サツマムカシウミガメ

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サツマムカシウミガメは、日本鹿児島県長島町獅子島上部白亜系下部から産出した、ウミガメ化石[1]。発見部位は頸椎の一部と腹側の甲羅の一部であり[1][2][3]、推定甲長約70センチメートルに達する大型の個体とされる[1][2]。化石が断片的であるための特定には至っていないが[2]、甲羅の前側の形態からデスマトケリスとの類似性が示唆されている[3]。発見者は宇都宮聡、研究者は中島保寿(筆頭著者)と宇都宮(第二著者)[1][2][3]

サツマムカシウミガメの発見は2020年10月であった[1]。以前から宇都宮聡中島保寿の研究チームは鹿児島県長島町獅子島に分布する白亜系地層である御所浦層群幣串層で発掘調査を実施しており[1]、調査地に赴いていた宇都宮が化石の入ったノジュールを発見した[1][2]。ノジュールを割った宇都宮が内部に骨の断面を見出し[2][3]、これを中島に報告、コンピュータ断層撮影(CTスキャン)によって内部に頸椎に類似する骨が入っていることが判明した[3]

CTスキャンで観察された骨はノジュールから剖出された[1]。骨の関節面が緩く柔軟性が認められることをはじめ[2]、白亜紀および現生のウミガメとの共通性が確認されたことから、ウミガメに分類される動物化石であることが判明した[1]。研究成果は2024年1月26日から開催の日本古生物学会第173回例会において発表された[4]

通称「サツマムカシウミガメ」は研究チームが提案したものであり、発見地である鹿児島県西部の旧国名・薩摩に由来する[1]

標本

進化史

脚注

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