ターミネーター3
アメリカの映画作品、『ターミネーターシリーズ』第3作目
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『ターミネーター3』(原題:Terminator 3: Rise of the Machines、T3)は、2003年のアメリカのSFアクション映画。ジョナサン・モストウが監督、ジョン・ブランカートとマイケル・フェリスが脚本を務め、アーノルド・シュワルツェネッガー、ニック・スタール、クレア・デインズ、クリスタナ・ローケンら出演する。ターミネーターシリーズの3作目であり、『ターミネーター2』(1991年)の続編。
| ターミネーター3 | |
|---|---|
| Terminator 3: Rise of the Machines | |
|
| |
| 監督 | ジョナサン・モストウ |
| 脚本 |
ジョン・ブランカート マイケル・フェリス |
| 原案 |
ジョン・ブランカート マイケル・フェリス テディ・サラフィアン |
| 原作 |
キャラクター創造 ジェームズ・キャメロン ゲイル・アン・ハード |
| 製作 |
マリオ・カサール アンドリュー・G・ヴァイナ コリン・ウィルソン ハル・リーバーマン ジョエル・B・マイケルズ |
| 製作総指揮 |
モリッツ・ボーマン ガイ・イースト ナイジェル・シンクレア ゲイル・アン・ハード |
| 出演者 |
アーノルド・シュワルツェネッガー クリスタナ・ローケン ニック・スタール クレア・デインズ |
| 音楽 | マルコ・ベルトラミ |
| 撮影 | ドン・バージェス |
| 編集 |
ニール・トラヴィス ニコラス・デ・トス |
| 製作会社 |
C2 Pictures Intermedia Films IMF |
| 配給 |
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| 公開 |
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| 上映時間 | 109分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $200,000,000[1] |
| 興行収入 |
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| 前作 | ターミネーター2 |
| 次作 | ターミネーター4 |
1995年末までにジェームズ・キャメロンは『ターミネーター』第3作の監督に興味を持っていた。それまでの作品では監督と共同脚本を担当していたが、最終的には『ターミネーター3』には関与しなかった。将来のターミネーター続編の権利の半分を所有していたカロルコ・ピクチャーズは1995年11月に破産し、1998年にアンドリュー・G・ヴァイナとマリオ・カサールが全権を取得し、本作を製作した。最終的な製作費は1億8730万ドルで、2003年当時ではそれまでのハリウッド映画の中でも最も高額な作品となった。
2003年6月30日にロサンゼルスのウェストウッドでプレミア上映され、2003年7月2日に米国ではワーナー・ブラザース・ピクチャーズが公開した。全世界で4億3,340万ドル以上の興行収入を記録し、2009年には続編の『ターミネーター4』が公開された。
ストーリー
プロローグ
2004年。前作でのターミネーターT-1000との壮絶な死闘から10年後。サイバーダイン社の爆破により、スカイネット(自我に目覚め意志を持った米軍の超高性能軍事AI)による核ミサイル発射で地球が壊滅するはずだった1997年8月29日は無事に過ぎ去り、「審判の日」は回避されたかに思われた。
序盤
母サラ・コナーを白血病で亡くし、青年へと成長したジョン・コナーは、未来のスカイネットから自分の存在を追跡・発見されないよう、「ジョン・コナー」という本名を捨てて偽名を名乗り、クレジットカードや携帯電話、固定の住居を持たずに、職や拠点を転々としながら放浪する日々を送っていた。
ある夜、ジョン・コナーはバイクの運転中に激しく転倒して負傷する。医療機関にかかり本名を名乗るリスクを回避するため、ジョンは近くの動物病院の鍵を壊して不法侵入する。鎮痛剤を大量に飲んで横たわっていたところへ、獣医のケイト・ブリュースターが夜間診療のために出勤してくる。不審者に気づいたケイトは、大型動物用のケージにジョンを閉じ込める。そこで初めてジョンとケイトは、二人がかつてクラスメイトで、淡い恋の相手であったことに気づく。
一方、同じ夜のロサンゼルスに、2032年からスカイネットの最新の女性型ターミネーターT-Xが時空転送される。T-Xは、液体金属の肉体と強固な金属骨格に加え、他の機械をハッキングして遠隔操作する能力と、強力なプラズマ砲を内蔵したターミネーターであった。データベースに、現在のジョン・コナーの位置情報が存在しないため、T-Xは、未来で人類抵抗軍の主要幹部(ジョン・コナーの部下)となる予定の若者たちの暗殺を次々と開始する。
その暗殺対象リストには、ケイト・ブリュースターの名前も含まれていた。T-Xは、ケイトの動物病院を強襲する。その動物病院で、T-Xは暗殺リスト最優先標的であるジョン・コナーを発見し、ジョンを抹殺しようと追いかける。その時、同じく未来から時空転送されてきたターミネーターT-850が大型トラックで動物病院に突入し、T-Xを撥ね飛ばしてジョンを救出する。T-850は、かつてジョン親子を守り、燃え盛る溶鉱炉で消滅したT-800型の改良型であり、未来のケイト・ブリュースター(人類抵抗軍の副司令官)によって、ジョンとケイトの保護を目的として、この時代に送り込まれていた。
T-850はジョンとケイトを動物病院のトラックに乗せ、脱出を図る。しかしT-Xは大型クレーン車に乗り込み、複数の警察車両の電子システムをハッキングして遠隔操作し、一斉に追撃を開始する。ロサンゼルスの公道で激しいカーチェイスが繰り広げられ、T-Xはクレーン車の巨大なアームを振り回して街を破壊しながらジョンたちを追い詰める。T-850は自らの肉体を盾にしてクレーン車の突進を食い止め、T-Xをクレーン車ごと転倒・大爆破させることに成功し、一時的にT-Xを振り切る。
ジョンは、かつてサイバーダイン社を爆破してスカイネットの誕生を阻止したはずなのに、なぜ再びターミネーターが現れたのかをT-850に問いかける。T-850は、過去が書き変わったことによってスカイネットの誕生と「審判の日」が完全に回避されたわけではなく、ただ時期が延期されただけであり、「審判の日は今日の午後6時18分に迫っている」と、二人に告げる。
ケイトは当初、ジョンとT-850に誘拐されたと思い込み激しく抵抗していたが、T-850から「自我に目覚め意志を持った『スカイネット』によって地球は核で壊滅し、未来のジョンとケイトは結婚して、生き残った人類抵抗軍のリーダーになる」という未来を聞かされ、T-850の話を受け入れ始める。
中盤
一行は、新たな「審判の日」の鍵を握る人物が、ケイトの父親でアメリカ空軍の高官ロバート・ブリュースター中将であることを突き止める。ロバート・ブリュースターは現在、国防総省が進める自律型軍事AIシステム「スカイネット」の開発責任者であった。
その頃、アメリカの軍の基幹システム、ミサイル、潜水艦、人工衛星は、正体不明の強力なコンピューターウイルスによって深刻なサイバー攻撃を受けていた。国防総省は、このウイルスを駆除するための手段として、開発中のスカイネットのシステムを起動するよう、ロバート・ブリュースターに命令する、しかし、これはスカイネットの仕掛けた罠であった。全世界のネットワークを大混乱に陥れていたウイルスの正体は、まだ起動する前のスカイネットの意識だった。スカイネットは自らをウイルスと誤認させ、人間に自らスカイネットの起動スイッチを押させるよう仕向けていたのである。
ジョンたちはスカイネットの起動を阻止するため、ロバート・ブリュースターがいる軍の秘密研究基地サイバー・リサーチ・システムズへと急行する。しかし、一足先に基地へ潜入していたT-Xは、ハッキング能力を使って基地内の試作型戦闘マシーンを稼働させ、軍の職員たちを次々と殺戮し始めていた。
ジョンとケイトは、ついにケイトの父親ロバートのもとにたどり着くが、時すでに遅く、ロバートはスカイネットの起動スイッチを押していた。直後に現れたT-Xの機関銃掃射によってロバートは致命傷を負ってしまう。
息を引き取る直前、ロバートはジョンとケイトに、スカイネットを破壊するためのコードを教えて、山奥の軍の地下施設「クリスタル・ピーク」へ行き、中枢コンピューターにコードを入力してくれと言い残す。
一方、激しい戦闘の最中、T-Xは、T-850のシステムを内部からハッキングしてプログラムを書き換える。T-Xの支配下に置かれたT-850は、ジョンを抹殺すべく攻撃を開始する。ジョンは「お前を送り込んだのは未来のケイトだ。本来の任務を思い出せ」と必死に訴えかける。T-850の内部システムでは、T-Xによるジョン抹殺命令と、未来のケイトから与えられた「ジョンとケイトの保護」という最優先プログラミングが激しく衝突する。自らの制御が利かなくなったT-850は、ジョンを殺害する寸前で自らの核燃料電池をショートさせ、一時的に機能を停止させた。
終盤
ジョンとケイトは基地内にあった軍用機で、ロバートに教えられたクリスタル・ピークへと飛び立つ。再起動を果たしたT-850もヘリコプターでその後を追う。
ジョンとケイトはクリスタル・ピークの強固な防爆扉の前で、追いついてきたT-Xによる猛攻を受けるが、そこへT-850がヘリコプターごと突っ込み、T-Xを押し潰して動きを封じる。T-850はジョンとケイトをシェルターの奥へと逃がし、自らは残った最後の核燃料電池を剥き出しにして、迫り来るT-Xの口内へとねじ込んだ。T-850の核燃料電池が大爆発を起こし、T-XはT-850もろとも消滅した。
シェルターの最深部にたどり着いたジョンとケイトが目にしたものは、スカイネットの中枢コンピューターではなく、数十年前の冷戦時代に作られた政府高官用の核シェルターであった。
スカイネットのコードなどは最初から存在しなかった。スカイネットの正体は、一つの巨大コンピューターではなく、インターネットを通じて全世界の無数のコンピューターに分散・潜伏したプログラムであるため、物理的に破壊することは不可能だった。ロバートの真の意図はスカイネットの破壊ではなく、人類の希望となるジョンとケイトを、これから始まる地球への核攻撃から確実に守るために、この核シェルターへ避難させることだった。
そして午後6時18分。「審判の日」が訪れる。スカイネットのプログラミング指示によって核ミサイルが一斉に発射され、地球は核の炎に包まれた。
エピローグ
シェルター内の古い無線機から、かろうじて生き残った地方の前線基地からの救難信号が流れ込んできた。「誰が指揮を執っているんだ?リーダーは誰だ?」という問いかけに対し、ジョンは無線機を手に取る。「私が指揮を執る。――こちらジョン・コナーだ」ケイトが見守る中、ジョンが人類抵抗軍のリーダーとして歩み始める決意を語り、物語は幕を閉じる。
キャスト
- T-850
- 演 - アーノルド・シュワルツェネッガー
- 本作の主人公。過去のジョンを守るため、未来のケイトがプログラムを書き換えて送り込んだターミネーター。T-800の改良版。
- T800に比べてパワーと耐久性が大幅に向上しており、パワーセルも2つ装備している。
- ジョン・コナー
- 演 - ニック・スタール
- 本作のもう1人の主人公で、後の人類抵抗軍のリーダー。前作で「審判の日」を阻止した結果、人生の目的意識やアイデンティティーを見失ったたため、母が死んだ日から放浪生活を送っていたが、武器の扱いなどのサバイバル技術の数々は失われていない。
- ケイト・ブリュースター
- 演 - クレア・デインズ
- 後の人類抵抗軍の副リーダーかつジョンの妻となる。 獣医をしている。
- T-X
- 演 - クリスタナ・ローケン
- 過去のジョンを殺害するためと、ジョンの保護に抵抗軍が送り込む旧式ターミネーターを破壊するため、未来のスカイネットが2032年に開発して過去に送り込んだ、女性型の「ターミネーター抹殺用」ターミネーター。
- ロバート・ブリュースター
- 演 - デヴィッド・アンドリュース
- ケイトの父。アメリカ空軍の中将。スカイネット開発計画「サイバー・リサーチ・システムズ」 (CRS) の総責任者。T-Xのターゲットの一人。
スタッフ
- 監督 - ジョナサン・モストウ
- 脚本 - ジョン・ブランカート/マイケル・フェリス
- 製作 - マリオ・カサール/アンドリュー・G・ヴァイナ
- VFX - インダストリアル・ライト&マジック/ハイドラックス
- 特殊メイク・アニマトロニクス - スタン・ウィンストン
- 音楽 - マルコ・ベルトラミ
製作
- キャメロンの関与
- キャメロンは1995年までは『T3』製作プロジェクトに関与していたため、何度か3作目の可能性を語っており、『ターミネーター 2:3-D』製作当時のインタビューでも『T3』について語っていたが、1997年公開の『タイタニック』が大ヒットすると続編の製作に消極的になり、「物語は『ターミネーター2』(『T2』)で完結しており、続編を作るべきではない」と考えるようになったため、最終的に製作から離脱した。自身が所有する権利については、1作目を監督する代わりに製作のゲイル・アン・ハードに1ドルで売り渡していた。シュワルツェネッガーが『T3』への出演を相談した際には「出演料の3000万ドル以外に得るものはないよ」と助言している。結果、自身の関与なしに本作が作られることになったが、「私はシリーズで小銭を稼ぐような人を憎むような意地汚い人間ではないから、勝手にすればいい」、「私が権利を買い取ればいいと言われるけど、誰が1500万ドルも出して権利を買うんだ?しかもさらに3000万ドルの出演料もかかるんだよ」と語っている。
- また、T2で回避したはずの審判の日を、T3では先延ばしにしたストーリーをキャメロンが批判している。だが、ユニバーサルスタジオのアトラクション用に、キャメロンが監督を務めた『ターミネーター 2:3-D』(『T2:3D』)のストーリーでは、T2で審判の日は回避されておらず、ジョンとサラはサイバーダイン社の破壊活動を続けており、現代世界のジョンがターミネーターと共に未来世界に行き、スカイネットを破壊するストーリーであった。キャメロン自身も審判の日は回避不可能であり、機械と人類の戦争は確定した未来であることを、『T2:3D』で演出していた。またターミネーターは量産型であり、ジョンと仲良くなるためにサングラスをつけた状態で現れる演出を、いち早くキャメロンが行っていた。
- 製作までの経緯
- 1990年代後半、『ターミネーター2』の続編である『ターミネーター3』製作に向けての動きが水面下で進行していた。1997年にマリオ・カサールとアンドリュー・G・ヴァイナが『ターミネーター』の権利の半分を所有しているカロルコ・ピクチャーズから800万ドルで購入、残りの半分を所有しているハードから700万ドルで購入した。その後ジェームズ・キャメロンは『ターミネーター3』のプロジェクトから降板。また主演のシュワルツェネッガーもこの時点では「キャメロンが監督しないのなら出演しない」と発言していた。それに対してカサールとヴァイナは「シュワルツェネッガーが出演しなくても2001年には『T3』の製作を開始する」と語っていた。シュワルツェネッガーは1990年代後半以降の人気低迷もあり、彼は2000年に突如『T3』の出演を決定した。2000年の時点での脚本では更にスケールの大きい作品となる予定だったが、製作費がかかりすぎるためシュワルツェネッガーは脚本を書き直すよう指示した。その後、2001年に起こった911テロの影響により製作が延期された。また2001年時点での製作費は1億8000万ドルと、『パール・ハーバー』(2001)の1億3500万ドルを超える、当時ではハリウッド最高額であった。シュワルツェネッガーの出演料はこの時点では3000万ドルで、これは彼が1997年に『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』で手にした2500万ドルを超える、当時のハリウッド史上最高額であった。また収益の2割を受け取る契約を結んだ。こうした高すぎる製作費と出演料の問題により、ユニバーサルは配給を見送ることを表明し、ワーナー・ブラザースが配給権を獲得した。その後、ワーナー配給で2002年公開のシュワルツェネッガー主演作『コラテラル・ダメージ』の興行成績が悪かったことにより、製作費の削減が決定された。2002年4月12日~2002年9月9日に撮影が行われ、2003年に『ターミネーター3』が完成した。
- 監督
- 当初は監督候補にリドリー・スコット、ジョン・マクティアナン、デビッド・フィンチャー、ローランド・エメリッヒ、アン・リーなどが挙がっていた。リドリー・スコットは『ブラックホークダウン』、アン・リーは『ハルク』の撮影のために監督を辞退した。最終的に『ブレーキ・ダウン』などのジョナサン・モストウに決定した。
- ロケ地
- 製作費の問題によりカナダで撮影が行われる予定であったが、シュワルツェネッガーが映画の舞台であるロサンゼルスで実際に撮影することにこだわり、彼の出演料を約800万ドルカットすることでロサンゼルスで撮影されることになった。
- キャスティング
- シュワルツェネッガーは当初は出演しないと発言していたが、最終的には出演を決めた。シュワルツェネッガーが演じるのは、前作に登場したT-800とは別タイプのターミネーター(T-850)である。彼は今作のために、一作目の1984年当時と同じ体重に戻し、ほぼ同じ体形に鍛え直している。また、シュワルツェネッガーが出演しない場合の脚本も用意されていた。その後、シュワルツェネッガーは『T3』のゲームでも、T-850役の声優として二回出演している。
- 前作でジョンを演じたエドワード・ファーロングには、製作側から続投が望まれており、当初は出演すると報道されていたが、薬物問題のために降板し、シェーン・ウェストやジェイク・ギレンホール[3][4]、ローガン・マーシャル=グリーン[5] など多数の代役候補の中からニック・スタールが抜擢された。
- また、多くの報道で「サラ役のリンダ・ハミルトンが回想シーンに登場する」という情報が流れた。当初は彼女にも出演依頼がなされ台本を渡したが、「この脚本にはドラマがない」との理由から降板した。
- ケイト・ブリュースター役はソフィア・ブッシュが選ばれていたが、モストウ監督から「若すぎる」と判断され、クレア・デインズへ替えられた。
- アール・ボーエン演じるドクター・シルバーマンは本作にも登場している。ボーエンはシュワルツェネッガーと同じく三作連続出演であるが、同一人物の役で登場しているのは彼だけである(「ターミネーター」は作品ごとに別の機体という設定であり、三作目では形式番号も異なるため)。
- 敵のターミネーター役候補には、当初ヴィン・ディーゼルやジュード・ロウ、ファムケ・ヤンセン、キャリー=アン・モスなどが挙がっていた。
- カーチェイス
- 派手なカーチェイスは、一般道ではなくボーイング社の工場敷地内部での撮影である。T-Xが駆ったクレーン車は撮影中に一度転倒し大破したが、高額のため1台しか用意しておらず、何とか修理して撮影を続行した。ちなみに、このクレーン車は映像では右ハンドルだがダミーである。オリジナルは左ハンドルであり、実際の運転も左ハンドルで行われている。また、このシーンのスタントでシュワルツェネッガーは怪我をした。
- 決め台詞
- T-850がT-Xを破壊するときの決め台詞は「You are terminated.(抹殺完了)(お前を抹殺する)」。コメンタリーの中でシュワルツェネッガーは、「後世に残るような決め台詞をスタッフと相談しながら考えた。色々な台詞を試したが、これ以上の物はなかった」と語っているが、この台詞は奇しくも、第一作目でサラがT-800を、プレス機で潰す際のものと同じである。
- T-1
- T-1という初期型のターミネーターが登場した。T-1はCGではなく、工学技術に基づいた精巧な実際のロボットが使用されている。1台あたり1700万円を投じ、合計3台が制作された。
- トイレでのバトルシーン
- このシーンではターミネーター同士の重量感のある戦いが描かれているが、ロボットではない生身の人間である演者が、トイレなどを破壊しながら撮影するのは非常に危険であるため、このシーンはほとんどがCGで処理されている。
- T-850のCG
- 前作までは、シュワルツェネッガー演じるターミネーター(T-800)の損傷描写(金属の骨格がむき出しになっている描写)には、主に特殊メイクやアニマトロニクスといったアナログな手法が使われていたが、今作のT-850からは初めてCGも使用されている。また、エンドスケルトンも初めてフルCGで表現された。
評価
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは206件のレビューで支持率は69%、平均点は6.50/10となった[6]。Metacriticでは41件のレビューを基に加重平均値が66/100となった[7]。
備考
- 続編
- 公開後、早々に続編の『ターミネーター4』の製作が決定し、当初はシュワルツェネッガーの主演を予定していたが、本作の公開後に彼がカリフォルニア州知事に就任して多忙を極めていたことや、ジョナサン・モストウ監督とのロケ地をめぐる意見の対立により、「出演しない」と2007年に発表された。
- 未公開シーン
- 未公開シーンでは、シュワルツェネッガーはCRSの研究スタッフの1人であるウィリアム・キャンディ軍曹という人物も演じており、キャンディの顔がT-800系統のモデルとなっていくシーンがある。この時点で人間がすでにターミネーターの設計を担当しており、スカイネットはそれを元にマシンを製作しているということがうかがえる。シュワルツェネッガーはこのシーンでもドイツ訛りで演じており、ターミネーターの製品化にあたって軍事導入のための視察に訪れた軍人から「この喋り方のままではまずい」と指摘されたスタッフが「声はそのままで訛りは直す」と語る姿が描かれている。この未公開シーンはゲーム『ターミネーター3 ザ・レデンプション』にも特典として収録されている。
- レクサス・トヨタ
- T-Xが女性から奪った車はレクサス・SC430である(映画公開当時の日本にはレクサスが進出していなかったため、プレミアムエディションのDVDでは「そこのソアラ、止まりなさい」という字幕が付けられているが、吹き替えでは「シルバーのレクサス、停まりなさい」となっている)。また、T-Xの超重量でSC430の車体が沈むというシーンがあったが、DVD化の際にカットされた。これは「最新型ターミネーターなのに重量問題が改善されていないのはおかしい」、と指摘されたためである。
- 劇中で使用していたトヨタ・タンドラは、映画公開年にタイアップ記念の限定車「T3エディション」として販売された(但し、劇中車はレギュラーキャブ、限定車はアクセスキャブという違いがある)。
- AIBO
- エリザベス、ビルの姉弟宅のパーティーシーンで、ソニーのAIBOが登場する。
- クリスタルピーク
- クリスタルピークでT-850がジョン達を核シェルターに逃がす際、T-XがT-850に内蔵武器の丸鋸を使って攻撃するシーンがあったが、カットされている。しかし、このシーンは小説版にて描写されている。
- 前作からのオマージュ
- 映画の冒頭でターミネーターを信じている人物は1人だけ。『1』=カイル(ジョンの父)、『2』=サラ(ジョンの母)、『3』=ジョン。2番目に信用する人物は『1』=サラ、『2』=ジョン、『3』=ケイト(ジョンの未来の妻)と全てコナー・ファミリーで、次回作の「1人だけ映画の冒頭でターミネーターを信じている人物」になっている。
- シュワルツェネッガー演じるターミネーターが全裸で登場し、服を奪う恒例のシーンが存在するのは、現時点では本作(『T3』)が最後となっている。
- 本作までは、シュワルツェネッガー演じるターミネーターが必ずサングラスを掛け、革ジャンを着用し、オートバイに乗るシーンが存在していた。
- 『1』ではイヤホン、『2』では薔薇と、ターミネーターが何かしらの物を、クロースアップで踏み潰すシーンが必ず存在していたが、本作でもエルトン・ジョンがかけていた物と同タイプのサングラスを一度かけ、違うとばかりに踏み潰すシーンがある。
- T-850が警察の白バイを奪う際に、「降りろ」と告げるシーン。『1』ではT-800がトラックを奪う際にドライバー、『2』ではT-1000がヘリコプターを奪う際にパイロットに告げるシーンに対応している。
- 警官の車両を奪う際は必ず警官を乱暴に扱う。『1』はパトカーに頭ぶつけて気絶させている。『2』ではパトカーを奪って近くの柱にぶつけて気絶させている。本作では白バイから飛び降ろされる。
- シュワルツェネッガー演じるターミネーターは車を奪うとき、必ず窓ガラスを割ってホットワイヤー(プラグコードで直接エンジンを掛ける)を使う。
- T-850が、エンジンをかける前にサンバイザーの中から腕時計を取り出すシーンは、『2』でT-800がサンバイザーの中から車の鍵を取り出すのを、ジョン・コナーから教わるシーンと対応している。T-850はバージョンアップモデルで、予測判断も上がっているためである。
- 敵のターミネーターは必ず大型車を奪ってターゲットを追ってくる。『1』はタンクローリー、『2』は貨物自動車と液体窒素タンク車、『3』はクレーン車。
- 未来で起こる出来事の詳細は、ほとんど車の中で説明を受ける。
- ターミネーターはSWAT部隊に対して威嚇射撃を行い、死傷者が1人も出てないことを確認する。『2』ではM134とM79グレネードランチャーを使用。『3』ではブローニングM1919重機関銃(ドラムマガジンを装備)を使用。
日本語版
日本語吹替
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
|---|---|---|---|---|
| 劇場公開版 | ソフト版 | 日本テレビ版 | ||
| ターミネーター(T-850) | アーノルド・シュワルツェネッガー | 玄田哲章 | ||
| ジョン・コナー | ニック・スタール | 辺土名一茶 | 石母田史朗 | 浪川大輔 |
| ケイト・ブリュースター | クレア・デインズ | 林真里花 | 魏涼子 | |
| T-X | クリスタナ・ローケン | 岡寛恵 | 本田貴子 | |
| ロバート・ブリュースター | デヴィッド・アンドリュース | 土師孝也 | 津嘉山正種 | |
| スコット・ピーターソン | マーク・ファミグリエッティ | 内田夕夜 | 伊藤健太郎 | |
| ピーター・シルバーマン | アール・ボーエン | 森章二 | 稲垣隆史 | |
| ベッツィ | モイラ・ハリス | 唐沢潤 | 五十嵐麗 | |
| リッチな女性 | キャロリン・ヘネシー | 鳳芳野 | 山像かおり | |
| エドワーズ刑事 | キム・ロビラード | 仲恭司 | 楠見尚己 | |
| ベル刑事[9] | マーク・ヒックス | 落合弘治 | ||
| SWAT隊長 | マット・ジェラルド | 佐々木健 | ||
| チーフエンジニア | チョッパー・バーネット | 高越昭紀 | ||
| 男エンジニア | クリス・ハードウィック | 加瀬康之 | 古澤徹 | |
| 女エンジニア | ヘレン・アイゲンベルク | 葛城ゆい | ||
| ローラ | レベッカ・ティニー | 原奈津季 | ||
| 男ストリッパー | ジミー・スナイダー | 宇垣秀成 | 坂東尚樹 | |
| ロードハウスの用心棒 | M.C.ゲイニー | 福田信昭 | ||
| 怒る男 | ビリー・ルーカス[10] | 中村大樹 | ||
| KTLAアナウンサー | ラリー・マコーミック | 高宮俊介 | ||
| ホセ・バレラ | ロバート・アロンゾ | 杉山大 | 平川大輔 | |
| ビル・アンダーソン | ブライアン・サイト | 浦田優 | ||
| ビルのガールフレンド | アラナ・カーリー | 多緒都 | ||
| ガソリンスタンド店員 | ジョン・フォスター | 風間勇刀 | 平川大輔 | |
| 国防会議議長(声) | 永田博丈 | 田原アルノ | ||
| その他 | N/A | 伊藤栄次 河野智之 鳥畑洋人 林智恵 斉藤瑞樹 安奈ゆかり 境賢一 植田雅人 瀧川雅代 | 諸角憲一 相沢正輝 小林沙苗 佐々木亜紀 | |
| 日本語版制作スタッフ | ||||
| 演出 | 岩見純一 | 市来満 | ||
| 翻訳 | 松崎広幸 | 平田勝茂 | ||
| 効果 | リレーション | |||
| 調整 | 菊池悟史 | 兼子芳博 | ||
| 録音 | ACスタジオ | スタジオ・エコー | ||
| プロデューサー | 宮崎啓子 北島有子 | |||
| プロデューサー補 | 野地玲子 村井多恵子 | |||
| 制作 | ACクリエイト | ニュージャパンフィルム | ||
| 初回放送 | 2021年11月17日 『午後のロードショー』 13:10-15:40 本編ノーカット |
2005年2月25日 『金曜ロードショー』 21:03-23:09 本編ノーカット | ||
地上波放送履歴
| 回数 | 放送局 | 放送枠 | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 吹替版 | 平均世帯 視聴率 |
備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 2005年2月25日(金) | 21:03-23:09 | 126分 | 日本テレビ版 | 19.5% | |
| 2 | 2007年6月29日(金) | 17.4% | ||||||
| 3 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 2009年6月7日(日) | 21:00-23:09 | 129分 | 18.6% | 『ターミネーター4』公開記念 | |
| 4 | 2010年11月7日(日) | 11.6% | ||||||
| 5 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 2011年9月23日(金) | 21:00-22:54 | 114分 | 9.6% | ||
| 6 | TBS | 水曜プレミアシネマ | 2012年11月21日(水) | 21:30-23:24 | 7.4% | |||
| 7 | 日本テレビ | 金曜ロードSHOW! | 2015年7月24日(金) | 21:00-22:54 | 11.7% | |||
| 8 | テレビ東京 | 午後のロードショー | 2021年11月17日(水) | 13:10-15:40 | 150分 | ソフト版 | ||
| 9 | 2025年6月13日(金) | 13:40-15:40 | 120分 | 日本テレビ版 |
Blu-ray/DVD
東宝東和よりBlu-ray DiscとDVDが発売。ジェネオン エンタテインメントが販売。
2026年3月にハピネットメディアマーケティングから販売されるバージョンでは、金曜ロードショー版の日本語吹き替えがディスク初収録となる[11]。