テオブロミン

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法的規制
  • In general: Unscheduled.
依存性 無し
半減期6~8時間[1][2]
テオブロミン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
法的規制
  • In general: Unscheduled.
依存性 無し
薬物動態データ
代謝肝臓 脱メチル化、酸化
半減期6~8時間[1][2]
排泄腎臓(10%は未変化体、残りは代謝物として)
データベースID
CAS番号
83-67-0 チェック
ATCコード C03BD01 (WHO) R03DA07 (WHO)
PubChem CID: 5429
DrugBank DB01412 チェック
ChemSpider 5236 チェック
UNII OBD445WZ5P チェック
KEGG C07480  チェック
ChEBI CHEBI:28946 チェック
ChEMBL CHEMBL1114 チェック
別名 xantheose
diurobromine
3,7-dimethylxanthine
3,7-dihydro-3,7-dimethyl-1H-purine-2,6-dione
化学的データ
化学式
C7H8N4O2
分子量180.17 g·mol−1
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テオブロミンの分子模型。黒が炭素、灰色が水素、紫が窒素、赤が酸素を表す。

テオブロミン(theobromine)は、カカオなどに含まれるプリン塩基と構造が似たアルカロイドの1種である。カカオ以外にもチャノキコーラと言った植物にも含まれるため、チョコレート以外にもなどのほかの食品中にも存在している。その名前に反して臭素(Bromine)は持たず、テオブロミンという名前は、ギリシア語で神の(theo)食べ物(broma)という意味を持つカカオの学名Theobromaに由来する。公式には、xantheose とも呼ばれる[3]

テオブロミンは1878年にカカオの種子より初めて分離され、程なくしてエミール・フィッシャーによってキサンチンからの人工的な合成法が確立された。

構造

キサンチンの誘導体の一般構造。Rは水素か炭化水素である。

テオブロミンはキサンチンの誘導体の1つであり、上図の構造の中でR2とR3メチル基で置換された構造をしている。同じくキサンチン誘導体としては他にカフェインテオフィリンなどがあり、例えばR1とR2がメチル基で置換された構造はテオフィリン、R1とR3がメチル基で置換された構造はパラキサンチンであり、これらは位置異性体の関係にある。

性質

テオブロミンは水に非常に溶けにくい結晶性の粉末であり、色は白か透明である。

チョコレートは自然のカカオ豆より作られる。

テオブロミンは天然に存在する化合物である。例えばカカオにも含まれているため、ココアやチョコレートなどのカカオ加工製品にも含まれている。例えばチョコレートには0.5-2.7%のテオブロミンが含まれる。またコーラ(1.0-2.5%)やガラナの実やにも若干含まれている。

なお、テオブロミンを特に多く含む植物としては次のようなものが知られている。

この他に、カフェインを摂取した動物の体内での代謝によってもテオブロミンが生ずることも知られている。ヒトにおいては、カフェインがヒトの肝臓の酵素によって代謝されると、その10%がテオブロミン、4%がテオフィリン、80%がパラキサンチンとなる。

治療への利用

1916年にPrinciples of Medical Treatmentという書物が発行されると、テオブロミンは浮腫梅毒などの治療に用いられるようになった。The American Journal of Clinical Nutritionによると、かつては動脈硬化症狭心症高血圧など循環器系の疾患の治療にも用いられたと記されている。

近年になると、血管拡張薬、中枢神経刺激薬利尿薬としても用いられるようになった[3]

現在は、薬として利用されていない[4]

薬理学

テオブロミンは人間の肝臓でメチルキサンチンに代謝され、その後メチル尿酸にまで分解される。

テオブロミンは環状アデノシン一リン酸(cAMP)のホスホジエステラーゼ阻害薬として作用し、ホスホジエステラーゼが活性型のcAMPを非活性型に変換するのを阻害する。cAMPは多くのホルモン神経伝達物質セカンドメッセンジャーとして働く。そのためcAMPの非活性化が阻害されると覚醒効果が続く。

効果

出典

関連項目

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