チキチータ
From Wikipedia, the free encyclopedia
| 「チキチータ」 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ABBA の シングル | |||||||
| 初出アルバム『ヴーレ・ヴー』 | |||||||
| B面 | 『ラヴライト』"Lovelight" | ||||||
| リリース | |||||||
| 録音 |
1978年12月13日 | ||||||
| ジャンル | ポップ・ミュージック、ユーロポップ | ||||||
| 時間 | |||||||
| レーベル | |||||||
| 作詞・作曲 | |||||||
| プロデュース |
| ||||||
| ABBA 年表 | |||||||
| |||||||
| |||||||
| 画像外部リンク | |
|---|---|
|
|
「チキチータ」("Chiquitita"、スペイン語で「小さな子」"little one" を意味する女性への愛称)[1]は、スウェーデンのポップ・グループ、ABBAの曲である。第6アルバム『ヴーレ・ヴー』(1979年)から最初のシングルカット作品として、1979年1月に発表された。リード・ヴォーカルはアグネタ・フォルツコグが務めている。当初は「イフ・イット・ワズント・フォー・ザ・ナイツ 」がアルバムのリード・シングルとなる予定だったが、「チキチータ」の完成後計画変更された。
この曲の準備段階には多くの版があったことが知られており、ワーキング・タイトルは当初 "Kålsupare"(「羽の鳥」という意味)、次いで "Three Wise Guys"(三賢人)と変遷したが[2]、中でも有名なのが「ロザリータの腕の中に」"In The Arms of Rosalita" というものだった[1]。しかしながら、タイトルは旋律に即していたものの、当初の歌詞での収録は上手く行かず、メンバーは歌詞を書き換えることにする[1]。アンデションとウルヴァースはラテンアメリカ音楽らしい旋律を強調することにし、サイモン&ガーファンクル版が広く知られる『コンドルは飛んでいく』をひとつの指標とすることにした[2]。当初の曲の一部を残しつつ改訂が進められ、曲は "Chiquitita Angelina"(「可愛い子アンジェリーナ」の意)という仮題を経て、スペイン語で「可愛い少女」を意味する「チキチータ」"Chiquitita" というタイトルになった[1]。
リード・ヴォーカルはアグネタ・フォルツコグが務め、第6アルバム『ヴーレ・ヴー』のリード・シングルとして1979年に発表されると、多くの国でチャート1位を獲得する大ヒットとなった(後述)[1]。英語版の成功後、ABBAはスペイン語歌詞版も製作し(歌詞をスペイン語に訳詞したのは大学教員をしていたバディ・マクラスキーとメアリー・マクラスキーのアルゼンチン在住の夫婦)、1980年に発表したスペイン語アルバム『グラシアス・ポル・ラ・ムシカ』に同曲を収録している(ただし、英原詞にあるニ番の歌詞がなく、一番の歌詞の前半部をそのまま繰り返して歌っている)。
評価
「チキチータ」はABBAとして最も成功した作品のひとつである。1979年には国際連合児童基金 (UNICEF) の慈善イベントミュージック・フォー・ユニセフ・コンサートの曲目に選ばれ、国際連合総会の場から世界中に中継された。このイベントに関連して、ABBAは「チキチータ」から得たロイヤルティーの半額をUNICEFに寄付した。この曲はベルギー、フィンランド、アイルランド、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ローデシア、南アフリカ、スイス、スペインでチャート1位を獲得し[1]、地元スウェーデンとイギリス(ブロンディの「ハート・オブ・グラス」に破れ、両国とも最高順位は2位だった)[3]、オーストラリア、西ドイツ、ノルウェーで5位までにランクインした。これにより、「チキチータ」はアルバム『ヴーレ・ヴー』からのシングルカットで最も成功した曲になっただけでなく、世界で最も有名なチャリティ・ソングのひとつにもなった。2014年には、ABBAのメンバー4人全員がこの曲の収益を全てUNICEFに寄付することで同意した。2021年段階で、「チキチータ」の収益から得られたUNICEFへの寄付額は、アメリカ合衆国ドルで480万ドル相当に達している[4]。
アルゼンチンでは、1979年7月末の発売以来、スペイン語版が50万枚、オリジナルの英語版が2万5千枚売れるなどのヒットを記録した[5]。『キャッシュボックス』誌では「活き活きとした音」("a bouncy tune") と「舞い上がるようなハーモニー」"soaring harmonies" を備えていると評されている[6]。
2021年9月段階において、デジタル配信も含めた全集計の中で、この曲はイギリス国内で9番目に売れたABBAの楽曲である[7]。
日本では1979年に「チキチータ」の題でディスコメイトレコードから発売された (DSP-126)[8]。その後、2001年のドラマ『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』劇中曲として使用されたことから[9]、同じくABBAの『SOS』と合わせて、2001年1月に「S.O.S./チキチータ」と銘打ったシングルがユニバーサルミュージックより別途販売されている[10](同年ベストアルバム『S.O.S.〜ベスト・オブ・アバ』もリリース)。
ミュージック・ビデオ
| 映像外部リンク | |
|---|---|
|
| |
|
|
「チキチータ」はABBAの楽曲にしては珍しく、カスタムメイド・ビデオの作られなかったシングルとなった。このため、ミュージックビデオとしては、シングル発売から暫く経った1979年3月・4月に収録された、テレビ番組用のパフォーマンス映像が使用されている。このクリップは、1979年のイースターにヨーロッパで放送された番組『ABBA・イン・スイス』"ABBA in Switzerland"(BBC)の収録中に撮影されたものだが、クリスマスの放送が予定され、実際の番組には使用されなかった。映像では山の麓で雪だるまを背景に歌唱するABBAの姿が収められている。全編を通じて天候も光源も芳しくなく、中でもアンニ=フリッド・リングスタッドは常に目に入る髪をかき分け続けている。撮影はスイス・レザンで行われ、BBCはリップシンクした別2版を作成している。片方は「BBCビッグ・トップ」"The BBC Big Top" の中で使用され、メンバーがカフェのテーブルに座って歌うもうひとつのバージョンは[11]、デイム・エドナ・エバレッジ司会の番組「クリスマス・ショータイム・スペシャル」"Christmas Snowtime Special" の中で、1979年12月23日にBBC Oneにて放送された[12]。グループが雪だるまを背に屋外で歌ったバージョンは、元々クリスマス番組用として考えられていたが、制作・監督を務めたマイケル・ハール (Michael Hurll) が最初のバージョンに納得せず、第2作以降が作られることになった[13]。2022年3月、リリックビデオの形で新しいミュージックビデオが公開されている[14]。
メンバー
- アグネタ・フォルツコグ - リード・ヴォーカル
- アンニ=フリッド・リングスタッド - バック・ヴォーカル
- ビョルン・ウルヴァース - ギター
- ベニー・アンデション - キーボード
チャート順位
週間チャート
|
年末チャート
|