タンカン
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概要
生態
品種
台湾では栽培品種として普通桶柑、海梨柑、高墻桶柑、六月桶柑などに細分され、収穫時期はこの順で遅れる。高墻桶柑は大型で色が濃く、糖度の高い実が生り、病気にも強いため、台湾での栽培の主流となっている。その中でも大春種は宜蘭県で発見された優良品種で、種無しで甘い特徴を持つ。
- 名護紅早生:この品種は1971年に沖縄県農業試験場名護支場(名護市在)において、台湾より輸入されたタンカンの果実から採種し、翌年播種、1977年初結実した。1978年14個体、1982年1個体選抜した。その中の1個体が当該品種で、特性の調査、確認を行って育成を完了した。そこで種苗法に基づく品種登録の出願を1991年3月に行い、およそ2年後の1993年7月には品種登録がされるに至った。この品種の果形は円で中果、果皮色が紅橙色である[1]。
- 垂水1号:台湾から取り寄せた苗木の中から選抜された品種である。大果で栽培し易く、鹿児島県での主要品種となっている。鹿児島県内之浦町では‘垂水 1号’からさらに大果で果皮色の濃い「内園系」が選抜され、この選抜系が多く栽培されている[2]。
利用
果実を食用にする。果皮の厚さは3 - 4 ミリメートル。皮と果肉が離れにくいことが欠点であるが、ポンカンやネーブルオレンジと同じく、瓤嚢(じょうのう。半月形の袋)の膜が柔らかく、難なく食べることができる。果肉はオレンジ色で柔らかく多汁、酸味は少なく甘味に富み風味が良い[3][4]。
台湾における2015年の収穫量は52,023トンで、内47%が新竹県、19%が苗栗県、18%が台中市であった[5]。
日本における2010年の収穫量は5,222トンであり、その内訳は鹿児島県80%、沖縄県18%である[6]。
加工食品
果汁を絞り瓶詰めなどのジュースとして販売したり、シャーベット、アイスクリーム、ゼリー、蒸しパン、ケーキなど、風味付けとして加えた食品が製造されている。
果皮は、奄美大島では刻んで薬味として用い、奄美料理の鶏飯の風味付けなどに使われる。また、オレンジピールの様に、砂糖で煮て菓子にすることもできる。
奄美大島ではタンカンの果肉を奄美黒糖焼酎に漬け込んだリキュールが「たんかん酒」の名で製造販売されている他、家庭でも作られている。