スナックバス江
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| スナックバス江 | |
|---|---|
| ジャンル | ギャグ漫画[1] |
| 漫画 | |
| 作者 | フォビドゥン澁川 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| レーベル | ヤングジャンプ・コミックス |
| 発表号 | 2017年33号 - 2025年26号 |
| 発表期間 | 2017年7月13日[1] - 2025年5月29日[2] |
| 巻数 | 全18巻 |
| 話数 | 全378話 |
| アニメ | |
| 原作 | フォビドゥン澁川 |
| 監督 | 芦名みのる |
| シリーズ構成 | 芦名みのる |
| 脚本 | 芦名みのる |
| キャラクターデザイン | 富山。 |
| 音楽 | 小鷲翔太 |
| アニメーション制作 | スタジオぷYUKAI |
| 製作 | スナックバス江常連一同 |
| 放送局 | TOKYO MXほか |
| 放送期間 | 2024年1月13日 - 3月30日 |
| 話数 | 全12話+1話 |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画・アニメ |
| ポータル | 漫画・アニメ |
『スナックバス江』(スナックバスえ)は、フォビドゥン澁川による日本の漫画。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2017年33号より2025年26号まで連載[1][3]。札幌市の北24条にある場末のスナック「スナックバス江」を舞台にしたギャグ漫画である[1]。話数カウントは「第○夜」。
2020年、『週刊ヤングジャンプ』の増刊『ヤングジャンプスポーツ』(同社)にて、元ラグビー選手の福岡堅樹とコラボレートし、本作の番外編が掲載された[4]。

澁川にとってスナックは住宅街の中にある身近な存在であると同時に、通学中の子どもたちが不思議に思うような「謎の怪しい店」というイメージがあり、スナックを舞台にすることは最初から決まっていた[6]。
当時の編集長が北海道出身だったため、当初はススキノのスナックを題材にする予定だったが、ススキノでは煌びやかすぎて場末から遠いと澁川は感じていた[6]。そこで煌びやかさと地元の住宅街の中間として、スナックの多い繁華街北24条を舞台に選んだ[6]。店としての「バス江」のモデルは、かつて澁川の近所にあったスナックがモデルとなっており、バス江ママの穏やかな性格は少し近いかもしれないと澁川は北海道新聞とのインタビューの中で話している[6]。
また、澁川は「ヤングジャンプ」とのインタビューの中で、スナックを題材にしたからこそ、思い付きを喋らせるだけでもページを埋められると話している[7]。
表現技法
題材
作品の題材は友人との会話や、澁川自身が思いついたことが主である[8][6]。 澁川はニュースサイト「アル」とのインタビューの中で、自分が無駄なことをよく考えたり目移りしがちな性格であるが故、広く浅い興味を持つことができ、週刊連載にも活きていると話している[8]。
題材の中にはゲームや漫画のパロディや、掲載誌である「ヤングジャンプ」をネタにしたメタフィクションなどもある[9]。
キャラクター造形
本作はママのバス江とチーママの明美、そして店を訪れる常連客達を中心に物語が展開する。 テレビアニメ版で常連客の一人である森田を演じた岩崎諒太は、原作を読んだ際、中学生や高校生の意識のまま年を取ったようなキャラクターが多いと感じたと「Febri」とのインタビューの中で話しており、澁川の言葉選びのセンスも相まって、読み進めるうちにおもわずうなずいてしまったとかたっている[10]。
澁川は、物語の題材を用意した後に必要なキャラクターを作り、前後の話との矛盾に気を付けながら登場回数を重ねることでキャラクターの掘り下げを行っており[8]、既存のキャラクターでは成立しない題材の場合は、ゲストキャラクターを登場させている[7][8]。澁川は、ステレオタイプな偏見とのバランスをとるための善良な要素がキャラクターの土台であり、そこからボケとツッコミを重ねることでキャラクターのディティールとして成立すると、「ヤングジャンプ」とのインタビューの中で話している[7]。たとえば、森田の場合、童貞を題材としたことがきっかけで誕生した[8]。一方、澁川はニュースサイト「アル」とのインタビューの中で、互いにとって愛のある「いじり」として成立しているかが重要であり、キャラクター自体が完全に嫌な奴にならないよう注意を払っていると話している[8]。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
スナックバス江従業員
- 明美(あけみ)
- 声 - 高橋李依[11]
- 本作の主人公[12]。北海道の場末にある[1]スナックバス江の「チーママ(スナックで「ママ」の2番手に当たる人のこと)」[12]。
- 黙っていればかなり美人に見えるが、エキセントリックな行動や突飛な言動が多く、何かやり始めては常連客からツッコミを受けるという毎日を送っている。特に金銭と暴力には、人並み以上の価値を見出している。悩みなどなく明るそうに見えるが、男運が絶望的に悪く(駄目な男に惹かれる)、プライベートでは2つ前の元カレに背負わされた多額の借金を抱えている。基本的にはボケ役であるが、ツッコミ役として立ち回ることも多い。
- バス江ママ
- 声 - 斉藤貴美子[11]
- スナックバス江のママ。いい年をした老嬢で、襟足の長いリーゼントのような髪型にサングラスという出で立ち。セリフの語尾にしばしばハートマークが付くのが特徴。年配のママとして、明美のボケを嗜めたり、落ち着いた含蓄ある発言も多いが、悪ノリや暴走という形でのボケた言動を行うことも多い(「平和のために人類を滅ぼす」など)。明美の暴走の被害を受ける事も多く、酒瓶で頭をかち割られるなどの致命的な被害を受けることもあるが、死ぬこともなく接客をこなしている。あるいは昔のコンピューターゲームのバグ状態になるなど、明美ら他の人物らがまだ人の範疇であるのに対し、人間離れした言動や容姿を見せることがある。その一方で、終活といった普通の高齢者を思わせる悩みや気弱さを吐露したりもする。
- 経歴は一切不明であるが、単行本のおまけコーナー「バス江ママの若いころの思い出話シリーズ」では他の漫画家がママの過去を描いたネタページを寄稿している(例えば橘賢一の場合は「火星で戦っていた」と『テラフォーマーズ』のパロディ絵を寄稿している)。
- 天野 小雨(あまの こさめ)
- 声 - 宮本侑芽[13]
- 5話から登場する「バス江」の新しいアルバイトスタッフ。大人しい外見の女性で基本的に言動は穏やかだが、時に辛辣なツッコミを入れることがある。登場初期は常識人として明美らに振り回される役であったが、段々と常人離れした一面も登場し、明美がツッコミに回ることも多くなる。真面目ゆえにボケた行動を取ってしまったり、単純に馬鹿なところがあり、普段、自分は明美らよりまともと思っているがゆえに、自分のおかしな言動に気がつかない。実はかなり熱心なゲーマーで、ゲーム絡みの話しになると熱が入りすぎて周りに引かれたり、またシーランド公国爵位や月の土地の権利を購入しているなど奇抜な一面がある。実家は裕福なことが示唆されている。
レギュラーキャラクター
- 山田(やまだ)
- 声 - 阿座上洋平[11]
- 第1話で「バス江」を先輩の風間に強引に連れられ初めて訪れ、そのまま常連客になった若いサラリーマン。普段からスーツを着用し、髪型は七三分けという見た目通りの真面目で落ち着い性格。常識人で基本的には物語のツッコミ役だが、タツ兄と登場する際には、その世代ギャップで、年が近い明美に同調することもある。初体験は先輩とのカーセックスであるなど、たまに見た目に反した意外なエピソードを話す。
- タツ兄
- 声 - 落合福嗣[11]
- 中年男性の常連客。独身。本名は辰巳拓郎(たつみ たくろう)。第2話から登場。見た目はいかついオジサンだが気さくな性格で、女性人気のクレープ屋に1人で並んでも平気など(#20)、マイペースな面もある。基本は明美に対するツッコミ役だが、中年男性相応の問題(物忘れや健康、ジェネレーションギャップ)や、デリカシーの無さ、時折のぶっ飛んだ言動など(「オジサンでも白馬の王子様を待っている」「俺だって女子高生になりたい」など(#45))、ツッコまれることもよくある。自分をかわいい系と分類したり、明美以上に女心に深い理解を示したりと乙女な一面も持つ。
- 森田(もりた)
- 声 - 岩崎諒太[11]
- ブサイクな若い常連客。第8話から登場。天パですきっ歯にエセ関西弁を喋る童貞。強い性欲の持ち主で女性にモテたいと公言するが、同性からみてもキモい言動を行い、毎回周囲から引かれる。童貞であることを嘆く一方で、風俗などには行かないなどの謎のポリシーも持つ。妙に自分に自信を持っており、辛辣な明美のツッコミにもポジティブに解釈して懲りないなど、「無敵か」とツッコまれる。一方で卑屈な一面もあり、珍しく褒められてもそれをそのまま受け取らず、相手の裏を読んで反発する。童貞ネタ以外にも、まったく意図せず、幼少時から虐められていた(あるいは女子から避けられていた)と察せられることをあっけらかんと話す。
- 東 美樹(あずま みき)
- 声 - 笠間淳[13]、日野まり(少年期)
- 明美を狙っている色黒のエネルギッシュな常連客。第7話から登場。「ダグラス浜田」という謎の著述家の様々なハウツー本を必ず所持しており、その本の内容を元に明美を口説こうとする。堂々と目の前で開きながらのハウツー本からの引用でボケた言動をすることが多いが、明美がそれ上回るボケをしてツッコミ役に回ることも多い。ハウツー本を引用しない時は割と常識人として振る舞う。
- モテたくておかしな言動をするという点では森田の同類だが、少なくとも中学時代までは可愛らしい中性的な美少年で、女子の同級生から性的なイジメを受けていたことで、強い男としてモテたいという動機がある。
- 勇者(ゆうしゃ)
- 声 - 高橋良輔[13][注 1]
- ドラクエ3風の格好をした勇者の客。第10話から登場。当初、明美からコスプレをした痛い客だと思われていたが、実は「バス江」の方が異世界にリンクしていた。初登場以降もしばしば登場し、RPG風世界観を前提とした思考のため、現実世界の考えとはズレた言動をとる。
- カワちゃん
- 声 - 濱野大輝[13]
- ラッパー風の格好をした馴染み客。第3話から登場。連載初期から常連客として登場するが登場頻度は少ない。15話では別のスナックに入り浸っており、中々来れないという。67話で久しぶりに再登場するが極度の肥満体となっており、デブを受け入れろと明美や小雨に迫る。その後、ダイエットに成功するが、今度は痩せた者としてマウントを取ろうとする。
- 風間(かざま)
- 声 - 福島潤[11]
- 山田の職場の先輩。非常にチャラい外見で、見た目通りの軽い言動の男。新婚で後にそっくりな息子が出来る。第1話において堅物の山田を自分も行ったことのない「バス江」に誘うが、明美がママを殴り殺したと誤解して、山田を置いて逃亡する。その後は山田の会話に時折登場するだけであったが、48話にて再登場する。山田が「バス江」の常連になったことを知って、しつこく山田に絡んで一緒に来店し、明美からも面倒くさい奴と評される。その後、店の常連となり、山田に関係なく作中によく登場する。
- 実は森田の中学校時代の同級生で(#68)、卒業後は一切会わず、「バス江」で再会する。正反対の性格から森田から苦手意識を持たれている(本人は登場せずとも森田回で名前が登場することもある)。
- 堂島(どうじま)
- 明美から「堂島のお爺」と呼ばれる禿頭の老人。第93話から登場。冗談が好きでノリの良い好々爺然としているが自分がネタにされると怒り出す、あるいは怒ったような振りをするため面倒な性格。第103話ではあまりに冗談が過ぎて明美から出禁を言い渡される。第348話で亡くなり、息子が登場する。家庭生活が酷かったことで知られる「石川啄木を少々」と揶揄されるほど、家も出禁にされていたという。
書誌情報
- フォビドゥン澁川『スナックバス江』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全18巻
- 2018年2月19日発売[14][15]、ISBN 978-4-08-890861-8
- 2018年7月19日発売[16][17]、ISBN 978-4-08-891066-6
- 2018年12月19日発売[18]、ISBN 978-4-08-891166-3
- 2019年4月19日発売[19]、ISBN 978-4-08-891252-3
- 2019年10月18日発売[20]、ISBN 978-4-08-891417-6
- 2020年3月19日発売[21]、ISBN 978-4-08-891496-1
- 2020年9月18日発売[22]、ISBN 978-4-08-891615-6
- 2021年2月19日発売[23]、ISBN 978-4-08-891779-5
- 2021年9月17日発売[24]、ISBN 978-4-08-892043-6
- 2022年2月18日発売[25]、ISBN 978-4-08-892213-3
- 2022年7月19日発売[26]、ISBN 978-4-08-892369-7
- 2022年11月17日発売[27]、ISBN 978-4-08-892490-8
- 2023年6月19日発売[28]、ISBN 978-4-08-892685-8
- 2024年1月18日発売[29]、ISBN 978-4-08-893107-4
- 2024年6月19日発売[30]、ISBN 978-4-08-893281-1
- 2025年1月17日発売[31]、ISBN 978-4-08-893503-4
- 2025年5月19日発売[32]、ISBN 978-4-08-893663-5
- 2025年7月17日発売[33]、ISBN 978-4-08-893775-5