ゴキブリたちの黄昏
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| ゴキブリたちの黄昏 | |
|---|---|
| Twilight of the Cockroaches | |
| 監督 | 吉田博昭 |
| 脚本 | 吉田博昭 |
| 製作 |
吉田博昭 多賀英典 |
| 出演者 | |
| 音楽 | モーガン・フィッシャー |
| 主題歌 | 「ファンタジア」 |
| 撮影 | 三隅研二 |
| 編集 | 遠藤誠司 |
| 制作会社 | |
| 製作会社 | TYO |
| 配給 | 日本ヘラルド映画 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 105分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 日本語 |
『ゴキブリたちの黄昏』(ゴキブリたちのたそがれ)は、1987年(昭和62年)11月21日に公開された日本のアニメ・実写の合成映画である[1][2]。製作はティー・ワイ・オーとキティ・フィルム、配給は日本ヘラルド映画[1](ヘラルド・エース[2])。脚本・監督はこれが初作品となる吉田博昭[1][2]。上映時間は105分[1][2]。
サイトウさんは広告会社に勤めるデザイナー。30歳を越えているがまだ独身で、女っ気はない。趣味はプラモデルづくりと料理で、特に料理に関しては異常に熱心だった。ところが後片付けにはまるで興味がなく、台所には食器があふれ、サイトウさん家はゴキブリたちにとって天国だった。
サイトウ家に棲みついているゴキブリは、情熱的な美少女ゴキブリのナオミ、その許婚者でシティボーイのイチロー、スポーツマンのタカシ、ひょうきんな評論家のヤスオ、ナオミの親友のパセリ、ゴキブリ神話に詳しいナオミの祖父、ゴキブリ国の有力者であるイチローの父、イチローの母、教授と呼ばれるゴキブリたちのリーダーなど。その他に人間との戦争に生き残った老兵たちがいた。
サイトウ家の食事というとコシヒカリのご飯に、新鮮な肉や魚、ドイツ製のデリカテッセン、ノルウェーのサーディン、ボルドーのワインなど豪華版。ここに棲むゴキブリたちにとって食を求めてさ迷う時代は終わり、生活の質の向上を求める時代に入っていた。ナオミとイチローが結婚を間近に控え、アパートの国(モモコ家)からハンスというゴキブリ青年が逃亡してきた。
ナオミは一目でハンスに魅せられてしまう。ハンスはさまざまなトラブルを残して帰国したが、ナオミもその後を追った。ところが、ハンスの国はゴキブリにとって地獄だった。ゴキブリ嫌いのモモコのために罪もない者たちが、“ゴキブリホイホイ”の中で家族の名を叫びながら死んでいく。
そんな危機の中でゴキブリの指導者ナイロスは“人間が絶滅した後、ゴキブリの「千年王国」が実現するのでそれまで頑張ろう”と説く、人間による殺戮と飢えの中でナオミとハンスは愛し合った。
一方、サイトウ家ではイチローが必死になってナオミの行方を捜しており、決して結婚式を取り止めようとはしなかった。ところが、式の前夜、ひょんなことからモモコとサイトウさんが出逢い、恋仲になった。偶然モモコと共にサイトウ家へ帰国したナオミはイチローと再会し、ショックで一時的に記憶を失った。翌日、イチローとナオミの結婚式は“死の饗宴”となった。
ゴキブリ嫌いのモモコがサイトウさんとディナーを終えた後、イチローたちの姿を見つけ、“死のスプレー”を吹きつけたのである。ナオミとイチローは命からがら逃げたが一瞬何が起こったのかわからなかった。「サイトウさんに会ってみよう」と言った教授は翌朝、ダーツに貫かれた死体となって発見された。
モモコはサイトウさんにとって何年ぶりかの女で、「愛しているならゴキブリをなんとかして」と言われて何もしないわけにはいかない。サイトウさんがゴキブリたちに寛容だったのは、かつて妻子に去られた寂しさを埋め合わせるために過ぎなかったのだ。そしてゴキブリのホロコースト(皆殺し)が始まった。モモコのアパートからハンスたちが加勢に来たが、彼らもまた燻煙剤で殲滅されてしまう。次々に殺されていくゴキブリたちの運命のカギは、「謎のゴキブリ神話」の中に隠されていた。イチローとナオミはついに屋外への逃亡を決意するが、その途上で、イチローがエアソフトガンで撃ち殺されてしまう。
そして「神話」の通り生き延びたナオミは多くの子供を産み、子孫を残すのだった。その子供たちはイチローとハンスの面影を残していた。