セックスワーク

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2019年にウィーンで開かれた「Sex work is work」のプロテスト。

セックスワーク英語: sex work)は、性産業においてサービスとして提供される、売春ポルノグラフィ出演、ストリップ出演、性介助などの労働。セックスワークに従事する労働者は「セックスワーカー」と呼ばれる。

セックスワークは、自発的な性的サービスのみを指す。そのため、人身売買児童買春などの強制的または合意のない性的サービスは含まれない。性的サービスは、意思能力を有する成人(通常18歳以上)同士が合意に基づき行う必要があり、いかなる強制手段も用いずに行われなければならない[1][2]

「セックスワーク」という言葉は、1980年にアメリカ合衆国の作家キャロル・リーによって初めて提唱された[3]。これは、「性」と「労働」を結び付けた言葉で、「性」を用いた労働、仕事を指す[4]。リーが活動を行っていた1970年代当時、アメリカではキャサリン・マッキノンアンドレア・ドウォーキンなどのラディカル・フェミニストによる反ポルノグラフィ運動が盛り上がっていた。このような時代において、リーはサンフランシスコで開かれた反ポルノ集会で「Sex Use Industry」(性を利用した産業)という言葉が使われているのを目にした。リーはこの言葉に衝撃を受け、当事者を「利用される存在」として描写しているこの言葉を侮辱的なものだと感じ、代わりに「Sex Work Industry」(セックスワーク産業)という言葉を考案した[5]

セックスワークは、古代から様々な形態で行われてきた。最も原始的な社会でさえ、取引としての性行為は行われていたと報告されている。売春は古代エジプトとギリシャで様々な階層で広く行われていた。ギリシャのヘタイラや日本の芸妓は、高度な教育を受け、尊敬されていた。売春に対する考え方は歴史を通じて変化してきた。

古代ギリシャの壺には、売春婦とその客が描かれている。

中世において、売春は称賛されることはなかったものの、容認されていた。16世紀のルネサンス宗教改革によって、売春に対する考え方が大きく変化し、身体に対する規制が強化されるようになった。これらの改革は、主に女性の自律を制限することに注意が向けられていた。また、売春に関する規制は、主に貧困層に大きな影響を与えた[6]

1980年以降、セックスワーカーの権利運動が活発化していったが、背景にはHIV/AIDSの世界的流行があった。当時、性労働者は「ハイリスク集団」と名付けられ、社会的スティグマを付けられ、差別と偏見に曝されていた[3]

2006年にビクトリア大学が行った研究では、メディアにおけるセックスワークの描写と、セックスワーカー当事者の実際の経験は大きく異なっていることが明らかになった。メディアによるセックスワークの描写は不正確で、セックスワークに対する否定的な認識に影響を与えかねない、硬直した社会的・文化的筋書きに基づいていることが判明した[7]

2023年10月、国際連合の報告書は、世界中で成人による自発的なセックスワークの完全な非犯罪化を支持した[8]

タイプ

セックスワークは、25種類あるともいわれる[9]

その中には、様々な性的サービスやパフォーマンスがあり[10]、顧客との身体的接触の程度は様々である。

法律

セックスワークに対する社会の見方には、それを人権に反するものとして望ましくないとする考え方や、反対に人権に反しておらず、労働として保護されるべきとする考え方など様々なものが存在する。法律においても、非犯罪化犯罪化など、様々なアプローチがある[15]

関連作品

出典

参考文献

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