コミュニティノート

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別名 Birdwatch
初版 2021年1月25日
コミュニティノート
Community Notes
コミュニティノートのロゴ
別名 Birdwatch
作者 Twitter
開発元 X
初版 2021年1月25日
リポジトリ https://github.com/twitter/communitynotes
プログラミング
言語
Python
プラットフォーム X(旧Twitter
種別
ライセンス Apache-2.0 license
公式サイト https://communitynotes.x.com/guide
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コミュニティノート: Community Notes)は、誤解を招く可能性がある投稿の下に、ユーザーが匿名で背景情報を追加できるX(旧Twitter)の機能。旧名称はBirdwatch(バードウォッチ)。政治的スペクトルが異なるユーザーの間で合意が得られた場合のみ情報が追加されるアルゴリズムとなっている。

2021年にBirdwatchの名称でサービスを開始し、当初はアメリカ合衆国のユーザーのみ閲覧することができた。2022年3月にロシアのウクライナ侵攻、同年10月に新型コロナウイルス感染症に関連する偽情報誤情報が広まったことで普及した。2022年11月、Birdwatchはコミュニティノートに改称して拡大した。

2023年時点では約13万3000人の「協力者」(contributor)が存在し、プロパガンダ誤情報に反論することを目的としたノートは1日あたり数千万回閲覧されていると報告されている。

調査では、コミュニティノートが拡散されている誤解を招く投稿に表示されなかったり、誤った内容が記載されたノートが表示されたりすることがあると指摘された。Xを所有するイーロン・マスクは、この機能はゲームチェンジャーであり、大きな可能性をもつと考えている[1]

Birdwatchのロゴ

2020年10月、Twitterは投稿にコンテキストを追加して誤情報やプロパガンダに対抗するモデレーション英語版・システムとしてBirdwatchを開発していることを発表した[2]。2021年1月、アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件の数週間後[3]、1000人の「協力者」(contributor)によるBirdwatchを試験的に開始した[4]。Twitterは「我々の目標はBirdwatchを公然と構築し、Twitterコミュニティによって形成されるようにすること」と述べた[4]。2021年11月、Twitterはノートの作成者に対する偏見を制限するため、アカウントにコードネームを付与することで協力者のアカウントが特定されないようにした[5]

2022年3月、TwitterはBirdwatchの協力者が作成するノートへのアクセス権を拡大し、ランダムに選ばれたアメリカのユーザーは、投稿に添付されたノートの閲覧と評価ができるようになった[6][7]。2022年には、ロシアのウクライナ侵攻が始まる前まで1日あたり平均43回ノートが追加されていた。侵攻当日には156回に増加したが、これはTwitter上の誤解を招く投稿のうちごく一部だと推定されている[8]

3月1日までにノートを作成したことがある協力者は、約1万人のうち359人のみであり、Twitterの広報担当者は「Birdwatchが人々にとって有益なもので、情報を理解することに役立つことを保証する」ことを重視し、規模を拡大する計画を述べた[8][9]

2022年9月までに協力者は1万5000人を超えた[10]。2022年10月のザ・ヴァージの分析によると、Birdwatchにおいて取り上げられることが圧倒的に多いのは新型コロナウイルス感染症の流行に関連する誤情報であるという[11]

2022年11月、Twitterを買収したイーロン・マスクの要請により、Birdwatchはコミュニティノートに名称を変更した。コミュニティノートは誤情報に対処するためにオープンソースを採用し[12]、ヨーロッパなどアメリカ以外の国にも拡大した[13][14]

2023年5月、コミュニティノートは投稿に添付された誤解を招く画像に対しても追加することができるようになり[15]、同年9月には「上位のノート作成者」(Top Writers)と呼ばれるパワーユーザー限定で動画に対しても追加できるようになった[16]。Xへの改称後、コミュニティノートの発展を受けて、誤解を招く投稿を報告する機能は廃止された[17]

2023年10月、マスクはセンセーショナリズムよりも正確さを優先し、誤情報の拡散を阻止するため、コミュニティノートによって訂正された投稿は広告収入の対象にならなくなると発表したが、ユーザーの賛否は分かれた[18][19]。2023年10月までに2万1200件以上の投稿にノートが表示され[20]、2023年11月時点では約13万3000人の協力者がいる[21]

2024年7月、Xはユーザーが特定の投稿に対してコミュニティノートを「上位のノート作成者」にリクエストすることができる機能を発表した。24時間以内に5回以上リクエストされた場合、協力者にノートが求められていることが知らされる[22]

システム

コミュニティノートで用いられるアルゴリズム(2023年11月17日)[23]

コミュニティノートは、過去の評価において意見を異にすることがあった協力者の間で意見が一致した場合にノートを公開するアルゴリズムとなっている[24]。多数決ではなく[25]、様々な視点から評価を受けたノートを優先する[21]

協力者はノートを公開する際、まずはその投稿を提案する必要がある[24]。このプログラムは過去のノートの評価に基づき、協力者を政治的スペクトルの1つに分類する[26]。異なる政治的スペクトルの協力者から、役に立つノートであるという「イデオロギーを超えた合意」が得られたノートのみが一般公開される[27]

協力者はインタフェースへのアクセス権をもつボランティアであり、インタフェースでは誤解を招く可能性のある投稿やリプライをチェックできる[4][24]

協力者による評価を必要としているノートは、インタフェースの「評価が必要」(Needs your help)というセクションに置かれる。協力者はノートが役に立ったかどうかを評価する[24][28]。ノートの評価は誰でも行うことができるが、ノートを書くには評価を必要とするノートを評価して一定のポイントを獲得する必要がある[28][29][30]。作成したノートが「役に立たなかった」と繰り返し評価された協力者は、ノートを作成する機能がロックされる[29]

適用

批評と分析

脚注

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