としては、日本経済新聞社の2024年度の「日本の専門店調査」で第4位[3]。
北関東YKKの内の1社である。
沿革
- 1947年(昭和22年)3月 - 創業者の加藤馨が、加藤電機商会として茨城県水戸市にてラジオ販売・修理業を開始。
- 1955年(昭和30年)10月 - 有限会社加藤電機商会を設立し、法人化。当時はナショナルショップに加盟していた[注釈 1][4]。
- 1971年(昭和46年)5月 - 有限会社カトーデンキに商号変更。
- 1973年(昭和48年)9月29日 - 株式会社への組織変更。株式会社カトーデンキに商号変更。
- 1980年(昭和55年)9月 - 家電小売業を行う子会社として、カトーデンキ販売株式会社を設立。カトーデンキは不動産賃貸業に集中。
- 1982年(昭和57年)3月 - 加藤馨が会長に就任、加藤修一が社長に就任。
- 1985年(昭和60年)3月 - カトーデンキ販売が、カトーデンキを吸収合併。全店POS導入。
- 1987年(昭和62年)5月 - 初の茨城県外店舗を栃木県宇都宮市に開店。
- 1988年(昭和63年)4月 - 株式の店頭公開。
- 1991年(平成3年)7月 - よつば電機(福島県、後の東北ケーズデンキ)を子会社化。
- 1993年(平成5年)
- 9月 - 北越電機(新潟県、現在の北越ケーズ)とフランチャイズ契約に係る業務提携。
- 大宮電化(埼玉県)とフランチャイズ契約に係る業務提携。なお、後にフランチャイズ契約を解除した。
- 1994年(平成6年)- ユーアイ電器(神奈川県)及び三石電化センター(静岡県)とフランチャイズ契約に係る業務提携。
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年)
- 9月 - 正一電気(鹿児島県)とフランチャイズ契約に係る業務提携。
- 11月 - 株式会社ケーズデンキに商号変更。
- 1999年(平成11年)10月 - ピーシーデポコーポレーション(神奈川県)と「PC DEPOT」のフランチャイズ契約を締結。
- 2000年(平成12年)
- 6月 - 三石電化センターとのフランチャイズ契約を解除。
- 7月 - 連結子会社として、モバイルシステムひたちなか(後のケーズモバイルシステム。現・ケーズソリューションシステムズ)を設立。
- 2001年(平成13年)
- 2月 - 東京証券取引所第二部上場。
- 浜松ケーズ(静岡県)とフランチャイズ契約に係る業務提携。
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 1月1日 - フランチャイジーの北越ケーズを株式交換により子会社化[13]。連結子会社のギガスが、フランチャイジーの東海ケーズを株式取得により子会社化[14]。
- 1月15日 - 九州ケーズデンキの設立を発表[15]。
- 2月11日 - 正一電気とのフランチャイズ契約を解除。大分県内の1店舗(パークプレイス大分店)は、ギガスケーズデンキによる直営店として営業を継続[16]。
- 2月28日 - 株式会社ケーズホールディングスに商号変更[17]。
- 3月1日 - 連結子会社の九州ケーズデンキが、大分県内の2店舗[注釈 2]を開業。
- 3月26日 - 連結子会社のビッグ・エスが、四国電業がフランチャイジーとして運営していた店舗の運営を譲受。
- 4月1日 -
- 10月1日 - 北海道・東北エリアのグループ再編に伴い、連結子会社のデンコードーが、東北ケーズデンキを吸収合併[21]。
- 12月1日 - 連結子会社の関西ケーズデンキが、フランチャイジーの土橋電気を吸収合併。土橋電機の店舗は関西ケーズデンキが継承[22]。
- 12月15日 - 世界最大の家電店Best Buy Co., Inc.(アメリカ)との取引を開始、同社のプライベートブランド「ロケットフィッシュ」などの製品の販売を開始。
- フランチャイジーであるシミズデンキの株式を取得し、関連会社化。
- 2008年(平成20年)
- 3月23日 - ピーシーデポコーポレーションとの業務提携に基本合意したことを発表[23]。
- 4月1日 - 連結子会社のデンコードーが、フランチャイジーのフジヤを吸収合併[24]。
- 6月1日 - 連結子会社の九州ケーズデンキが、セブンデンキ(鹿児島県)を吸収合併。セブンデンキの店舗は全店舗九州ケーズデンキへ継承[25]。
- 6月16日 -「あんしんパスポート」を全店に導入[26]。
- 6月30日 - 簡易株式交換により、フランチャイジーのヒダカ電気商会を子会社化[27]。
- 7月1日 - 子会社の関西ケーズデンキが、ヒダカ電気商会を吸収合併[注釈 3][27]。
- 7月25日 - フランチャイジーのシミズデンキの全株式を取得し子会社化[28]。
- 8月1日 - 同年3月に締結したピーシーデポコーポレーションとの業務提携に基づき、同社が運営する「パソコン・クリニック」のうち、「ケーズデンキ」店舗内に出店する14店舗を当社グループで譲受、フランチャイズ契約を締結の上で当社グループによる運営に変更。反対に、ケーズHDが運営する「PC DEPOT」4店舗を同社へ譲渡した。
- 9月1日 - 連結子会社のシミズデンキを吸収合併[28]。
- 11月28日 - 簡易株式交換によりフランチャイジーの吉田商事を子会社化[29]。
- 12月1日 - 連結子会社の北越ケーズが、吉田商事を吸収合併[29]。
- フランチャイジーの池田の株式を取得し、関連会社化。
- 2009年(平成21年)
- 2011年(平成23年)
- 2013年(平成25年)3月12日 - 第3回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で[実行委員長賞]を受賞。
- 2014年(平成26年)7月1日 - エコプラスおよびデンコードーエンタテインメントが、両社経営陣によるMBOを実施。関連会社を外れる[31]。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 3月14日 - 会長の加藤修一が6月の株主総会後に退任、これに併せて、遠藤裕之社長がCEOも兼務することを発表。
- 3月19日 - 創業者で、加藤修一会長の父に当たる加藤馨名誉会長が98歳で死去。
- 6月24日 - 加藤修一が会長を退任、遠藤裕之社長兼COOがCEOも兼務。
- 2018年(平成30年)9月19日 - 「ひよこパソコン教室」の運営サポートの委託を行っているテクニカルアーツと業務提携[36]。
- 2019年(平成31年/令和元年)
- 2020年(令和2年)6月19日 - 連結子会社の九州ケーズデンキが、長崎県に佐世保店を開店。九州エリアにおける「ケーズデンキ」の全県出店を達成。これにより、未出店の都道府県は沖縄県のみとなった。
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)8月1日 - 本社と登記上の本店所在地、及び子会社4社(関西ケーズデンキ、九州ケーズデンキ、ケーズキャリアスタッフ、テクニカルアーツ)の本店を水戸市城南2丁目(カトーデンキ駅南本店跡地)の新社屋に移転・集約[43][44][45]。
- 2023年(令和5年)7月1日 - 連結子会社のテクニカルアーツが、ケーズデンキテクニカルサポートへ商号変更[46]。
店舗
店舗例
双葉富岡店
2011年3月24日に福島県富岡町にデンコードーが開店予定だった双葉富岡店は、同年3月11日の東日本大震災及び福島第一原発事故の発生により帰還困難区域となったため、一度も開店することなく長期間そのままの姿で放棄されていた。
2025年に建物を地主へ譲渡することで合意、今後は地主側が看板や内外装を撤去した上で新たに企業誘致をする意向であると報じられている[47]。
かつて存在した店舗
| 市町村 | 店舗名 | 備考 |
|---|---|---|
| 釧路市 | 釧路パワフル館 | FC加盟店(フジヤの運営) |
| 函館市 | 函館パワフル館 | ケーズデンキ函館本店への移転に伴い、2008年10月5日閉店[48] |
| 伊達市 | 伊達パワフル館 | FC加盟店(池田の運営)、伊達インター店への移転に伴い閉店 |
| 札幌市西区 | 琴似パワフル館 | 札幌麻生店への移転に伴い、2008年10月26日閉店[49] |
| 新ひだか町 | 静内パワフル館 | FC加盟店(池田の運営)、新ひだか店への移転に伴い、2013年11月18日閉店[50] |
| 岩見沢市 | 旧岩見沢店 | 店舗建替えのため、2019年8月18日閉店[51] |
| 室蘭市 | むろらんパワフル館 | 弥生ショッピングセンター内の店舗。元々はFC加盟店の池田が、そうご電器として出店。そうご電器の破綻に伴い、ケーズデンキに加盟し、北海道1号店として開店した。2023年7月23日に閉店し、室蘭モルエ店へ統合[52]。 |
| 市町村 | 店舗名 | 備考 |
|---|---|---|
| 棚倉町 | 旧棚倉店 | 棚倉パワフル館[注釈 7]への移転に伴い、2008年7月13日閉店[72] |
| 会津若松市 | 旧会津若松店 | (新)会津若松店への移転に伴い、2009年閉店[73] |
| 相馬市 | 旧相馬店 | (新)相馬店への移転に伴い、2009年閉店[74] |
| 福島市 | 福島西パワフル館 | 福島南本店への移転に伴い、2009年7月26日閉店[75] |
| 田村市 | 旧船引店 | (新)船引店への移転に伴い、2012年閉店[76] |
| 白河市 | 旧白河店 | (新)白河店への移転に伴い、2015年閉店[77] |
| いわき市 | 小名浜店 | いわき鹿島店への移転に伴い、2019年7月23日閉店[78] |
| 郡山市 | 郡山北本店 | ショッピングモールフェスタの建て替えによる再整備に伴い、2023年8月31日閉店 |
グループ会社
| 会社名 | 本社所在地 | 資本金 | 主な事業内容 | 資本関係の種類 |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社ギガス | 愛知県名古屋市名東区 | 21億2,461万円 | 家庭用電気製品小売業 | 連結子会社 |
| 株式会社関西ケーズデンキ | 大阪府大阪市浪速区[注釈 8] | 12億5,900万円 | ||
| 株式会社北越ケーズ | 新潟県新潟市中央区 | 3億3,400万円 | ||
| 株式会社ビッグ・エス | 香川県高松市 | 2億5,300万円 | ||
| 株式会社九州ケーズデンキ | 鹿児島県鹿児島市[注釈 8] | 8,000万円 | ||
| 株式会社デンコードー | 宮城県名取市 | 28億6,600万円 | ||
| 株式会社ケーズキャリアスタッフ | 茨城県水戸市 | 1,000万円 | 人材派遣業 | |
| 株式会社ケーズデンキテクニカルサポート | 茨城県水戸市 | 1,300万円 | パソコン教室の運営等 | |
| 株式会社ケーズキャリーサービス | 茨城県水戸市 | 950万円 | トラック輸送、営繕事業、電気工事業 |
ケーズデンキの運営企業
ケーズデンキは地域ごとに運営を行う企業が異なっており、一部を除き、ケーズホールディングスおよび同社の子会社(上記)が運営している。なお当社の子会社となった会社については地域単位で存続させているが(同地域内で合併・事業譲受を行った例はある)、このことについて社長の加藤修一(当時)は2010年に、社員の勤務地域を特定できること、また地域ごとに応じた給与水準を設定できることを理由として挙げている[79]。
なお、ケーズデンキ店舗は沖縄県を除く全都道府県に所在している(沖縄県には過去に出店したこともない)。
2023年3月現在の地域別店舗数
店舗情報に準ずる。
- 北海道・東北 - 108店舗
- 関東 - 151店舗
- 信越・北陸 - 52店舗
- 東海 - 68店舗
- 関西 - 73店舗
- 中国・四国 - 47店舗
- 九州 - 50店舗(沖縄県は未出店)
CMキャラクター
ケーズの特徴
品揃え
今日、家電量販店の競合他社では家電製品やパソコンに限らず、おもちゃやテレビゲーム、食料品や医薬品、家具といった商品を扱い多角化している例が多いが、ケーズデンキでは家電とパソコン、携帯電話などに品揃えを絞っている。このことについて、社長のインタビューによると方針として電気に徹する考えとコストの問題を挙げている[85]。
かつてはケーズデンキでもCD・ゲーム・書籍を扱っている店がいくつかあったが、2003年にワンダーコーポレーションと資本業務提携をしてからは家電事業に特化し、水戸本店を除き書籍等の取扱いをやめたが、水戸本店も2013年に取扱いを終了し、撤退した。
あんしんパスポート
競合他社でも使われるいわゆる会員カードである。あんしんパスポートは有効期限などはなく、同時にポイントシステムも導入しておらず、カード所有者に現金値引と称する値引きを行なっている。また、近年はあんしんパスポートアプリを展開しており、不定期にアプリ会員限定のクーポンを配信したり、アプリ会員限定の値引き率アップなどを行っている。
競合他社と比較し、後付けのポイントシステムではなく販売価格にそのまま反映する値引きシステムである。値段の分かりやすさという点においては最も分かりやすいシステムである。
現金値引という言葉を用いているが、クレジットカードやコード決済を使用できないということはなく、同時にそれによって値引き率が下がることはない(そのため、現金払いをするから安くと言った価格交渉は期待しにくい)。
競合他社では、会員カードと一緒のクレジットカードの発行を強く推奨しているが、ケーズデンキでは積極的なカードの推奨は行っていない。ただし、ジャックスとオリコの2社と提携しており、ケーズデンキで指定商品の購入をすると、分割金利の優遇を行うキャンペーンなどはある。
出店方針
ケーズデンキは、他の家電量販店のように大都市駅前などへの展開はせず、郊外型出店を中心としている。また、近年は駅前ターミナル型とは異なり、高層マンション群をターゲットにした「都市型」の出店も進めている[86]。
評価とトラブル
「日経ビジネス」が行なっている、アフターサービスランキングにおいて、同社は2010年版より家電量販店部門において5年連続1位を獲得している[87]。(2010年はデオデオと同率1位。参考として、2位は2011年以降デオデオと上新電機が争い、ヨドバシカメラが4年連続3位となっている)
なお、本ランキングに対しては、ヤマダ電機が本ランキングに対する別の提訴(本件に対しては棄却)の際、東京地方裁判所よりモニターから回答者を無作為抽出した上で、組織票を防ぐ対策を行っていたことなどから「合理的な調査結果になるような配慮がなされている」とされているが、2010年7月の「日経ビジネス」記事掲載時に、ケーズデンキが1位(前年度:4位)、ヤマダ電機は当時の家電量販店の中では最下位にあたる14位(前年度と同じ)とされ、ケーズデンキは同年8月から約1年間にわたり、当該記事を各店舗で配布した(これは発行元の日経BPの許可を得ていた)。これに対しヤマダ電機側は、「ヤマダ電機のサービスが著しく劣っていると消費者に誤認を与えかねず、営業妨害に当たり違法である」などと主張して、5,500万円の損害賠償を求め東京地方裁判所に別途訴訟を起こしたが、東京地裁の石井浩裁判長は「ランキングの根拠となった調査には、恣意(しい)的な結果が生じるような事情はなかった」と述べ、ヤマダ電機側の請求を棄却した[88][89]。
関連書籍
- 加藤修一『すべては社員のために 「がんばらない経営」』かんき出版、2011年 ISBN 476126795X
- 立石泰則 『「がんばらない」経営 不況下でも増収増益を続けるケーズデンキの秘密』 草思社、2010年 ISBN 4794217463